犬と飼い主どちらにアプローチするのが有効か?

なつさんから、犬のフン尿よけでマニキュアのアイデアをいただきました。ありがとうございます。前回記事https://meiousei.tokyo/2024/07/16/%e7%8a%ac%e3%82%92%e9%a3%bc%e3%81%86%e3%81%aa%e3%82%89%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%82%b6%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%83%9f%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%92%e8%a6%8b%e3%82%88%e3%81%86/のコメント欄をご覧ください。

マニキュアに限らず、私が使っている「逃げまんねん」という忌避剤もそうなんですけど、やっぱり継続的に使った場合の環境への影響が気になります・・・。マニキュアの有機溶剤にしろ、忌避剤「逃げまんねん」のタール分にしろ、量が多くなれば、そして日々使い続ければどんなことになるのか。どうしても気になってしまって悩ましいです。

ちなみに、マニキュアの毒々しい色で飼い主に警告を促すというのは、我が家の畑の場合はたぶん駄目ですね(^^;というのも、犬を自由に排泄させている人が、むしろ「なにか危険なものを撒いてる!」と通報する可能性があるので・・・。

我が家の場合、草刈するときの農道の軽自動車駐車(周囲の邪魔にもならず、しかも管理者の土地改良区からも許可を得ている)でさえ、因縁付けられたくらいですから。犬よけに目立ったことをすれば、攻撃されると思います。私が市の保健所からもらってきた、犬の排泄は自宅でさせましょうというような、犬の糞尿禁止の看板も、設置のたびにすべて(全部です。結局無事に残ったものはありませんでした)壊されたり盗まれたりして、とうとう自力での設置を諦めた経緯があります。

これまでの記事にも書いたんですが、結局犬用の看板は自分で設置するのではなく、土地改良区の役員さんにお願いして、やっとのことで2本設置してもらいました。去年の年末に立ててもらい、これまで8か月。この2本は、破壊されることも盗まれることもなく、無事です。

看板を盗み、破壊した犯人は、犬よけの看板が気に入らなかったのだと思うのですが、なぜ私が立てた看板はすべて盗まれ破壊され、その一方で土地改良区が立てた看板が無事なのか、思い当たる節があります。

それは、看板の文面。私の住む市では、保健所と区役所が合同で、犬のフン尿マナー看板を無料配布しているのですが、2種類あるのです。私がいつも使っていたのは、犬の排泄は自宅でさせるように促す看板。そして、土地改良区の役員さんが立てたのは、フンを持ち帰りましょうの看板なんですよね。

たぶんだけど、マナー違反の犬の飼い主は、「家で排泄させなさい」という趣旨の文面が、気に入らなかったんじゃないかな。「フンは持ち帰るからいいじゃないか。ここでさせろ」と言いたかったのでしょうね。だから、フンを持ち帰るよう促す看板はスルーしたのだと思います。フンは持ち帰っているので、そこは自分がマナー違反じゃないよ、ということで。

ただ、犬のトイレは自宅で済ませましょうというのは、どうにも気に入らなかったのだと思われます。苦労して立てた看板は、ことごとく盗まれ、壊され、一部は脇の用水路にバラバラにされて投げ込まれていました。過去記事にも書きましたが、そのときの怒り、絶望感は今も引きずっています。こんな人間がいるんだ?と。

でも、この「フンは持ち帰りましょう」なのか、「そもそも、糞尿をここでさせないで」なのか、この2つの看板の意味合いの違いって大きいですよ。

私は、フンは持ち帰ればいいだなんて、全然思ってないです。世間でも、「犬のフンは持ち帰ればOK」という誤解が蔓延していると思う。そもそも、よその土地でさせちゃだめなんですよ。トイレは家でさせる。散歩の前にトイレはすませる。

公園だって道路だって、空き地や草地だって。犬のトイレにしていい場所なんて、ないと思います。自分の家の犬なら、自分の家で責任をもってさせましょう。

土地改良区の役員さんにお願いして看板をつけてもらったときは、まずは看板をつけてもらうことが大事なので、その内容については私からは何も言っていません。うちの市で、2種類の看板を扱っているのがそもそもダメなんです。「犬のトイレは自宅」という旨の看板、1本でいけばいいんですよ。犬のフンは持ち帰りさえすれば、そこでさせていいだなんて、間違ったメッセージだと思う。

でも、マナー看板の文面はどうあれ、マナー啓発看板があるとないとでは、犬のフン尿被害の度合いが全然違うのです・・・。やはり、なにもないと、あっという間に犬のトイレになってしまうので。1本でも2本でも看板があることで、少しでも「この土地の持ち主は、犬のフン尿被害を嫌がっている」と気付く人が増えるのです。

去年の12月に役員さんが設置してくれた看板、ラミネート加工の物を板にくっつけてあるのですが、紫外線などで劣化してボロボロになったら、今度こそ、「排泄は自宅で」系のものに取り替えようともくろんでおります(^^;

犬のフン尿は、臭いがいったんつくと、他の犬の排泄も誘発するので、本当に困るのです。結局イタチごっこなんですけど、対策をやらないよりはやった方が断然犬のフン尿被害は減りますので、永遠に対策し続けるしかありません。

今のところ畑前も自宅も、「逃げまんねん」に助けてもらっている状態です。飼い主へのアプローチよりも、犬に対して「ここはくさくて変な臭いがするからダメ」と訴えかけるのが一番効くような気がします。マナーの悪い飼い主の考えを変えることはとてもむずかしく、目立つことをするとむしろ、「あそこの家がへんなものをまいている」と大騒ぎするのではないでしょうか?

黙って犬に訴えかけるアプローチが、一番スマートかなと。

犬よけの対策をネットで調べていたら、石灰や塩といった白い粉をまく、というアイデアもありました。飼い主が「なんか変なものがあるから、うちの可愛いワンちゃんは近づけないようにしよう」と、立ち去るのを狙った作戦です。

ただこれも、むしろ「変なものをまいている」と騒ぎになるリスクもあり、また、マナーの悪い飼い主以外の、普通の善良な通行人にまで不安を与えるのではないかと思います・・・。確かに見かけたらちょっとぎょっとしますし、見た目ではなんだかわからないですし(まあそれが狙いなんでしょうけど)、ただ、普通の通行人に不快な思いをさせるのは絶対に避けたいです。

でも、うちから少し離れたところで、この白い粉作戦見たことがありますね。そこは犬のフンの無法地帯の、隣接ブロックです。ブロック塀にそって、白い粉がまかれてました。結晶ぽくて、塩?なのかなと思いますが、犬のフン尿に相当悩まされた末のことなんだろうなあと、同情しました。

ただ、見た瞬間はぎょっとするし、一体何が、何のためにまかれたんだろうって考えますね。しげしげと見つめながら。

私は犬に悩まされてるから「ああ、この家も犬のフン尿よけでやってるんだな」とすぐにピンときましたが、そうでないと、???と謎が深まるばかりかも。

ちなみにその無法地帯の周辺では、舗装された道路から畑の中に犬をわざわざ入れて、フン尿させている飼い主を数回見たことがあります。車を運転しているときに目撃したんですが、びっくりしましたねー。畑ですよ。そのとき収穫時期ではなくて、ただの砂地のようでしたが、それにしても作物をつくる他人の畑にわざわざ犬を入れて、トイレにする行為は本当に失礼です。

その畑は、その後しばらくして通りかかったら、道路との境にネットを張って、たやすく侵入できないようにしてありました。まあ、それが一番効果的ですね。物理的に入れないので。

とはいえ、境のところでマーキングをされる可能性は残っていますが。でも、畑の土の上に侵入されてフン尿されるより、だいぶマシだと思います。畑の持ち主も、相当腹が立ったんでしょうね。絶対に侵入されないように、びっちりと張られた網をみて、畑の持ち主の怒りを感じました。

犬の散歩は、トイレタイムではありません。自分の家の犬は、自分の家で排泄させましょう。トイレをすませてから、散歩にいけばいいのです。散歩先で、よその土地で排泄させるのは失礼ですし、許されません。毎日のことだからよけいに、飼い主には気をつかってもらいたいです。今日たまたま、とかではないんですよ。

どうしてもトイレのしつけができないなら。オムツを使うしかないでしょう。今は可愛いマナーパンツがオス用メス用と分かれて、高性能のものがたくさん売られています。犬を飼う以上は、家族であるペットが、よその土地で粗相をしないよう気を遣ってあげてください。

犬を飼うならシーザー・ミランを見よう

雨が降るとほっとする。雨降りの日だけは、犬のフン尿被害がないから。

もう、目の前で犬のフン尿見るのが嫌なんだよね。一部の飼い主は、まったく悪気なく、公道や草むらで犬に排泄をさせている。けれど、自宅以外で排泄させていい場所なんて、どこにもないと思うんだよ。トイレは自分の家で!犬を飼う以上、犬を家族だというなら、自分の家でトイレをさせるべきだと私は思う。

草が生えてるからとか、土があるからといって、その場所はあなたの犬のトイレではない。一匹がしたら、他の犬も通りがかりに臭いにつられて排泄してしまうんだよ。

私は元々動物も、犬も大好きだったけど、近頃では散歩中の犬を見るとうんざりしてしまう。またうちの畑の前で、フン尿させるんだろうかってね。注意しても逆切れする人ばかりだし、そもそも注意されて「もうしません」と思う人は、最初から公道や他人の敷地で犬に排泄をさせないわけで・・・。

すべての犬飼いさんに見てほしいのは、シーザー・ミランの番組である。私はシーザーを本当に尊敬している。こんな風に犬を理解し、犬の問題を解決する人こそ、本当の愛犬家ではなかろうか。ただ溺愛し、しつけもせず、犬にやりたい放題やらせてるのは、本当の愛犬家ではない。犬も、好きで問題犬になっているわけではないのだ。犬を問題犬にしているのは、飼い主以外にあり得ない。

シーザー・ミランはアメリカのドッグトレーナー。ほえまくる犬、誰にでも襲い掛かる犬、そんな犬でも彼の手にかかれば、あっという間に問題解決。

できるだけ時間を作ってナショナルジオフィックのシーザー関連の番組は見るようにしているけど、いつ見てもハズレの回がない。シーザーは、おやつやエサ抜きでもあっという間に犬たちのリーダーになり、彼らを身にまとった空気で従えてしまう。犬は群れの動物だから、毅然としたリーダーがいれば、それに従うのは本能だ。

たいていの問題は、飼い主が頼りないことから発している。弱い飼い主なら、犬は飼い主をリーダーとは見なさず、自分が守らなければと張り切り、飼い主の不安を瞬時にかぎ取って、攻撃的行動に出る。

だから、飼い主が【真のリーダー】になれば、飼い主の命令には背かない。飼い主を強いリーダーとみなして、その指示を待つ犬の姿はけなげで、かつ、とても幸せそうだ。

散歩のとき、シーザーは、犬がリーダーに従うように指導する。犬が飼い主をリーダーとみなせば、勝手な行動(フン尿・マーキング)などありえない。

たとえば玄関を出るのも、リーダーが先だ。シーザーは犬を待たせる。犬が自分より先に出ようとすれば注意する。犬も素直に従う。

他の犬に見境なく吠えかかっていた犬も、飼い主をリーダーと認めれば、飼い主におとなしくしたがって安心したように付き添っている。当たり前だ。もう守らなくていいのだから。自分は飼い主に従って、飼い主の指示にさえしたがっていれば、脅威はどこにもない。犬なりの平和が、そこにあるのだ。

シーザーが指導するのは、飼い主が穏やかで、毅然としていること。エネルギーがすべてだという。犬は飼い主のエネルギーを敏感に受け取り、それに対応する。荒れ狂った犬、飼い主に全く従わない犬が、シーザーをリーダーとみなしてあっという間に豹変する様は、魔法のようだ。

シーザーの犬のしつけを見た飼い主も、努力して変わることができる。目の前で、自分たちの問題犬が変わっていく様を見ているから、シーザーを信じる。そして、穏やかで毅然とした態度を何度も練習し、犬に翻弄された記憶を上書きして、最後には強いリーダーの自信を手に入れる。

そうなれば、犬も人間も幸せだ。

犬がリーダーになってはいけないのである。リーダーウォークは散歩の基本。人間が主導権をとらなければいけない。もし犬自身がリーダーになってしまうと、犬は他の犬や人間に怯えて、攻撃的な行動に出ざるをえない。

穏やかで毅然としたリーダーに従っている犬は、本当に幸せそうである。なにかあっても、リーダーが守ってくれるという全幅の信頼感があるからだろう。シーザーの散歩訓練を見ると、犬はリーダーの顔色をうかがい、嬉々としてその指示に従おうとしている。

本能として、犬はリーダーに従うことが幸せなんだと思う。やりたい放題させるのが犬の幸せと勘違いしている人の、なんと多いことか、と思う。

逆切れおじいさん再び

以前、我が家の前の道路で犬に下痢便をさせ、私に注意されて「こんなとこ、二度と通らない」と逆切れしたおじいさんが、今も変わらず、毎日我が家の前を通っていることが判明しました。げんなりです。

夫婦で、朝早く毎日我が家の前を、犬の散歩をさせているそうで・・・。4時や5時だそうです。どうりで私が気付かなかったわけです。(ひょんなことから判明しましたが、詳細は複雑なので省きます)

我が家では、おじいさん逆切れ事件のその後、1度も下痢便の被害はありませんでした。でも、つい1週間前にも芝生にこんもりと犬フン被害があったばかりなので、おじいさんを疑ってしまう私。そうなんです。また芝生に犬のブツが・・・。まあ、毎日犬の散歩をさせているからといって、その人が犬フン放置の犯人と決めつけてしまうのはよくないですが。現場をおさえたわけではないので、そこは断言できない。いくら疑わしくてもね。

道路から、1メートルほど家の敷地内に入ったところ、芝生の上にこんもりと犬のフンを発見した時の気持ちといったら・・・。

そのすぐ後のことでした。逆切れおじいさんが、「こんなとこ、二度と通らない」と言ったわりに、今も変わらず我が家の前を通っていることを、知ったのは・・・。

まあ、発見した犬のフンは、おじいさんが散歩させている小型犬にしては大きなもので量も多かったので、おじいさんではないかもしれないけれど。

再びのフン被害に加え、おじいさんが変わらず我が家の前を散歩道にしていることを知り、落ち込みました。あれだけ逆切れして「もう来ない宣言」したのに、ああいう迷惑な人って、自分の言った言葉を忘れてしまうのね。

もう通らないでほしいです。二度と。

それから、少し離れた畑で、先日因縁つけたおじさんにも、ニアミスしてしまい、畑の見回りに出かけるのも怖くなってしまいました。怖いというのは違うか。嫌なんですよ。もう二度と、あんなジジイ(失礼!)に会いたくない。気持ちが悪い。

なんでああいう変な人って、嫌がってる人の周りにわざわざ来るんでしょうねえ。二度と会いたくないですし、我が家の周辺をウロウロしないでほしい。

なんでこっちが避けなきゃいけないのかと思いますが、先日、因縁つけたおじいさんとニアミスしたときには、全力で別の道に逃げました(^^;そいつはキョロキョロしてたので、こちらを認識したのかもしれませんが、追いかけてくることもなかったのでよかったです。また因縁つけられたり話しかけられても、全力で無視しますが。

あんまり神経質にならないように、忘れるようにしたいですが、犬のフンも、因縁つけられるのも、向こうからやってくることなので、なかなか逃れられなくて苦しいです。世の中変な人が増えたのかな?もう懲りてしまって、とにかく今は自衛策として、おじさんやおじいさんには、挨拶しないようにしています。(知っている人は除く)変に愛想よく挨拶すると、粘着されるかもしれないので。

犬のフンも、変なおじさんも、もう本当に勘弁してほしい。気持ちを切り替えたいですが、憂鬱です。でもちょっとだけブログで吐き出せて、少し気持ちが楽になりました。書くって大事(^^)

犬のフン尿よけに菊を試す

畑へ行くと、またあの変なおじさんに会うかもしれない、という気持ち悪さがあり。あの変なおじさんにイチャモンをつけられて以降、畑での農作業が少し重荷になっています。でも、この季節は草との戦いなのです。毎日刈っても追いつかないほど、草の勢いはすごいです。こまめに草刈しないとあっという間に繁茂します。

あの変なおじさんに会った翌日は休みましたが、以降はがんばって畑に出かけています。私は、生涯絶対に除草剤は使わないと決めています。草はすべて、抜いたり刈ったりして処理します。除草剤ほど恐ろしいものはありません。

友人に、変なおじさんにイチャモンをつけられた話をしたら、明るく「そんなのまともに話するからさ~。さっさと逃げればいいのに」とあっさり言われて、それもそうだと思いました。

それと、挨拶もちょっと気を付けないとなあと思いました。これまで畑の近所ですれ違う人には、「こんにちは」と必ず挨拶をしていたんですけど、もうおじさん(男性)には、会釈だけで軽くすますことにしました。女性に対してはちゃんと挨拶しようと思いますが、男性だと、一部にああいう変な人がいて、変に因縁つけられるのも困りますし。

友人からは、「愛想よく挨拶してたから、この人ならしゃべってくれると、気をもたせたんじゃないの?寂しい人なんだよ。そんなんじゃ周りから嫌われててしゃべってくれる人もいないだろうしさ」と言われ、もしかしたらそうかもなあと。

友人曰く「私なら、イチャモンだと分かった時点で相手にしない。正論説いても無駄。さっさとその場を去る」

明確な回答に、笑ってしまいました。真面目に応対していた自分がバカバカしく、気持ちが明るくなりました。次にあのおじさんに会っても、知らん顔して無視です。なにか言われても、いちいち応対せずにその場を去ろうと思います。

当日は腹が立って腹が立って苦しい思いをしましたが、日が経つと、気持ちも切り替えることができ、ずいぶん楽になりました(^^) 世の中いろんな人がいますね。中には、ああいう変な人もいる。初回にきっちり反論したので、以降はもう、華麗にスルーです。

昨日、嫌な気持ちを切り替えて作業していたら、時々来る無礼な夫婦が、小型犬を草地に入れて遊ばせて(トイレさせて)いました。_| ̄|○ 私はこの夫婦を、ノロノロ夫婦、と名付けています。いつも犬を遊ばせて、なかなか立ち去らないからです。散歩ではなく、この周辺に遊ばせに、そしてトイレをさせに来ているんです。

一難去ってまた一難。この夫婦、来た時にはいつも自分の犬を、きれいに刈った草地(農道)に入れるんですよ。あまり奥の方までは入れないですが、マナー看板の周りにも平気で入れているので腹立たしいです。そこを草刈してるの、私なんだけど…。

舗装道路と違って草地だと、犬のフンや尿を現場で注意しにくいのです。排泄しても、草や土にまぎれて排泄物が目立たないから。すぐ近くに立ってその場で見ていなければ、なにも言えないです。まさかすぐ横に立って監視するわけにもいかないので、結局は少し離れたところから監視して、その夫婦が去った後に確認しに行きます。目につくフン尿はありませんが、確実にマーキングはしてると思われます。その夫婦をみかけるときは必ず、わざわざ草地に入らせていますので。うちの畑前は、普通に、すっと舗装道路を通っていく人が大半なんですけど、その夫婦は、マナー看板もお構いなし、なにが悪いの?って感じで、そこを犬の遊び場兼トイレにしちゃっている。

道路管理者に犬のマナー看板を立ててもらって、半年。2本の看板は、今のところ盗まれたり壊されたりすることはありませんが、効かない人には効かない。文面が、「フンは持ち帰りましょう」だからかな?フンを持ち帰りさえすれば、良いと考えているのでしょう。前々から思ってるけど、この「フンは持ち帰りましょう」って、間違ったメッセージだなあと。だって、持ち帰ればそこでさせていいってことですよね? 違うんですよ。そもそも自宅以外で、させちゃいけないんですよ。持ち帰るのは当然だけど、そもそも公道や他人の敷地でさせてはいけない。

この看板を立ててくれたのは道路管理者なので、マナー看板の種類にまでは、口が出せませんでした。まずは、立ててもらうことに、全力を注いだわけです。でも看板が色あせたら、私のほうで、保健所から違う種類のシート「散歩は排泄のためではありません。自宅で済ませましょう」をもらってきて、貼り換えようかと思っています。

ともかくこのマナー看板。立てておくと、一定の効果はあります。だけど、犬のフン尿害は、決してゼロにはならない。マナー看板を全く気にしないタイプの人がいるんです。このノロノロ夫婦もそう。

遊ばせているのはマナー看板の周辺なので、農道です。けれど草地に入れれば、フン尿マーキングはやり放題なので、困るんです。ほとんどの人は、きれいに人の手が入った草刈の跡を見て、マナー看板を見て、そこには入れません。犬の散歩といっても、遊ばせるのではなく、道路をさっさと歩いていきます。マナー看板を見れば、その周辺で、犬のフン尿害が発生して困っているのが一目瞭然ですから。

でもこのノロノロ夫婦。マナー看板の周辺に犬を入れ、ひとしきり遊ばせてから去っていくのが日課なのです。見かけると非常にストレス。

もう草地に入れないでほしいし、遊ばせないでほしい。ここはドッグランではないのだから。そのために整備しているわけではないです。きれいに草刈してあるとそこに犬を入れたくなるのかもしれませんが、1匹が排泄すると、通りがかった他の犬も、臭いにつられて排泄したくなってしまいます。

誰が草刈してると思ってるのか。ちょうどいいドッグラン兼犬用トイレだと思っているのか。ともかく、犬のマナー看板も、この夫婦には意味がない。もし注意しても、「遊ばせてるだけ」と言われたらそれまで。本当にフン尿・マーキングしているかどうかなんて、草や土にまぎれて、小型犬の場合証拠も残らない。

大型犬だと、遠くからみてもフンをする体勢がわかりやすく、また排尿直後は人間でもわかるくらい臭いますので、以前には注意したこともあるのですが…小型犬の場合は、したかしないかがわかりにくい。

2週間ほど前に、農道の歩道部分に大型犬のフンがばっちり残っていましたので(すぐに、チョーク作戦を決行)、やはりこの周辺には、犬の排泄の臭いがしみついているんだと思います。なかなかゼロにはできない。

でも、限りなくゼロに近づける努力は、今後も続けていきたいと思います。犬が草地に入りこまないよう、去年1年かけて、ニオイゼラニウムをせっせと挿し木しましたが、どうしても根付きませんでした。続いて水仙の球根も植えましたが、これもなかなか。今は葉も枯れてしまったようで、他の草に負けてしまっています。球根だから、気象条件が変わったらまた復活して、生き生きと葉をのばしてくるかもしれませんが、今のところ水仙もぱっとしません。

そこで、今度は菊を植えてみることにしました。在来種のノジギクです。根付いて、群生してくれれば、菊の匂いが犬よけになると思います。茎が木質化しますので、短く刈ったら、犬が入り込みにくくなるかと。問題は、根付いてくれるかどうかだけ。

犬のフン尿対策、試行錯誤が続きます。犬の飼い主さえ、フン尿マナーを守ってくれれば済む話なんですけどね。自宅以外で、排泄させてはいけません。公道や、他人の敷地でフン尿・マーキングさせないようにしましょう。あなたがフン尿・マーキングさせているその場所を、誰かがきれいに管理しているのです。そう思えば、犬にフン尿・マーキングなどさせられないですよ。

犬の排泄は、自宅ですませましょう。街路樹だって、草地だって、公園だって、そこはあなたの家のトイレではありません。

浅草で同志と巡り合う

お世話になった先生の日本舞踊の会があり、浅草へ行ってきました。浅草の仲通りがとてもにぎわっていてびっくり。

インバウンドというだけでなくて、意外なほど日本人の、それも若者たちがいっぱいいました。少子化?それどこの話?というくらい、若者の姿が目立って活気がありました。レンタルの着物のお店があちこちにあって、観光客のカップルや若い女性たちが、着物を着て散策しているのが目の保養。着物は、見ているだけでも綺麗だし、浅草のレトロな雰囲気とあいまって、とても素敵です。

私の住む街の駅前の繁華街とも似ているんだけど、とにかく活気があっていいですね。人出がある、ということはそのもの。人が人を呼ぶ、ということでしょうか。
我が町の繁華街の衰退ぶりに比べて、浅草の活況がまぶしく見えました。我が町も、人口はそれなりにあるし、観光にも力をいれているようですが、ここまでの賑わいはなかなか生み出せない。我が町には浅草寺に似たお寺があって、私が子供の頃は、この浅草のように縁日にはまっすぐ歩けないほどの人出があったのですが、今は縁日でも人出がなくなり、寂しい限り。

浅草寺周辺は、仲通りに限らず、とにかくすべての通りがにぎわっていましたね。人がいるところにはお店があり、お店があればまた、お店が人を呼ぶ。

これは浅草の観音様のご利益がすごいということなのか。嬉しくなって人力車にも乗りました。車上からの景色もよく、歩かずに観光できて楽ちんです。あちらこちらで人力車に乗っている方がたくさんいるので、妙な恥ずかしさもなく、気軽に乗れました。車を引く若者の、若さが眩しい(^^)なかなかの力仕事ですし、車を引くだけでなくガイドもしつつ、お客さんと話も合わせつつ、撮影スポットで良い写真も撮る、というのは体力・知力・コミュニケーション能力、全部そろわないといけない大変な仕事ですね。汗を流して笑顔でがんばる若者の姿に、日本の将来もきっと大丈夫、という嬉しい気持ちになりました。

おいしいお店もたくさんあって、目を奪われます。公演の帰りに、お店をいろいろ眺めながら歩いていたら、同志のお店を発見!

犬のフン尿被害に悩む私には、そのお店の苦悩が、痛いほど伝わってきました。そのお店はもう遅い時間で閉店していたのですが、シャッターを下ろした店前にはロープが張られ、犬や飼い主の侵入を防ぐ工夫がしてあり、そこにはこんな張り紙があったのです。

一言一句は覚えていませんが、「公道や他人の敷地で排泄させず、自宅敷地内で排泄させてください」というようなことが書いてあったんです。私はこれを読んだとき、店主のそれまでの苦労や怒りがストレートに伝わってきて、心から同情しました。おそらく、閉店後の犬のフン尿被害が常習化しており、悩まされたあげくの張り紙だったと思います。

閉店後、誰もいないのをいいことに散歩中の飼い主が、犬にやらせたい放題。シャッターぎりぎりのところを犬がクンクンにおいをかいで、おしっこをひっかける。ときには、フンを放置。朝方、店を開けるときにそれがあったからこその、この言葉。

いや、本当に私はこの店主の気持ちがわかるし、「大変でしたね・・・」と、握手を求めたい気分でした。同志発見です。犬のフン尿の問題って、決して私の住む地方だけの問題じゃない。全国で発生している。この浅草の、にぎわう通りでさえ、こんなに苦労している方がいらっしゃるんだ。

一度臭いがついてしまうと、毎日やられますからね。またやられた・・・と、朝気付いたときの絶望感、清掃を強いられる怒り。

お店が、こういう強い口調の警告文を出すまでには、ものすごい葛藤があったと思います。お客さん商売なので、相当まで我慢されたと思いますよ。でも、我慢して我慢して、清掃して清掃して、我慢の限界。いくらなんでもひどい、ということになったのでしょう。

防犯カメラも設置してありました。当然だと思います。ずうずうしい飼い主に、警告文がどこまで効くのかはわかりません。防犯カメラを設置し、撮れた映像を貼りだすくらいのことをやらないと、こういう飼い主は行動を改めないでしょうね。

私がしげしげと警告文を眺め、まったくだ、その通りだなあと連れと話していると、通りかかったおばちゃんが話しかけてきました。

「ほんと、犬には困っちゃうんだよねえ。マナーが悪い」

全然知らない方でしたが、そのおばちゃんも、犬のやりたい放題が目に余ると話していました。俄然、盛り上がる私たち(^^)

ひとしきり、犬のフン害について話しました。

店主が書いた警告文は、本当に的確だと思います。

・公道にフン尿させない

・他人の敷地内にフン尿させない

どちらも当然のことです。やられる側が、忌避剤を買ったり防犯カメラを取り付けたり、お金をかけて対策するようなものではないはずです。犬を散歩させる人が、マナーを守れば何の問題も起きないのです。

じゃあ犬はどこで排泄すればいいのでしょうか?

・犬は自宅敷地内で排泄させる

室内でも室外でも構いません。それは自由でしょう。とにかく飼い主が、飼い主の敷地内でさせればいいだけの話。こんなに簡単で当然の話を、なぜ全国で守れないのかなあ。犬が外で排泄するのが、当然みたいになっているのかなあ。尿は水をかければいいとか、フンは回収すればいいとか、そういう話ではないです。だって回収しきれないから。残りますよ。ニオイがつきますよ。他の犬が、必ずそこでまたやりますよ。

最初から、自宅敷地内で排泄すればいいだけの話です。

おばちゃんとは、ひとしきり犬談義をして、「飼い主のマナーが悪い」ということで意見が一致しました。まるで古くからの知り合いのように盛り上がってしまった(^^)

お店の前が犬のトイレになるのが常態化すると、不衛生ですからね。ロープをはって、ぎりぎりの境まで入れないようにして、マナー看板を張って、防犯カメラをつけて。お店の方の苦労と怒り。わかりますよ~。だって、私も、日々同じ思いをしていますから。

私の場合は、今は自宅前ではなく、畑の前が一番問題になっていて、そこは公道で草地なので、なかなか解決が難しいな~と思っていたのですが。こういうお店の、舗装された歩道沿いでも、犬のフン尿被害は深刻なのですね。

草地、土、舗装、状況は変われど、公道や他人の敷地内にフン尿させてはだめです。浅草で、その思いを強くした私でした。犬が、飼い主の敷地内で排泄することが当たり前の世の中になりますように。公道も、他人の敷地内も、犬のトイレではありません。

犬のことで悩んでいると、こういう警告文やマナー看板に、すごく敏感になるんですよね。みつけると、その設置にいたるまでの苦労を思って「どんな人がどんな思いでこれを作ったのかな」と、しばし思いをめぐらせます。

まさか浅草で、大通りのお店でこのような強い意志の警告文に出会うとは思わなかったし、通りがかりのおばちゃんと親しく話すことになるとも思わなかった。浅草で、忘れられない思い出となりました。