大木を伐採すると祟りがあるのか

庭に生えてる大木を切る時には、お祓いをした方がいい、なんていいますよね。昔の迷信だと馬鹿にせずに、御供養した方がいいと思いますね。

なぜなら昔、我が家でもまさに不幸があったからです。

シンボルツリーのゴールドクレストを切った直後に、家族が心筋梗塞で倒れ救急搬送。カテーテル手術で一度持ち直したものの、後に脳梗塞にもなり、亡くなりました。

大きな木、古い木には木霊が宿るといいますが、そのゴールドクレストは樹齢25年。とても姿の美しい木でした。樹高7メートルほどで、絵にかいたようなシンメトリー。何かが宿っているといってもおかしくないほど。

切るのには理由があったのですが、切る前にお酒とお塩で清めて、これまでの感謝と切る理由を話すべきでした。

先日ふっとその事実に気付いて、茫然としました。木を切った時期と、家族が倒れた時期があまりにも見事に符合するので。慌ててネットで大木に関する記事を読みましたら、不思議な話がのっていました。切ってしまった大木の跡に、どんな木を植えてもどうしても育たない。植物がことごとく枯れてしまう、みたいな話でした。記事では、切られた大木に宿っていたものが、怒っているのではないかというようなことが書かれていました。

我が家のゴールドクレストの跡には、ニオイバンマツリが植えられています。ニオイバンマツリはすくすく成長して、綺麗な花を咲かせ甘い匂いを漂わせているので、木霊は怒っていないのかな?などいろいろ考えてしまいました。

ニオイバンマツリを見る限り、木霊は今度はこの木に宿ったのだろうか?など様々思いを巡らせつつ、今さらですが現場に塩とお酒をまき、突然伐採してしまった失礼を心からお詫びしました。

ニオイバンマツリのそばに、河津桜が植えられているのですが、この桜の成長がとても早いのです。同時期に買った桜の苗木は、河津桜を含めて3本。この桜が一番早く成長して、毎年春にはピンク色の花を咲かせます。桜は霊木と言うし、ニオイバンマツリより、もしかして桜の方に宿ったのかなあ。

切った本人は亡くなりましたが、実は家そのものも、ゴールドクレストを切った直後にあるトラブルに巻き込まれてしまい。それもけっこう大きなトラブルだったので気になっています。もしかして、ずっと木霊がこの家を守っていてくれたのに、それを切っちゃったから悪徳業者に付け入られたのかなあ、とか。

木には、その家を守る役割もあるんじゃないかな。今は、木霊も桜の木を新たな住居にして、のんびり暮らしているんじゃないかと思います。のびのび元気に育った桜を見て、そう思うのです。

お酒とお塩をまいて、切る理由を話してお詫びと感謝を伝えること。神職の方にお願いすればより丁寧なのかもしれませんが、そうでなくても自分でも心からの感謝をこめてお話しすれば、木もわかってくれるんじゃないかなあ。

庭木もみんな生きていますし、月日を重ねて古木になれば、それ相応の丁寧な対応が求められるのだと思いました。

外構の樹木は、成長した姿を予想して植える

これ、案外気付かない人が多いんじゃないかと思うので書きます。

木は成長するんです。だから、ちゃんとした植木屋さんだと、植えた直後は少し、寂しいくらいの配置だと思います。隙間というか、空間がちゃんと確保されてる。

物足りなく思うかもしれませんが、それで正解です。植木屋さん、さすがプロだと思う。

木の成長は早く、種類にもよりますが、数年で見上げるほど大きくなります。そのとき、ごちゃごちゃに植えてると大変なことになるんです。押し合いへし合いの、おしくらまんじゅう。みるからに窮屈そうで、木も気の毒だし、見た目も悪い。

だけど悪徳なところは、植えた段階で見栄えのいいような植樹をするんですよね。もちろん、お施主さんはなにも知らず大喜び。だけど数年でがくぜんとなります。

木の剪定は、けっこうお金がかかるので自分でやれれば一番早いし、安い。でもある程度の高さを超えたら、素人ではどうにもできなくなってしまう。

うちの近所で、まさにこの悪徳植木屋さんが植えた樹木が、にぎやかに玄関を彩ってます。そこのお宅は築1年ほどですが、1年でもう、もっさもさになってますね。今はまだギリギリ、「にぎやか」とか、「華やか」と言える段階ですが、あともう1年経ったら無理。単なる手入れされてない雑木、みたいな印象になるでしょう。

ご近所さんの新築の家を見て、木を植えすぎの家はたいてい失敗してます。その後の管理ができてなくて、伸ばしっぱなし。

フェンス沿いに、生垣のつもりなのかオリーブの木を10本くらい植えているお宅も、今後は大変だなあと思います。オリーブは、生垣にはならないです。品種にもよりますが枝が暴れますし大木になります。常緑なのはいいですが、フェンス沿いの生垣に使うには向いてない樹木。

オリーブなら、シンボルツリーのように、360度空間を確保して、1本だけ植えるのが正解だと思います。前後左右、どんどん大きくなりますので。

以前、シマトネリコを、プロに頼んで剪定してもらったお宅を見たことがあります。剪定直後は、ぱっと見、ちょっと可哀想かなと思うくらい、枝も葉も寂しい感じになってました。でもそれから1年後、あっという間にたくさんの葉が茂りました。シマトネリコって丈夫なんだな、と感心しました。植木屋さんはプロなので、ちゃんと樹木の特性に合わせて剪定してくれるんですね。

もしあのシマトネリコ、剪定直後にきれいな状態だったら、1年経ったら繁茂しすぎて、なんのための剪定かわからなくなっていたと思います。樹木にとって、大事なのは剪定直後の姿ではなく、その後の未来の姿なんです。

シマトネリコって丈夫で成長が早いから、新築のお宅で採用されている率が高いですね。散歩がてらいろんなお家をみると、あっちにもこっちにもシマトネリコ。今は草が生えるのを嫌って、家の前を全部コンクリートで覆ってしまうお宅が多いから、緑の木があるとほっとします。

これだけシマトネリコが多いってことは、特に希望を出さなければ外構屋さんの方から、「シマトネリコいかがですか」ってお勧めがあるのかな。確かに成長は早いし、枯れにくいし、綺麗ですもんね。