すごくいい夢を見た。目が覚めた後も幸福感の続くような、素敵な夢。
私は小さな部屋で、英会話のマンツーマンレッスンを受けていた。目の前で生声で聞く英語は、テレビとは違って迫力があり。これは勉強になるなあ、と私は必死に、聞き取りに励んでいた。先生は日系だが、発音はうまかった。
本当は会話をするレッスンだったのに、なぜかその先生は話好きで、一方的に喋る形になってしまう。「自分ばかりしゃべってしまってごめんね」と、レッスンの最後に謝られ、その謙虚な態度に好感を持つ。
「いえいえ、とんでもない」
「それにこの場所も、もっといいところがあったのに・・・」
申し訳なさそうな先生を前にして、私は感謝の気持ちを述べようと張り切る。たどたどしい英語ながらも、私はこの場所が好きだし、先生の話は面白かったんだと、自分の気持ちを伝える。
次回のレッスン用にと渡されたのは、1枚の紙。そこに家系図を書き込み、それをもとに話を進めるのだという。私はその紙を大切に、ファイルに挟む。
そのとき、右手から光が差し込んだ。
強烈な光で、それがガラス越しにまっすぐに差し込んで、その光のまばゆさに目が眩む。光の美しさに、私の心が震える。
なんて綺麗なんだろう。
小さな部屋は、光で満たされ、なにも見えなくなる。
そして、目が覚めた。
目が覚めてからも、幸福感の余韻にひたっていた。夢の中の私が、何度も英語で、「この場所が好きなんです。この部屋でよかったんです」と、先生に一生懸命説明していたのを思い返した。
また次のレッスンの夢が、見たいものである。