昨日は自分が体験した「不思議な話」について書きましたが。実は、それ以上に不思議で、いまだに謎が解けない話があります。
今まで生きてきた中で唯一、といってもいいオカルト体験です。
忘れもしない。それは中学2年の時。当時の私は、毎日のように実家の庭で、星を眺めていました。
その日も、いつものように空を見ていると、遠くに赤い物体を発見。それは、空高く浮かんでいます。
ああ、そういえば今日は夏祭りあったっけ。誰かが風船飛ばしちゃったんだなあ。そう思ってその赤いものに注目してたら。
赤い風船。どんどん高度を下げて。下げるだけじゃなくて、こっちにどんどん向かってくるのです。まっしぐら。
風船のガスが抜けただけなら、ただ下に落ちていくだろうに。もう、あきらかにこっちに向かってきたんです。あっというまにその風船は、私から2メートルくらい離れたところまできて。斜め上から、私を見下ろすような感じで静止しました。
最初に見た時には、はるか何百メートルも離れたところにいたのに。まるでその風船には意志があるようにみえました。
2メートルの距離で、その物体とにらみあう格好になります。
近くでみると、それは風船ではなく。赤とオレンジのまざったような、ぼんやりとした丸い物体。大きさはバレーボール位です。
そのとき私がなにを思ったか。
「これ、絶対UFOだ~」と。興奮してました。よく「ムー」なんかも読んでいたオカルト好き中学生の思考なんて、こんなもんです。
本当は、すぐ家に駆け込んで家族を呼んで来たかったのですが。もしこの場を離れたら、この不可思議な物体はすぐ消えてしまうのではないか。そう思うともったいなくて(この辺が、オカルト好きなんですね)とにかく、どんな小さなことも見逃さないぞという決意で、じーっとソレを見てました。
でも、UFOだとしても。形はとにかく、丸いだけ。色も一色。表面は、ぼやけているように見えました。質感はよく、わかりません。もやもやとして、ガスっぽいようにも感じました。金属とかではなくて。
それで、お互いに身動きもせずにみつめあっているうちに。私が考えたこと。
「石、投げてみようかな・・・・」
足元の地面から適当な石、拾い上げて、投げようかという思いが、一瞬脳裏をかすめました。その不思議な物体の反応を、確かめたかったのです。
でも・・・。
ためらいました。別になにか、襲われてるわけでもないのに石を投げるのには、抵抗があります。いくら謎の物体とはいえ、石を投げられたら腹を立てるかもしれない。なにも悪いことしていないのに・・・。
それに、もし石なんか投げて、怒って向かってきたらどうしよう。大変なことになるかもしれない。
そんな私の葛藤にも気付かないように、謎の物体はじっと動きませんでした。
私たちがみつめあっていたのは、相当長い時間のように感じられましたが。実際にはたぶん、1分くらいだったと思います。
ふいに、その物体はふわっと舞いあがりました。まるで、私に対しての興味を失ってしまったように。その後はまた、来た時と同じようなすごいスピードで、空中高く、消えていったのです。
私は当然その姿を目で追ったけれど、空の向こうに消えていったことしかわかりませんでした。
話はこれで終わりです。後日談もないのが悲しいですが。゜゜(´□`。)°゜。
あれ、なんだったんだろうって、いまだに不思議です。そのときにはUFO?なんて、とっさに思ったんだけど。状況や形からすると、いわゆる人魂に近いのか?
人魂だとしたら、空の高いところから、私の姿が見えてやってきたのか。それともまさか思念を読んだり、できたのかなあ。
でも、人魂にしては、いわゆる、「しっぽ」がありませんでした。まるきり、オレンジのバレーボールの形状だったから。
また見たいなあ、なんて思ったりしましたが(オカルト好きなので)、その後、二度と見ることはありませんでした。
プラズマ?とも考えましたが、それにしては、あの、私とじーっと見合ってたのが不思議なんですよね。本当に意志を持った物体のようで。
オカルト好きなのに、不思議な体験がほとんどない私の、唯一といってもいい不思議体験です。