工事の腕は、現場の綺麗さでわかる

今ご近所で、対照的な2件の工事現場があって、なかなか興味深いなあと思いながら観察してます。どちらも新築のお家なのですが、現場の清掃・片付けの状況が全然違うんですよ。

  • 地元A業者の建売 まだ買い手は決まっていない
  • 地元B業者の注文住宅 (すでに施主が契約済)

普通に考えたら、Aの方がいい加減な工事しそうだなーと思うんですが。だって、まだ買い手が決まってない状態の建売ですから。買い手が決まってたらその人が楽しみにしょっちゅう見に来るだろうし、工事もいい加減なことはできないだろうなあと思うじゃないですか。

でも、実際に現場がきれいなのはAで、汚いのがBなので、いろいろ考えさせられます・・・。

たぶん、Aの方は、発注主のAの管理・監督がしっかりしてるんでしょうね。個人でどうこうでなく、会社として、ルールを設けて現場管理をしっかりしているんだと思います。

Aの工事現場はしっかりとネットで囲まれ、部外者が入れないようになっており。工事車両の違法駐車も一切ありません。駐車スペースは、きちんと設けられています。(敷地に余裕がある設計です)

私は建築現場を見るのが好きなので、いつも散歩中に建築の様子を楽しみに見守っているんですけど、本当にいつ見ても綺麗です。運び込まれた資材も、一か所にまとめられてブルーシートがかけられていますし。雨に濡れてはいけないもの用に、緑のシートの小屋?みたいなものも臨時に設けられていて、運び込まれた資材や道具は、まとめられています。

一方Bの方はといいますと。まず入口に、ネットもロープも張ってない。車が入りやすいように、ということだとは思いますが、誰でも入れる状態。

そして何より駄目だなと思うのは、道路を資材置き場にしていること・・・。いやいや、道路は駄目でしょ。いくら人通りが少ない農道でも、そこは荷物置き場ではありません(^^;

乱雑に、いろんなものが置かれてます。鉄筋やら木材やら、セメントの袋やら。そして、たばこの吸い殻もたくさん。

今は新築の工事現場はどこも禁煙だと思うのですが、Bの会社の管理が悪いんでしょうね。たばこの吸い殻だけでもひどいんですが、道路にいろいろ乱雑に置いてあるので、けっこう通りがかりの人が汚さに乗じてポイ捨てもしていまして。私は2度ほど、たまりかねて道路上の目立つゴミを拾いました。放っておくとどんどん汚くなるので・・・。

お菓子の空き袋と、白いビニール袋を拾いました。どっちも道路上に目立つ状態で放置されていて、風に飛ばされてました。時間が経てばますます汚くなって手にするのも嫌だし。早いうちに、大きいものだけは拾っておこうと思いまして。

というのも、我が家の畑の近くなんですよね。Bの現場。

最初は楽しみに工事を見守っていたけれど、だんだん心配になってくる・・・。大丈夫なのかなあ、ここの新築。何千万もの注文住宅ですよ。なのに、現場が汚すぎて、ちゃんと工事が行われてるのかどうか怪しい。

腕のいい大工さんは、清掃や片付けもきちんとされていると聞きます。道具や資材が散らかっていては、いい仕事ができませんからね。その考えでいくと、Bの現場には、あまり腕のよくない人が集まってる可能性が高い・・・。

どう見ても、現場が汚い。というか、農道を資材置き場にしている、それを放置している時点で、Bという会社がダメなんだと思います。現場の作業員に、しっかり指示ができていない。

Bの現場はお施主さんもしっかりいらっしゃるのですが、忙しくてあまり通えていないのか。もしくは通っていて現場の汚さに気付いても、なかなか言いにくいのかもしれません。本来それは、施主の仕事ではなく、工事を請け負ったBの仕事ですね。現場を綺麗に保つ、ということは最低限のルールです。

たくさんのポイ捨てされた吸い殻を眺めながら、呆れてしまいました。いまどき、たばこのポイ捨ては厳しく言われる時代でしょうに。Bの現場監督は何をしているのかなあ。

そもそもBは、隣地が空き地なんです。売り出し中の土地。そこを資材置き場に使わせてもらえばいいのに。工事といっても半年もかからないでしょうから、その間隣地を、駐車場や資材置き場として借りれば、工事の人たちもずいぶんやりやすいのでは?と思います。借地代はかかるかもしれませんが、わずか半年のことですし、道路を資材置き場にしなくてすみます。

今どき、道路を資材置き場(それもぐっちゃぐちゃで整理されてない)にしている会社なんて、恥ずかしいですよ。そんな会社が建てる家は、どんな家になるのでしょう。

他人事ながら、心配になってしまいます。家を建てる会社を選ぶなら、工事現場がきれいなところを選んだ方がいいですね。細かいことはわからなくても、掃除や整頓ができている現場には、優秀な職人がいるはずです。

工事の現場が乱雑だったら、そこで行われる仕事もおそらく、いい加減なものなのだと思います。

水抜き穴がない擁壁

今度、ご近所に新築の家が建つのですが、建築工事に先立って行われた擁壁工事で、擁壁に水抜き穴がないことに気付きました。

宅地造成等規制法の区域外で、1.6mほどの高さの擁壁なので、水抜き穴の設置義務はないのかもしれませんが、義務はなくても水抜き穴を作るのは今どき当たり前なのでは?と、心配になってしまいます。現に、その近所の擁壁はどこも、もっと低い擁壁でも水抜き穴がついていますし。

新築の家、何千万という高価な買い物。長く住むことを想定しているのに、擁壁がそれで大丈夫なの?っていう。

しかも工事業者が、いわゆる何々組とかいう会社などではなく、個人でかき集めた職人さん?のようで。工事中の会話などから、請け負った人が、知人に声をかけているのだと察しました。

大丈夫なのか。なにかあったときの責任はどこにいくんだろうか。

お施主さんが気の毒になってしまいました。建築素人だと、擁壁の水抜き穴うんぬんなんて、気付きませんよね。プロが当たり前にやるべきものだと思いますが、そういうところで手抜きされても、わからないところが建築業界の闇だと思う。

見かけは、とても立派な擁壁。厚みもあるし、型枠を外した後、表面の仕上げで塗装もしていた。でもどんなに見かけがきれいでも、水抜き穴がないという事実は重すぎる。

擁壁を作る時には、お気をつけください。

土地契約の落とし穴

家を新築する計画をしている知人がいます。土地探しから始めているのですが、昨日ばったり会ったところ、土地の契約でトラブルがあったそうで、とても悩んでいる様子でした。

土地の売買契約書に、判はすでに押してしまっている。けれど、土地の整地に関して、約束した条件と違う話になって進められてしまっていると。

要するに、口頭で約束したことが、実際には守られなかった。売買契約書に整地の詳しい条項は載っていなかったため、「言った」「言わない」「・・・のつもり」「いやそんなつもりじゃなかった」と、仲介業者との間でもめているのです。

所有権移転登記はまだのようですが、こういうときどうすればいいか。手付金の放棄で解約できればいいのですが、違約金が必要な解約となりますと、金銭的負担が大きくなります。

道は2つ。

1.このまま売買契約を進めて土地を入手し、必要な整地は自費で行う。

2.たとえ高額な費用がかかっても、契約を解除する。

どちらを選ぶか、悩ましいですね。土地の売買、スムーズにいけばいいのですが、いったんこういうトラブルになると、悔しく悩ましく、楽しみにしていたはずの新築の計画が台無しになってしまいます。どうすることがよかったのか。

あまり具体的なことまでは聞いていないのですが、聞いた範囲内で私が感じたのは、大金が絡む契約は慎重の上にも慎重を期するという、それぐらいしかトラブル予防策はないかな~ということです。
そのためには、仲介業者とは別に、不動産に詳しい第三者に契約書をチェックしてもらい、自分達に不利な条項がないかどうか、逆に必要な条項がもれなく入っているかどうかを確認した上で、判を押す必要があるのかもしれません。

でも、それって本当は仲介業者の役割なんじゃ、とも思いますが・・・。

そうです。本当はプロなんだから、そのための仲介料を払うわけなのだから、不動産のプロである仲介業者がきちんと仕事をすればいいだけなんですが、それをやっていない。

でも、いざ第三者に契約書をチェックしてもらうといっても、適切な人が周りにいるとは限らない。そしてお金を払ったからといって、いい人を契約できるわけではない。

本当は不動産業界全体がもっと、質を向上しなきゃいけないんじゃないかな。悪徳な業者は、業者名を公表されるようなシステムができればいいのに。

契約さえ結べればいい。売り手と買い手のうち、どちらか気の弱い方、文句を言わなそうな方を丸め込んでしまえばいい、今回のケースには、そんな仲介業者の意志を感じました。

だって、土地の売買契約書に、整地についての詳しい条項をつけることなど簡単なのに、それをやっていない。そしてともかく、お互いが事前に納得していればもめないのですから、詳細を話し合って決めておけばいいだけなのに、それをしていなかった。
でも仲介業者がそれを怠ったのは。おそらくですが、売り手が適切に整地を行うと、お金がかかりすぎて、売り手側が契約を渋ったり機嫌を損ねる可能性があったんではないかと。

整地にこんなにお金がかかるなら売らないと言い始めたり。あるいは、仲介業者を変えると言い始めたり。そうした事態を恐れて、仲介業者は、売り手にはなるべくお金のかからない最低限の整地を提案したのではないかなあ。

その一方で。人の好さそうな、文句を言わなそうな買い手には、口頭ではきちんとした整地を約束し、でも契約書には書面としてその事実を残さなかった。書面にしておかなければ、うやむやになり水掛け論になって、なんとでも買い手を丸め込めると考えたんじゃないだろうか。今さら解約なら、解約金がかかりますよ、高いですよと言われれば、素人は怯む。

仲介業者にしてみれば、契約さえ完了すれば、仲介料がもらえる。売り手や買い手が嫌な思いをしても、そんなの関係ない、ということなのでしょう。

こんなの、プロじゃないなあと思います。整地をどこまでするか。はっきりさせておくのがプロ。売り手にも買い手にも納得してもらい、トラブルがないようスムーズな取引を進めるのが、不動産仲介業者のはずなのに。

お金をたくさんかけて、隅々まで整地すればその分、土地の売値は高くなるでしょう。
お金をかけずに、最低限の整地ならその分、土地の売値は安くなるでしょう。

どちらにしても、売り手と買い手が納得していれば、ちっとも揉めないわけで。整地の条件が違ってくれば、それはもう買い手としては納得いかないのも当たり前。

結局このケース。トラブルに悩む知人は、契約を続行するか、解除するか。どうするんだろうか。

私の周囲では、不動産業界と建築業界で、あまりいい話を聞かないです。プロならプロらしく、いい仕事をしてもらいたいし、そういう誠実な業者が、しっかり報われる業界であってほしい。

敷地の境界線が招く隣人トラブル

家を建てるとき、それから家を建てた後も、「敷地の境界線」には十分注意を払いましょう。

お隣さんの敷地を踏まないと建てられないような建物は、基本的には建てちゃだめだと思います。そして、工事のときにもし隣地をふまなければいけないなら、「必ず相手に許可をとる」ことが大事です。

少しぐらいいいだろうだなんて、甘く考えてはいけません。

実は一昨日、びっくりするような出来事があったんですよ。

我が家のお隣さんが、敷地境のところで、コンクリート工事をしてたんですけど。その型枠の杭が、我が家の敷地に埋め込まれてました!

そもそも工事をすること自体、何も連絡がなかったです。

そして工事中は、業者の人が我が家の敷地内に入ってまして。そのことにも不快感を覚えました。

まずは施主であるお隣さんが、「こういう工事をするので、すみませんが敷地に入らせてください」と事前に我が家に挨拶しておくべきだし、業者も業者で、当日は一声かけるべきです。

人の敷地に入るのに、なんの挨拶もないというのが、私には信じられない出来事でした。

そして、人の敷地に無断で杭を打つというのも、さらに信じられないです。

さらにさらに、そのことに対して全く罪悪感がないという・・・。

隣人は、型枠の杭なのでいずれ抜くからいいでしょう、と思ってるようでしたが。

たとえ後日抜くとしても、所有者に無断で土地に杭を打ってる時点で、もう駄目なんですよ。私もご近所のことなのでさんざん迷って、それでも今抗議しておかないとまた同じことが繰り返されると思い、やんわりと注意しましたが。

結果、大変嫌な思いをしました。

本当に嫌な思いをしたので、こんな真夜中にブログを書いているくらいです・・・。

家の敷地境で工事する時は、必ず挨拶をすること、常識なんですけどね。でも常識が通じない相手なら、それなりの付き合い方をするしかありません。

まったく、不愉快な出来事でした(怒)

家と家との距離は絶対にあけた方がいい その3

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今、うちの近所では次々と家が建っています。ここ数年、ちょっとした新築ラッシュ。

そこで、家の建築に関して「家を建てるときのヒント」というカテゴリーで、気が付いたことを書いてみることにしました。身近に建設を見ていると、見えてくるものがあります。

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現在、わが家の近所では5軒の家が新築中です。

この辺りの土地は人気あるんだな~と思います。なにより、小学校と中学校が近いこと。学校までの道路が安全である、というのが大きいかな。特に小学生のお子さんがいるご家庭だと、毎日の通学が安全であるというのは最優先事項になりますよね。他がどんなに好条件でも、子供が危険になるような土地では選びたくないですから。

耕作放棄地になった田んぼの跡に、どんどん住宅が建っていくのは、ちょっと寂しい光景ですけど。でも仕方ないか。このまま草が生え放題というのも困りますし、

うっかり野立ての太陽光発電なんて建てられて、延々と除草剤をまかれるのはもっと迷惑ですし。住宅街に太陽光発電は、光害も気になります。小規模な太陽光発電も、反射の光はかなり眩しいです。屋根上ならまだ、高い位置での反射ですので影響も少ないかもしれませんが、耕作放棄地に小規模の太陽光発電っていうのは、遮るものがないと遠くの家まで反射がすごいです。朝の光や夕暮れのギラギラした(特に夏)光は、住環境を著しく損ないます。

そんな、開発が進む我が家の周辺ですが、上棟前の足場を組んだ状態の、新築中の家がすごく気になっています。

なぜなら、隣地の田んぼとの境の擁壁上に、足場を組んでいるからです(^^;

擁壁は、垂直に立っています。もちろん、自分の境界内に建てた擁壁なんでしょうけど。

いいのかな~これ。擁壁上なので、足場はかなり不安定な感じです。普通の擁壁の幅なので、広いわけでもないですし。安全上の問題ももちろんですけど、私が気になるのは「隣地との境に、しっかり空間をとっていないこと」なのです。

建築中の家の壁から隣地境界まで距離がなさ過ぎて、土の上に足場が組めないのです。だから、一番外側の擁壁の上に、足場を組んでいます。今は擁壁でその上にフェンスがないので、その上に足場を組んでしまってますけど。家が出来上がったら次は外構に取り掛かるわけで。当然、その擁壁の上にはフェンスを作ると思うのです。擁壁だけのままだったら、隣地は田んぼなので高低差があって、転落したら危ないですからね。フェンスができたら、もちろん、そのフェンスの上に足場を組むわけにはいかない。

このお宅は、将来のメンテナンス時、屋根や壁の塗装や修理のとき、どうするつもりなのかなーと。現状、隣地に足場を組まないと、足場が組めなくなってしまっているので。

これ、未来のトラブルの元だと思います。たぶん新築時には、少しでも大きな家を建てたいと思って、敷地の幅ぎりぎりの家を設計してもらったのでしょうが、隣地との境には、余裕をもって建築した方がいいですよ。

前にもブログに書いたのですが、こういうちょっとしたことって、案外新築のときには気付かないのかもしれませんね。将来のメンテナンスのことなど、頭にないのかもしれない。本当は、建築会社が施主にアドバイスすべきことだと思いますが、うるさいことを言って他の会社に仕事をとられるのを警戒して、会社も、なるべく施主の希望にあれこれ注意は言わないようにしているのかなと思います。

でも、とても大事なことです。何をするにしても、隣の敷地を踏まないとできないのって、施主のわがままでしかないです。自分の敷地内で、完了するようにしないと。いくら大きな家が欲しくても、敷地に余裕がないなら諦めるべきだと思います。隣地との最低限の空間を確保した上で、自分の好きな家を建てたらいいのです。お隣の好意前提での建て方は、ずるい。

ちなみにその家の反対隣は建売住宅になる予定で、同じように建築が進んでいるのですが。こちらは、しっかり建物と隣地との空間をとっていますね。建築会社の設計なので、無難なものになったのでしょう。

「大きな家を建てたい」という希望がいくらあったとしても、「将来メンテナンスのとき、自分の敷地内に足場が組めなくなりますよ。隣に建てさせてもらうしかなくなりますよ」と一言、建築会社が注意してくれたら、それでも強行するというお施主さんは、いないと思うんだけどなあ。

足場もそうですけど、もともと隣地境界からの距離に余裕がなければ、屋根だって、軒が出れば境ぎりぎりになってしまいます。

将来の屋根の修理、軒の修理。職人さんにいい仕事をしてもらう上でも、空間はきちんと保ったほうがいいに決まってます。

あともう一つ気になったことが。隣地との境に余裕のない状態で、大きな掃き出し窓を作ってしまっていることです。今は確かに、隣が田んぼで見晴らしがよく、大きな窓は気分がいいかもしれませんが。この隣の田んぼ、いつまでも田んぼのままである保障は、どこにもありません。

その新築中のお宅も、元は田んぼでした。当然、その隣地も、同じように宅地として売られる可能性があるわけで。今はいいですけど、隣地が売れて隣地に建物が建ったときのこと、全然考えていないんだろうなあ。

大きな窓の外、すぐの距離でお隣さんの家が建ったら。大きな窓の意味がなくなるというか、逆にデメリットになるというか。カーテン閉めっぱなしになりますよね。大きな窓をつけるなら、その窓の外にある程度の距離を確保しないと、意味がないように思います。もし隣地が、このお宅と同じように、足場さえ組めないほど境に近く家を建てたなら。そして隣に面して、大きな窓をつけたなら。お互いの距離が異常に近すぎて、なにかともめることになるのではないかなあ。

あと、我が家の近所で実際にあったケースですが、電柱を建てるのも、自分が使う電力なら自分の敷地内に建てないとトラブルになります。これはたぶん、建築会社が施主にいい顔をしたくて、(敷地いっぱい有効利用できます、土地をできるだけ広く活用できますと施主にアピールするために)、更地だった隣地に電柱を建てさせてくれとお願いして、電柱が建ったのですが。

その隣地の人が後から、かなり怒ってましたね。頼まれた時点では事情がよくわからず承諾したけれど、よく考えてみればおかしな話。結局電柱を建てるのは、今まで電気がなかったところに電線を引きたいということで、新築する人が自分のところで電気を使いたいという、その人の都合なわけです。いくら自分の敷地内に電柱を作りたくないからといって、隣が空き地だからといって、隣に電柱を建ててしまうのはずうずうしい。

私も、そりゃそうだなあと思います。とはいえ、今さら建てた電柱を移動させるわけにはいきません。結局そのお宅は、たぶん気付いていないのでしょうが、隣地の所有者に恨まれています(^^;

これも、建築会社が気をきかせたつもりで、「電柱がなければ施主が喜ぶ」と単純な考えで、やったことなのでしょうが、将来のご近所づきあいを考えたら、決してこの新築住宅の施主が得をしない話なのです。得どころか、大損だと思います。なにより、ご近所と仲良くやっていくのが一番大事だと思うので。

隣地との境には、十分に空間をあけて家を建てること。電柱が必要なら、いくら隣が空き地でも、自分の敷地内に建てること。

目先の欲にかられないほうがいいと思います。そのときは得をした気分になるかもしれませんが、長い目で見たら損以外のなにものでもない。

私自身、もし自分が家を建てるのに、メンテナンスのたびにお隣に土地を貸してもらわなきゃいけないなんて、そんなことは考えただけで申し訳ないし、憂鬱です。それに電柱のことも。必要なら、たとえ敷地が狭くなっても、自分の土地に建てますね。隣地に建てて、後で恨まれるなんて嫌すぎる。

壁紙や床材は後からリフォームで変えられますが。敷地内で家を建てる位置や、電柱のことなどは変えられません。特に慎重に、考えた方がいいと思います。