夢を夢であると証明することの難しさ

 今日みた夢の中で。

 いくつものカラフルな扉の前で、私はふと考えたのでした。

 なんだか、このシチュエーションは、前にもあったような気がする。そのときは、夢だった。目覚めた後で、「なんだ、夢か~」と納得した記憶がある。

 同じようなシチュエーション。
 だとしたらこれもまた、夢なのだろうか。

 夢のような気もする。だけど、どうやって確かめればいいのだろう。

 私がみる夢は、総天然色。痛みもある。味もある。なにひとつ、現実とは変わらない。

 だとしたら、夢が夢である証明を、どうやってすればいいんだろう。

 扉の前で、私は考えこんでしまった。いくら考えても、答えは出ず、最後には諦めた。

 目が覚めた後、やはりあのシチュエーション、カラフルな扉は夢だったのだとわかったのですが。

 夢と現実の区別。難しい。今は目覚めた状態だと、自分では思っているけれど、絶対にこれが現実だと証明できるものなんて、結局ないもんなあ。

 夢って不思議。
 現実世界と、なにが違うんだろう。

 現実と夢の境界線は、どこにあるんだろう。

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