ドラマ『愛していると言ってくれ』 感想 その2

 ドラマ『愛していると言ってくれ』の感想を書きます。以下、ネタばれも含んでおりますので、ドラマ未見の方はご注意ください。

 

 私が以前に書いた感想に対してコメントをいただき、その返信を書いているうちにいろいろと想像がふくらみました。長文になったのでコメント欄でなく、本文の方に第2弾のドラマ感想を載せることにしました。いや~想像の翼は果てしなく、です(゚▽゚*)

 最終回の映像に、もし続きがあったとしたら、二人はどうなったでしょうか。
 私が想像したのは、次のような光景です。

ーーーーーーーー想像始まりーーーーーーーーーーー

紘子:ねえ、この後・・・時間ある? 話したいの。
榊:(優しく笑って、首を振る)

(以下、手話での会話が始まる)

榊:元気そうだね。
紘子:ありがとう。晃次さんも。(恥ずかしそうに、上目づかいで)
榊:女優がんばってるね。テレビで見た。
紘子:晃次さんこそ、グランプリとったでしょう。おめでとうございます(ぺこりと頭を下げる)
榊:知ってたの?
紘子:週刊誌で見たの。晃次さんがんばってるんだなあって。私もがんばってます。

(榊は笑顔でうなずき、軽く頭を下げて去っていこうとする。)

紘子:待って。このまま帰っちゃうの? (目に必死な光が宿る)
榊:そのほうがいい。
紘子:せっかく会えたのに。もっと話したいこと、いっぱいあるのに。
榊:君の活躍を祈ってるよ。さよなら。

去っていく背中に、紘子が叫ぶ。

紘子:やっと会えたのにー!!

ーーーーーーーーーー想像終わりーーーーーーーーーーー

 最終回の映像に続きがあるなら。こんなところじゃなかったかなと思ったりします。榊さんは紘子と一緒になれば、お互いにまた傷付くことを知っていると思うので。過去の楽しかった思い出はそのまま、大事に心にしまって、去っていったんじゃないかと思います。聞こえないけど、背中で紘子が叫んでるのは感じたはずで、それでもちっとも気付かないふりをして歩みをとめなかったのではないでしょうか。

 紘子がやり直すチャンスがあるとしたら。別荘がラストチャンスでした。今さらけんちゃんのために泣く、というのはなんだかな~。けんちゃんからしたら、紘子が晃次と一晩過ごすって言う時点で、もう終わってると思うんですよね。そこでなにがあろうと、なかろうと。もう関係ないというか。海が見たくて一緒に行っちゃうこと自体が、裏切りなんですから。
 だから、泣きだして晃次を悲しませることは、誰を救うことにもならなかった。けんちゃんはもう、あの時点で十分裏切られていた。榊さんは、せっかく勇気を出して、弱い自分の過去もさらけ出して、真正面から紘子に向かい合ったのに、土壇場で紘子に泣かれるとか気の毒すぎます。

 泣いた紘子にそれ以上進めない優しさも。紘子、結構ひどいことしてるなあと。

 たぶん紘子は、そこで全部終わったんだってことを、3年たっても気付いてないんじゃないかな。そこまで深く、晃次の気持ちを理解はしていなくて。だから、3年たって同じリンゴの木の下で再会して、戸惑いながらも、これからまた彼と新しい関係を始められるんじゃないかと、期待してたと思うんですよね。

 でも榊さんは違うだろうなあ。
 そうでないからこそ、あの別荘で、泣いた紘子を前に、それ以上手を出せなかったんだと思うのです。

 懐かしい思い出ではあっても。再会して、うれしかったにせよ。二人でつくる未来はもう、ありえない。

 私は、最終回の続きをリアルに想像してしまいました。嬉しそうに無邪気に、お茶でもと誘う紘子と。笑顔で首をふる榊さんと。

 目に浮かぶようです。

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