夢を夢であると証明することの難しさ

 今日みた夢の中で。

 いくつものカラフルな扉の前で、私はふと考えたのでした。

 なんだか、このシチュエーションは、前にもあったような気がする。そのときは、夢だった。目覚めた後で、「なんだ、夢か~」と納得した記憶がある。

 同じようなシチュエーション。
 だとしたらこれもまた、夢なのだろうか。

 夢のような気もする。だけど、どうやって確かめればいいのだろう。

 私がみる夢は、総天然色。痛みもある。味もある。なにひとつ、現実とは変わらない。

 だとしたら、夢が夢である証明を、どうやってすればいいんだろう。

 扉の前で、私は考えこんでしまった。いくら考えても、答えは出ず、最後には諦めた。

 目が覚めた後、やはりあのシチュエーション、カラフルな扉は夢だったのだとわかったのですが。

 夢と現実の区別。難しい。今は目覚めた状態だと、自分では思っているけれど、絶対にこれが現実だと証明できるものなんて、結局ないもんなあ。

 夢って不思議。
 現実世界と、なにが違うんだろう。

 現実と夢の境界線は、どこにあるんだろう。

緑の氷の夢

 夢で、とても美しい氷を見た。

 湖なのか、とにかく見渡す限りの広い面積を、深い緑の氷が覆っているのだ。寒くはない。だけど不思議なことに、氷は濃い緑色で。

 底にあるコケの色なのかな?なんて思いつつ、奥深い緑を眺めていた。見ていると吸いこまれそうな神秘的な色。

 みつめる先に、ふっと亀裂が生じる。

 ピリピリピリっと。あっという間に亀裂は長く、深く、広がっていく。

 

悲鳴みたいな音がした。小さく、氷の割れる音。軋んでいる。

 それを見ているという夢だった。色がとにかく、綺麗だった。

土砂崩れの夢

 昨日は新年のご挨拶を書いていなかったことに、今気付きました。夢忘れないうちに書かなくちゃ~と急いだもので。

 あらためまして。新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

 さて。今日もまた夢の話です。

 今日みた夢はこんな感じです。

 私は山の中にいます。雨が降っている中、タオルのセットを作っています。いくつかの決まりがあるのですが、それがどうしてもうまくいかず、思い出せず。   

 さっさと作りあげてのんびりしたいのに、なかなか完成させることができません。あーでもない、こーでもない、と考えているうちに、突然、あちらこちらで土砂崩れがおきました。

 流れてきた土砂が、たちまちあたりの道を覆い尽くします。わたしのいた場所も、見渡すかぎり黄土色の土で一杯になってしまいました。

 なんだよ~、危ないじゃんと、のんきにそんなことを呟いていますと、近くにいた先生らしき人が、「大丈夫だよ。階段が少し埋まったくらいだから」なんてことを言うのです。私は、「階段どころじゃないですよ。道がみんな埋まっちゃってるのに、危ないじゃないですか」と言い返します。

 けれど、危ないとはいっても、実際にはあまり危機感はありませんでした。

 作りかけていたタオルのセットは、土に押し流されてあとかたもなくなっていました。私は、「あらかじめ用意していても駄目だな。状況は刻々変わっていくのだから。用意が無駄になることもある。必要なら、そのときに応じてその場で作ればいい」と強く思いました。

 そんな夢でした。

2013年。最初にみた夢の話

 2013年。最初にみた夢はこんな感じでした。

 私は眠っていて、周りにも数人の友人たちが眠っている。
 夜中。まだ外は暗くて、でもあと数時間で夜があけるという時間帯に、隣で眠る人からそっと起こされる。

 「○○さん。2年ぶりに霜が降りたよ。外へ行ってみようよ」

 その瞬間に、目覚める。奇妙なことに、本当は目が覚める前から、その人が声をかける前から、自分を俯瞰していた。

 私は昔から目覚めがいい。仕事が休みの日にはいつまでも眠っているけれど、いざ仕事となれば目覚ましなしで定刻前に目が覚める。そして、ほんの少しの物音にも敏感に、瞬時に反応する。

 眠たげな応答を予想していたその人は、私があんまりにも瞬間的に覚醒したので、少々びっくりしたようで。私たちは他の人たちを起こさないように、こっそりと外へ出る。

 霜が降りた土の上。さくさくと気持ちのいい音がする。踏みしめて歩いた。あたりにはところどころ、雪が積もっている。一面ではない。ところどころなのだが、その雪はまだ誰も触れていないので、闇の中できらきら光って美しい。

 私は思わず、地面に身を投げた。雪の上を転げまわる。白い雪の美しさを、全身で体感したくなったから。

 霜と雪。冷たいはずなのに、体に雪はつくのに、なぜかちっとも冷たくないのが不思議だった。

 「不思議だね。全然寒くないよ。冷たくないよ」

 そう言いながら、私は転げまわって、雪を身にまとった。

 ひとしきり転げ回った後で、雪をひとつかみ手にとって、仰向けになり天に透かした。

 顕微鏡でもなければ見えないはずなのに、なぜか肉眼で結晶の形をはっきりとみることができた。

 「うわあ、すごいね。まるで宝石みたい。土から掘り出される鉱物も、こんなふうに綺麗なんだろうね」

 あちらこちらに、そんな雪の結晶が積もっていた。私は寝転がったまま、なぜこんな雪景色の中、寒さを感じないのだろうと不思議に思いながら、結晶の観察を楽しんでいた。

 

 そんな夢でした。

高層マンションと死の影の夢

 夢を見た。

 夢の中で、私は観光バスのようなものに乗って、移動していた。周りには仲間がいる。屋根のないバス。

 前方に、高層マンションが見えた。見上げると、デザインが面白く、画一的でない部屋の様子が読みとれる。一部屋一部屋、かなり仕様が違うように見えた。

 特に素晴らしいのは最上階。ゆったりしたスペース。恐らく、ワンフロアに一戸だけが設けられていて。まるでお城のような意匠が目を引いた。どの部屋も素敵だが、あの最上階の部屋はまた、特別だ。
 住めなくても、内装が見てみたい。どんなに素敵な部屋だろうか。

 私はうっとり、マンションを見上げていた。

 すると、高い場所から、人が落ちてきた。

 まさか、と思ったが、それはやはり人だった。地面とぶつかる衝撃音に青ざめた。

 その後、続けて二人が、今度はバスの、私のすぐ横に落ちてきた。体のつぶれる、嫌な音がした。私は直視することができず、顔を背けた。

 そんな夢だ。

—————————————————————

 ストレス、たまってるな・・・・