ミニお知らせ 『もう一度君に、プロポーズ』感想 について

 ちょこっとお知らせなのですが、ドラマ『もう一度君に、プロポーズ』はもう見ないので、感想を書くことはこの先ないです。このドラマについて触れるのは、たぶん今日が最後。

 感想はこれまで放送ごとに、毎回書いていたので、もしかしたらそれを見に来る予定の方がいたら申し訳ないと思い、一応ご連絡です。
 ちなみに私は、昨日の第6回も見てないです。

 理由は、第5回までで、もうお腹いっぱいになってしまったから(;;;´Д`)

 以下、第5回までのドラマの内容(ネタばれ含)に触れていますので、未見の方はご注意ください。

 

 自分が波留だったら、もう無理だなあ~って思いました。記憶戻る戻らない以前に、ああいう、元彼と夫を実家の晩御飯に同席させて、夫にはわからない昔の話でみんな(夫除き)盛り上がって、というその行為自体に、大きく幻滅してしまうというか。

 相手が悲しむことを平気でやれてしまうようになったら、もう終わりだと思うんです。これは、記憶をなくしたから許されるってものではないと思うし。可南子も、行為の非常識さに気が付いてないわけじゃなく、わかってたはずですよ。逆のことやられたら、あの場に最後までいなかったんじゃないですかね。
 つらくて、悲しくて、憤慨して。
 席を立ってしまったような気がする。

 場を壊さないように最後まで留まり、笑顔さえみせた波留の優しさ。
 第三者として見ていて、もう十分だよ・・・と思ってしまいました。

 これ以上一緒にいても、お互い傷付くだけですね。可南子にその気(復縁)がみえてこない。むしろ元彼には自然に惹かれていくのに。

 波留が可南子を大切に思うなら、自分の気持ちじゃなく相手の気持ちを優先するのが、本当の愛なのかもしれません。自由にしてあげることが、最大のプレゼントになる。子供もいないし、それが一番円満で、みんなが幸せになれる方法なんじゃないかと思いました。

 そもそも波留、本当に可南子のこと好きなんですかね?
 結婚に対する義務感、責任感、それから家族というものに対しての憧れで、結婚に執着している面もあるのかなと思いました。

 真面目で、そんなにチャラチャラしてるタイプでもないし。可南子と離婚したら、すぐに次がみつかるわけでもない。そんな中で。

 きっと寂しがりな彼が、温かさの象徴である可南子を、失いたくなくて、という一面もあるのかなあ。妻として愛しているか? それは、絶対とは言い切れないかも。

 だって。しつこいようですが。妻は記憶を失ったからといって夫との共同生活はせず、実家に戻って独身のようにすごし、友達と遊びにいったり元の職場に復帰したり。それなのに、夫と関係を修復する努力はみえてこないというのは、いくら鈍感でも、そういう相手を再び配偶者として愛せるかなあ・・・。

 やれることってあるじゃないですか。一歩ずつでも。
 夫婦だった記憶がなくて、いきなり他人じゃ怖いかもしれないけど、じゃあ短時間のデートとか。2人きりが怖いというなら、実家でみんなでご飯を食べるというのでもいいし。(当然、そこに元彼なんぞ呼んではいけません)
 毎日じゃなくてもいい。でも、少しずつ、そうやって接触する時間を増やしていって、波留のことを知りたい、知って行こう。一から恋愛始めていこうっていう気持ちが、可南子からは感じられないのです。

 そして、そんな可南子を、愛せるかなあ。私、自分が波留の立場だったら、とても無理だな。冷めてしまうと思う。

 記憶がないぶんだけ、本当の可南子、というのが今、波留の目の前に立っているのかもしれません。
 夫婦である、という枠をとりはらったら、そこに残るものがなんなのか。

 もし可南子が、記憶を失って戸惑っている。もう少し時間がほしいっていうなら、ちゃんとそれを波留に伝えるのも必要だと思うんですね。正直に、今私はとても戸惑っていて、あなたをいきなり夫としては見られないけれど、少し時間をくれませんか。それまでは一人にしておいてもらえませんか。
 家に来たりすると、動揺して、いろいろあせってしまうんです。だから一人で考える時間をください。どんな答えが出るかわからないけれど、自分で出した答えは必ず伝えるから、それまでは申し訳ないけど二人きりでは会えない・・・・・そういうことをちゃんと話したなら。波留は無理なことしないと思うんです。たぶんそっとしておいてくれるはず。

 波留が、可南子の様子を気遣いながら(可南子には迷惑がられながら)ちょこちょこ連絡してくるのは、傍から見てると、当たり前だよな~って思います。だって夫だもん。そりゃそうでしょう。まったく無連絡というのは、それはそれで冷たい。

 だけど、なんだかこのドラマを見てると、可南子は結局、波留に対してすごく抵抗感があるように見えてしまって。それだけに、波留のやっていることが空回りに思えて、結局どっちも幸せにはなれないような。

 この状態で。無理やりうまくまとめて、再び二人は幸せに暮らしましたっていうのはあまりにもできすぎかなあと。
 結婚は両性の合意が原則なのに、その合意の部分が大きく揺らいでいる。そこを無視して、同情(波留さん必死だから、可哀想だから復縁するわ)や、世間体(しっくりこないけど夫婦関係は事実だから仕方ないわ)で、なんとなく再び夫婦に戻るのは、なんか違ってるような気がする。

 ぐだぐだと長く書いてきましたが、要するに私には、波留と可南子が、本当に愛し合ってるようにはみえないんです。それに尽きます。

 愛し合ってる二人なら、外部からの障害(恋敵の妨害)があっても盛り上がるしドラマの続きを見ようとも思うのですが、それがそうではないようにみえるから、「じゃあ別れればいいのでは」と単純に思ってしまうのです。

 記憶が戻らないと愛せないというなら、それって本当に愛なのかな、と。疑問に思います。本当に好きな相手なら、真っ白な状態で出会っても、何度でも、何回でも、好きになるような気がしました。

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