収納の大事さ

先日、「幸せ!ボンビーガール」を見ました。森泉さんがシングルマザーに貸すための部屋をリフォームして、その2Fの部屋完成披露の回でした。

見終えて一番感じたのは、収納がないじゃん、という驚きというか心配でした。元々の部屋にあった一畳くらいの押し入れを、キッチンスペースに変えてしまったため、大物をしまえる場所がないのです。

ロフトに上がる階段下に小さな収納はあったけど、それは洋服が少ししまえる程度なので、大きなものをしまおうと思ったら、部屋の隅に出しっぱなしにするしかないのかな?これ、結構困るんじゃないかなあと、気になりました。

この物件、建物の外壁がグレーで、玄関扉が赤という組み合わせはおしゃれだし、内装も落ち着いた感じで素敵だと思ったのですが、収納がないというのは致命的かと。

そういえば私が以前に見学したことがあるオシャレマンションも、やっぱり収納がなくて、一緒に見に行った友人と「いくらおしゃれでもこれじゃ一部屋が物置になる」と意見が一致したことを思い出しました。だめなんですよね、どんなに見た目がよくても。生活していく上で、収納がなければ出しっぱなしにするしかなくて。モデルルームのときはいいけど、いざ生活が始まったら、結局だらしない感じになってしまうのではないでしょうか。

押し入れは残しておいてほしかったなあ。それと、あの建物を1階と2階に世帯分けするところがそもそも、無理があったように思います。世帯分けしたために、2階にもトイレとお風呂、キッチンを作らなくてはならず、その分部屋が狭くなって、結果的に収納が犠牲になってしまった。

これからどんどん子供が大きくなっていくのに、大物収納のない家というのは暮らしにくいと思います。その一点だけで、このリフォームが成功とはいえないのではないかと・・・。

その他、気になった点はまずロフトの寝室。柵だけでは危ないと網を張ったのはいいのですが、天井とのすき間が気になりました。子供が寝ぼけてあそこから転落する危険、ゼロではないと思います。ロフトを寝室にするのは、子供は避けたほうがいいのではないかなあ。

寝室に収納式の小さな机も用意されていましたが、あそこで小学校の宿題をやるのはあまりにも狭すぎて、意味がないかと。メインの部屋に大きなテーブルを置いて、そこを宿題や食事に使うのが無難かなと思いました。大きなテーブルが一つ置いてあると、なんにでも使えてとても便利。

あと、毎日欠かさず使うはずのキッチンが、収納式でいちいち展開しないといけないのも気になりました。出すのもしまうのも手間だし、スムーズに出し入れできているときはいいけど、何度も使ううちに部品が消耗してうまく引き出せなくなったり、しまえなくなったりしたら即、困るだろうな。キッチンは普通のシンプルなキッチンでよかったのに(^^; 部屋との仕切りはカーテンで十分。

そして、すぐに問題になるだろうなあと想像できたのが騒音です。階段に防音効果のあるものを使ったのはいいのですが、階段よりもなによりも、普段の生活で相当響くと思いますよ。二階からの騒音。騒音というよりも、振動ですかね。いくら気を付けて生活しても、騒音は相当厳しいと思う。

建物が相当古いということで、1Fと2Fを世帯分けせずに、1世帯のものとして貸し出せばよかったのにと思いました。そうすれば、2Fにお風呂とトイレを設置しなくていいですし、部屋も広く使えます。同じ世帯なら、2Fからの騒音も我慢できるでしょう。

家まるごとを一つの世帯が使えば、古い建物で防音性が低くてもなんとか暮らせると思いますが、あの建物を1Fと2Fで分けるのはどうしても無理がでてくるかなあ。

ぜひ、実際住んでみて出てきた問題点などを、番組で放送してもらいたいと思いました。

2019.3.10 ボンビーガールの家探しを見た感想

ボンビーガールの家探し。今日の放送は、なんとハワイでの家探しもあって、なかなか面白かったです。

ハワイって家賃高いのね(^^;
英語できなくても仕事ありますよ~って紹介してたけども、やっぱりその国の言葉をある程度しゃべれるようにしてから移住しないと、なかなか難しいと思う・・。

今日紹介されていたハワイで家探しの女性は28歳。若さでハワイに飛び込んだっていう身軽さはいいけども、いざハワイで就職して「英語を勉強せねば」という気持ちになったらしく、結局、アメリカ人のルームメイトもいるシェアハウスを選んでいたよ。英語の勉強になるかも、という理由で。

でもその理由なら、スクールに通うとか、地元で友達作るとか、その方が喋れるようになると思うけどなあ。今やっている仕事が日本人観光客相手でも、オプショナルツアーの交渉相手は英語をしゃべるんだから、仕事内容をもう少し英語メインのものに変えてもらうとか、そういうのでいくらでも英語の勉強はできるんではないかと思います。

ワイキキの家賃は高く、今回彼女が内見した3軒はすべて、シェアハウス。

1. 一部屋に4人で寝る(二段ベッド×2)他室に一人部屋もあり、合計5人でのシェア。男女で同室もアリ。
2.大家さんが住む一軒家の一部。日本人女性専用で、個室。計4人でのシェア。
3.ルームメイトは外国人男性3人と日本人女性1人。個室。計5人でのシェア。

家賃も職場までのアクセスも同程度なら、この3つの物件の中でどれを選びますか、というお話だったのですが。私なら、2以外の選択肢はあり得ません。当然彼女もそうするかと思っていたら、まさかの3に決定!

ルームメイトと英語を喋れるっていうのは、そんなに魅力なのかなあと。2の物件の方が、個室に鍵もついているし、オーナーさんご夫婦の意向で日本人女性しか入れないし、いざとなれば同じ建物内にオーナーさんいるし、一番安心できる物件なのになあ。

それと、人数的にも、4人で1つのトイレをシェアするのと、5人で1人と、全然違うと思うんですよね。ちょっとしたことだけど、毎日の生活に関わることは少しでもストレスがない方がいい。

2軒目の物件は、オーナーさんが庭や、ホールに置いてある冷蔵庫の飲み物を、どうぞご自由にと言ってくれたのも好印象でした。それだけ、借主に関わりを持ってくれる意志があるということで。貸して後は知らんぷり、とかではなく。大家さんとして、目を配ってくれるということなんだと思います。飲み物だけでなく、ちょっとしたスナックも用意してあったり。

若い人だと、そういうのをうっとおしく思ってしまうのだろうか(^^; 海外で暮らす上で、大家さんがいてくれる安心感っていうのは、何物にも代えがたい価値があると思うんだけどなあ。いざというときには、異国ですから。大家さんご夫婦は、奥様が日本人なので、そういう点でも安心です。

それと、個室の中もきれいに整えられていて、かなり好印象でした。ベッドカバーもハワイらしい柄で明るいし、机やちょっとした家具もあり、いろいろ買わなくても引っ越してすぐに暮らせる感じ。大家さんの気遣いが感じられる、可愛らしいお部屋。

3つめの物件は、たしかに大家さんの目がない分気楽かもしれないけど、鍵のない個室というのは、結構チャレンジャーだと思いますね。男性のルームメイトもいるし、もしなにかトラブル等あっても、仲裁してくれる人もいないし、なにより家全体が少し荒れているようにみえました。誰も手入れする人いないんだろうなあっていう感じがして、私なら躊躇してしまう。

部屋の障子というか、ふすまの破れも、直してくれると言ったけど、結局そのままみたいで。部屋の中も、2軒目に比べたら、備え付けの家具も貧弱で、ガランとした印象。たしかに「ルームメイトと英語でおしゃべり」という点だけは他の物件にない特典ですが、それでも私だったら迷うことなく、2軒目にしますね。

ちなみに1軒目は、なぜ下見に行ったのか謎なくらい、条件が悪いです。個室じゃなくて、二段ベッドですよ。1泊2泊でもあり得ないのに、これから長く住む家で、男女共用の二段ベッドで暮らすとか、実際の部屋を見るまでもなくアウトでしょう。男性が住むならいいと思いますが。というか、これそもそも男性向けのシェアハウスなんだろうなあ。女性は想定してないと思う。

今回の番組は2時間スペシャルで、ハワイの物件探しの他に、TDRに就職したいという女の子の部屋探しもやっていました。これがまた、なかなかつっこみどころ満載の回でして(^^;

まず。東京ディズニーランドで働きたいっていう夢があるのに、なぜ先に就職を決めないの?という疑問がわいてくる・・・。若いときに夢をみることは大切だし、がんばれーと思うけど、まずは雇ってもらえないと話にならないよね。しかも彼女、母子家庭でお母さんに5万円仕送りするという話で、それは親孝行だと思うんですが、だったら尚更なんで先に就職決めないの?っていう。ディズニーランドに就職できなかったら、他の会社を探すのか? だったら最初に舞浜周辺に家を決めちゃったら、会社の勤務地が限定されてしまうよねえっていう。

それと、結局決めたのが駅から18分の物件だったことが引っかかりました。駅から18分は、毎日通勤する人には、結構な距離です。在宅の仕事で外出があんまりないならいいのですが・・・。それと、帰りが夜遅くなったときに、駅から18分は遠いですよ。帰り道にどのくらい人通りがあるのか、街灯は?などなど。チェックしておかないと、真っ暗で誰も通らない道を真夜中に18分歩くのは若い女性にお勧めできないです。

あと、ここなら広くてお母さんを呼べると安心してたみたいですが、高齢者に徒歩18分けっこうきついと思う。お母さんを呼ぶならもう少し駅の近くでないと、厳しいのではないかなあ。

私が彼女にアドバイスするとしたら、東京ではなく千葉に住むということ。駅近物件で、ディズニーランドまで直通バスがあるところを選ぶこと。通勤は毎日のことなので、一番重視するポイントかと。体調の悪いときもありますからね。諦めるポイントは、バストイレ別。これは、こだわらなくてもいいと思うなあ。女子でバストイレ別を譲れないポイントに挙げる人けっこう多いんですけど、私からみて謎です。私は引越多いけど、そこは全然気にしたことなかった。バストイレ別も、一緒のユニットバスも、両方住んだことありますが。別だったからすごくいいっていう感想はないです。湯船があれば、シャワーカーテン引いてお湯ためてのんびり入れるし、一人暮らしならそのとき同時にトイレを使う人がいて困るってこともないですし。

やはり、友達が来た時のことを想定しているのでしょうかね。でも、実際のところ、たまに来る友達より、自分の日々の生活の方を重視した方がいいと思います。

駅から18分の物件。憧れの企業に就職してバリバリ働くぞ、というのなら、もう少しアクセスのよい賃貸物件がお勧めだなあと、そんなことを思った夜でした。

ちなみに不動産業者さんは、1人目の方のほうが良心的だと思いました。2人目の方は、なぜそこでシェアハウスを提案する?っていう。

田舎から初めて就職で上京する若い女性に、シェアハウスを勧めるのは無責任だと思うのですよ(^^; 今回の彼女の場合、明らかにお金に余裕がないわけで、嫌だからってすぐ引越せないのにね。就職して長時間労働して、帰るのがシェアハウスっていうのはかなりの負担だと思います。仕事に慣れてからならまだわかりますが。

シェアハウスって、ある程度権限を持った管理人的な人がいないと、結構きついと思うんですよね。掃除ひとつ、台所の使い方ひとつとってみても、それぞれやり方は違うわけで。非常識な人がひとりいるだけで、秩序は崩壊します。余裕のあるときに、短期で暮らすなら楽しいかもしれないですが、安心して長く住めるところかどうかは、かなりの疑問です。

賃貸物件を探すコツ 予算は大事

「幸せ!ボンビーガール」という番組がある。その中で、地方から上京して賃貸物件を借りる女の子に密着し、その悪戦苦闘ぶりを放送するコーナーがある。私は賃貸物件の間取りや内装などを見るのが大好きなので、毎回ではないけれど、都合があればチャンネルを合わせている。

昨日は羽田空港勤務が決まった女性で、会社から住まいの場所に応じて補助金が出るとのことで、予算も余裕があって安心して見ていられた。

今まで15回以上引越を経験した、引越エキスパート(^^;の私からみて、「予算の少ないお部屋選び」は絶対にお勧めしない。男性は別だが、女性だったら安い物件は避けたほうがいい。

衣食住のうち、住にこそ一番お金をかけるべきだと、今までの経験から私は思う。なぜかというと、安全面に不安があったり、騒音で常にストレスにさらされる生活は、結局「月々もう3万出してもこの生活から抜け出したい」という結果につながるだけだから。でも、そのときになって「もう3万出す」と決意したところで、状況は全く改善しない。引越をするしかないのである。

ボンビーガールで、上京しお部屋探しをする若い女の子たちの多くが、少しでも安い部屋を借りようとするのをみているとハラハラしてしまう。危ないなーと思うことも少なくない。安全をお金で買う、という意識は大事。きついことを言ってしまえば、ある程度の金額が出せないなら、上京は諦めた方がいい。

それと、最低でも家賃の3か月分は貯金がないとまずいよなあと思う。テレビでは防犯のため放送してないだけかもしれないけど、あまりにも少ない手持ち資金で状況する人が多くて驚く。ひどい人になると、就職すら決まっていない段階で部屋探しをしていたり。

急に病気になったり、失職したりを考えたら、家賃3か月分は少なくとも確保しておかなくてはまずいでしょう。払えません~で泣き落としなんて、社会人失格。そういう人が一定数いるから、ほとんどの賃貸物件で保証会社の契約が必須になるんだよなあ。本来払わなくてもいいお金を、まじめな人が負担せざるをえないわけです。

若い女性が初めて上京するなら、私なら、まず「相場の予算+アルファ」で、不動産屋さんに探してもらうことをお勧めしますね。予算が一定額とれないと、そもそも紹介される物件が少なくなるし。家賃にかかる分は、「衣と食」それから「美容系」の予算を削ればいいかと。

洋服はブランド物でなければ、今、いくらでも新品で安いものを売ってます。どうせ部屋の広さを考えたら、そんなに何着もしまってはおけないので、買う量には限りがある。それから食は、面倒くさくても自炊を基本にすることで、料理もうまくなるし、健康にもなれる。そしてそれが、食費の節約にもなる。美容に関しては、美容院は安いところを利用すればいいし、化粧品も今は選択肢がたくさんあるので、品質がいいのにお得なお値段というものを選べばOK。

そんなことより、家賃に予算を使いましょう(^^)というのが私のお勧めです。住むところは本当に大事だから。そして、職場に近い場所、電車の便がいい場所を選びましょう。いくら家賃が安くても、毎日の通勤が遠く、何度も乗り換えするところだったら、総合的に考えたら損です。

私が自分を振り返って、今だからわかること、というのは、会社から近いっていうのはものすごくメリットだなあということです。これ、意外な盲点じゃないでしょうか。あまりにも家が会社に近いと、プライベートでも同僚にばったり会いそうだし、なかなか気持ちが会社モードから切り替わらなくて、嫌だなあと、昔の私はそう考えていました。だからあえて、一定の離れたエリアを候補にして探していたのですが。それは今考えると、間違ってたなあと。

往復の通勤にかかる時間、そしてあの満員電車(^^;を考えたとき。家と会社が近いのは、究極のぜいたくです。

東京で住まい探しをする人にお勧めしたいのは、職場に近く、通いやすい場所を、相場のプラスアルファで探すことです。いい物件がみつかる可能性が高くなります。

家と家との距離は絶対にあけた方がいい その2

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今、うちの近所では次々と家が建っています。ここ数年、ちょっとした新築ラッシュ。

そこで、家の建築に関して「家を建てるときのヒント」というカテゴリーで、気が付いたことを書いてみることにしました。身近に建設を見ていると、見えてくるものがあります。

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以前に書いた「家と家との距離は絶対あけた方がいい」の記事、結構読んで下さる方が多いみたいです。それだけ、お隣との関係に悩まれる方が多いのかなあと想像してます。きっと、これから家を建てますという方ではなく、実際に家を建ててみて、いろんなトラブルが出てきて困ってネット検索している方がメインでしょうね。

ということで、前回の記事を「その1」として、今回、「その2」を書いてみることにしました。もう建ててしまっている方には参考にならないかもしれませんが、これから新築を考えている方にはぜひ、知っていただきたいポイントです。

その1に当たる記事を書いて以降、うちの周囲はますます建築ラッシュで、田んぼがどんどん減少してしまいました。のどかな田舎の風景がなくなるのは、本当に寂しいものです。稲穂の揺れる光景は、日本人の心の故郷ですからね。それがなくなるというのは、食料自給の意味も含めて、あまり歓迎できることではないと思います。

ただ、高齢で耕す人がいなくなった田んぼを、そのままにしておけば草が生え放題で、近隣に迷惑をかけてしまいますし。埋め立てて住宅地にする、というのも仕方のない時の流れなのかもしれません。

ということで、うちの近所の分譲された土地に、新たに2軒の家が建つのを興味深く見守っていたのですが、この2軒のお宅は案の定、お互いにぎりぎり寄せて建ててしまったのですよ…。これ、初めて家を建てるときには、お施主さんが気が付かない盲点なんでしょうね。もっと住宅メーカーが、きちんとアドバイスしてあげるべきだと思う。

一度建ってしまったら、何十年そのままです。内装は変えることができても、建物の位置までは動かせない。断言しますけど、土地の狭い都市部や商業地はまた別として、田舎では特に、「隣地境界線からきちんと距離をとって家を建てる」ないと後々、お互いに嫌な思いをしますよ。

最低でも、自分の敷地内に足場を組めるスペースを考えなくてはいけません。いくら現状で境界にしっかりしたフェンスがないからといって、相手の土地を利用した足場でないと利用できない建物の位置だとしたら、確実にトラブルになります。そしてその足場も、ぎりぎりではなく、プラスアルファ、余裕をもって組めるぐらいのスペースを考えた方が賢明です。

私が見た2軒の家は、ぎりぎり足場は敷地内に組めているようにみえましたが、互いに軒を長めに出しているため、屋根と屋根とが異常なほどくっついています。壁には窓がいくつかついていますが、開けたら目の前がお隣さんで、圧迫感はかなりのものでしょう。窓が、本来の意味を失くしてしまってます。壁同士の距離で見てもあまりスペースがあいていないので、生活音などもある程度聞こえてしまうのでは?という感じです。

それと、その狭いスペースにエアコン室外機を置いたら、これはモメそうですね…。風の吹き出しとか、音の問題とか。もし電気温水器を置いたら、境界との間で人が通れそうもない。

結局、気を付けるといっても、単純な話なんですけどね。自分の家の周りは、大人一人がゆったり通れるだけの空間をつくって、ということです。民法では50センチですけど、1メートルはとった方がいいと思います。家は必ずメンテナンスが必要ですが、壁の塗装や屋根の修理、どんなときにも、お隣とある程度の距離があれば迷惑は最小限に抑えられます。

また、もし隣が非常識な人で、境界ギリギリに家を建てたり、車庫を作ったりしても、自分が境界からスペースを保っていれば、なんとか我慢することができるでしょう。でもお互いに、どちらもギリギリの距離で建ててしまったら…かなりつらい生活になりそうです。

身を寄せ合うようにして、くっついて建てられた2軒の家。他人事ながら、もう少し余裕をもてばよかったのに、と思って見ています。たぶんお施主さんも同じ思いなのではないでしょうか。相手の家がどの程度の距離に建つか、自分の家が境界からどのくらい離れるか、そういうことって、意外に盲点です。でも、とてもとても、重要な要素ですね。今後の生活の質に、ずっと関わってくる。

うちは田舎なので、一軒家はだいたい、70坪前後のお宅が多いです。だから、家の周囲にしっかりスペースをとること、そんなに難しくないと思います。だけど、南側にめいっぱいお庭のスペースをとりたい、だとか、北側は無駄なスペースをなくしてギリギリまで境界線に寄せたい、とか、そういう「欲」が、結果的に大損を招くのではないでしょうか。

大きな視野でみると、隣地とはほどよい距離を保ったほうが、絶対に上手くいきます。工事のときも、迷惑は最小限にすみますし、気を遣わなくても自分の敷地内ですべて終わらせることができるわけで。

でも、相手の敷地、相手の好意ありきの、相手の敷地を利用しなければ建てられない、メンテナンスできない、というのは、避けるべきですね。

また近所で、こんなケースがありました。目一杯、境界によせて車庫を建てたお宅がありまして。もちろん敷地内になにを建てようと、基本的にそれは自由なのでしょうが、問題は、ギリギリすぎて、隣地を踏まないと工事ができない仕様だということなのです。

壁から境界線まで15センチないのです。当然、大人一人立つこともできないくらいのスペース。車庫といっても窓もあるし、施工は外側から行うため、どうしても隣地を踏まなければ建築は不可能な状態です。お隣にお願いして、工事を行ったらしいのですが、正直、施主の気持ちが理解できません(^^; できるだけ自分の土地を有効利用すべく、ぎりぎりの位置に建てたいのはわかりますよ。でも、隣地を踏まなければ建てられない、メンテンスできない、というのは、あまりにも自分の欲にとらわれすぎた建て方だと思います。

建てて終わり、ではないですからね。今後、修理のたびに、「すみません、入らせてください」と頼むのかな? 今は良くても、土地の持ち主が変わったらどうだろうか。もし相手が変な人で、対抗するように同じような車庫を建てられたら、メンテナンスも無理だし、窓も意味がなくなるけど、そこまで考えているのかな?

家は建てて終わりではなく、そこからご近所さんとの長いご縁が始まります。トラブルの種は、少しでも減らしておいた方がいいですよね。そのためにも大切なのは、家の周囲をぐるっと、大人一人が余裕で歩けるくらいのスペースをキープすること。そのスペースは決して無駄ではありません。必要なものです。お互いにそうした、相手に配慮した者同士が隣り合ったら、もめることなんて何もないでしょう。

家と家との距離は、絶対にあけた方がいい。本当にそう思います。建ててしまってから後悔しても遅いです。トラブルがあって嬉しい人なんて誰もいません。新築のとき案外気が付かない、でも大切なポイントだと思います。

『かぼちゃの馬車』破綻に思う

ベッキーをCMに使った時点で、冷めた目で見ていた会社ですが。

(他に好感度高いタレントさんがたくさんいるのに、一番好感度が求められる宣伝にベッキーを使うセンスが終わってる)

破綻と聞いても、そうだろうなあとしか思えません。

シェアハウス、というとかっこよく聞こえるけど。間取りを見たら、部屋が狭すぎる。

部屋の広さは、5畳に満たないところが多いですね。そして、トイレ、洗面所、お風呂が、5つの部屋に対して1つくらいの割合だったり。

かぼちゃの馬車は女性用シェアハウスだそうですが、女性の場合、トイレ、洗面所、お風呂が共用でその割合というのは、かなり苦しいです。もし会社の寮などで、お風呂の順番や使用時間などが細かくしっかり決められていれば、まだいいかもしれませんが、赤の他人同士の共同生活で1つのお風呂を使うとなると、不満が高まるような気がします。

お互い常識のある人同士なら、ルールなどなくても譲り合えますが。もし一人でも勝手な人がいたら。

長時間の占有で、他の人の迷惑お構いなし、なんてことも。その場合、管理人が住み込みで注意してくれるわけではないので、結局はおとなしい人が我慢することになるのでしょう。

いくら家賃が安くても、安心して生活できない家では、誰だって暮らしたくないですよね。

ちなみに私も、いくら安くてもこの物件は選ばないです。私はこれまで何度も引越を経験して、たくさんの賃貸住宅に住んできましたが、衣食住の中で一番お金をかけるべきと思うのが、「住」です。ちなみに「食」も同じように大切ですが、これは外食を減らして自炊することで、良質な食材でもトータルで安くできますね。

「住」に関しては、ある程度お金をかけるべきだと思ってます。洋服や化粧品、その他の雑費をいくら節約してもいいので、「住」に相場プラスアルファを払うと、快適な暮らしができます。「住」は、生活の基礎中の基礎ですから。

シェアハウス的な感じのアパートでも、まだ、大家さんがしっかり管理して、指導してくれるところならいいと思うんですよ。そこには規律があるから。

でも、まったくの赤の他人同士で、管理なしで住む、というのはリスクが大きすぎる。

賃貸住宅は、自分が住みたいと思うような物件じゃなかったら、建てちゃだめだと思う。それに尽きます。