レベッカキャスト発表

 舞台『レベッカ』のキャストが発表されました。

 以下、感想を書いていますが、一部舞台の内容(ネタバレ)に触れる部分もありますので、ご注意ください。

 「わたし」役が大塚ちひろさんで、「ダンヴァース夫人」がシルビア・グラブさん。このミュージカルは、「わたし」と「ダンヴァース夫人」がどこまで歌い上げてくれるかというのが一つのカギになると思うので、かなり注目していました。どちらもシングルキャストとは驚きです。

 できれば、どちらの役もWキャストだったら嬉しかったなあ・・・と思いました。組み合わせが楽しめるし、役者さんもその分、集中できるのでは?という気がします。

 大塚さんとシルビアさんは、正直なところ私のイメージするキャラと、役柄があんまり合っていないような・・・。実際始まってみないとわかりませんが。

 大塚さんは『ダンス・オブ・ヴァンパイア』のサラ役、シルビアさんは『レ・ミゼラブル』のファンティーヌ役で見たことがあるのですが、そのときの印象からすると、今回の配役は未知数の部分が大きいですね。

 では私のイメージする役柄はどんな感じかと言いますと、まず「わたし」に関しては、基本的にぼーっとした柔らかい印象の人、です。

 ピーンと神経が張り詰めたマキシムが、唯一ほっとできる相手ですから。その癒しの部分に惹かれて、彼は結婚を決意したと思うので、なによりもふんわりしたイメージが欲しいです。

 ただ、物語の終盤に向けて、どんどん輝きと強さを増していく面も必要ですね。ぼーっとしたお嬢さんから、愛する人を守る強さを持った女性へ。ダンヴァース夫人の歌に負けず、自分を主張できる人でないといけません。

 私だったら誰をキャスティングするか、考えてみました。候補は2人います。堀内敬子さんと新妻聖子さん。

 堀内さんの歌、私は聴いたことがないのですが、元四季ですし歌唱力には定評があるとのこと。なにより雰囲気が、ほわーっと柔らかいので、「わたし」と重なる部分があるかなあって。

 実は私、「わたし」役に堀内さんが来るんじゃないかということ、予感があったんですよ。見事に外れましたけど(^^;

 なんでなのかわからないですが、なんとなく、たぶん堀内さんだろうなあ・・・という直感がありました。結果が出てみれば、たんなる勘違いだったわけですが。

 それと、新妻聖子さんも「わたし」役にはいいんじゃないかなと思ってました。前半の、ぼーっとした「わたし」像には少し合わないかもしれないけど、後半の強い「わたし」像にはぴったりではないかと。『レ・ミゼラブル』で聴いたエポニーヌの絶唱。あの声量があれば、ダンヴァース夫人には負けないと思います。

 気が強そうな印象があるのですが、背が小さい方なので、その分前半部では可愛らしいイメージが出るのでは?と思います。

 さて、では次に、もし私がダンヴァース夫人をキャスティングするとしたら、を考えてみます。

 ダンヴァース夫人に必要だと思うのは、ずばり「凄み」です。こちらがゾクっとするような凄みを感じさせてほしいのです。恐さ、ですね。陰の方向での強さ。柱の影からじっとこっちを見てる、的な雰囲気が欲しいです。あと、歌が余裕たっぷりで歌えること。声量・技術ともに文句なしの完璧さも欲しいです。

 私がもしキャスティングするなら、ずばり森公美子さんと保坂知寿さん。

 森さんは、とにかく歌がうまいですし、存在感がある。亡き女主人に捧げる盲目的な忠誠心を、上手に表現してくれるような気がします。森さんにそばで思いきり歌われたら、それだけで迫力負けして後ずさってしまいそうですよね。

 保坂さんは、山口マキシムとの対決を見てみたいので。元々、歌もダンスも実力のある方だと思うので、火花の散るような迫力が舞台上に生まれるのではないかと。その熱気を体感してみたいです。

 キャストがシングルではなくダブルだったら、楽しみ方が幾通りにも広がって、面白いと思うんですけどね・・・。ただ、複数だといろんなしがらみも発生して、お互いにうまくやれればいいけど、ぎくしゃくした日には大変なこともあるんだろうなと想像します。

 私は本当に山口祐一郎さんが大好きなのですが、山口さんの役、マキシムも、別にダブルでもいいと思ってました。それは、やっぱり出番が減る分、1回の舞台にかけるエネルギーが高まると思うので。

 

 東宝のレベッカ公式HP、トップページの山口マキシムに惚れ惚れです。このページ作った人、それからメイクと衣装さん、センスがいい!山口マキシムは仕立てのいいスーツが似合いすぎ!

 大きな写真より、下の小さい写真のマキシムがもっと好きです。冷え冷えとした空気が伝わってきます。いかにも英国貴族っぽくて。貴族のプライドと、威厳が漂ってます。酷薄そうな唇。この人によそよそしい言葉を使われたら、それこそ目に見えない深い溝を感じて、容易に近づけないでしょう。

 結婚したばかりの「わたし」が感じた、夫マキシムへの距離感を、体感できるような写真ではありませんか。

 舞台『レベッカ』が、私にとって『ダンス・オブ・ヴァンパイア』以上に嵌る作品になるのかどうか、楽しみです。

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