シロアリ駆除の詐欺にアドバイス

うちのご近所に、高齢のご夫婦がいらっしゃいます。共に80代で、おじいちゃんは歩くのが不自由で外には出ず、おばあちゃんも歩くときにはシルバーカーを使っている状態です。お子さんはいらっしゃったのですが疎遠になってしまったようで、若い人の出入りはありません。

高齢なので、同じ隣保ですし、気にかけていたのですが、この頃は散歩にすらあまり出てこなくなってしまいました。

ところが先日、怪しいシロアリ駆除の車がその高齢ご夫婦の家に停まっていたのです。そのシロアリの会社、ここ数年何度か見かけて気になっていたのですが、また車が停まっているのでネットで確認してみたら、案の定。評判の良くない会社でした。

高齢者向けの訪問営業で、有名なところらしく。過去にはその強引な営業方法が問題となり、経済産業省から業務停止命令と業務改善指示を受けているとのこと。怪しさマックスですね(^^;

一言声をかけるべきか悩みました。たとえ詐欺に近いものであっても、どこにお金を使うかはその人の自由ですし、私が口を出す筋合いではないのも確かです。ご夫婦は高齢ですが、まだ頭はしっかりされています。だからこそ、私が口出しすることをうるさいと思ってしまうかもしれません。

でも高齢で、情報が入らないのも確かで。その会社が評判の良くないことを、一言伝えてあげれば、今後は気を付けることもできるでしょう。目の前で、わかっていながら見過ごすことはできません。

どんな選択をするかはもちろん自由ですが、一言だけ声をかけてみようと思い、ご夫婦のお宅を訪ねて、私の心配を伝えました。

そしたらやっぱり・・・でした。5年前に、無料点検を謳った訪問販売の営業の人が来て、白アリ対策の薬剤散布の契約をしたそうです。その後もたびたび訪ねてきて、結局5年の間に3回もシロアリ駆除をしたとのことでした。

5年で3回は、どう考えても詐欺ですよね(^^;

シロアリが発生すると家が壊れると言われて、心配なのでやってもらった、とおじいちゃんは話していました。5年で3回の薬剤散布は、多すぎると思いますよと伝えたら、でも他に頼める会社を知らない、と。

そこですぐ、うちの近所の農協でシロアリ対策をやっていないか調べたのですが、その分野はやっていないみたいで。残念でした。農協なら安心できると思ったんですが。

その代わり、近所のホームセンターがやっていそうだったので、電話をかけて確認したところ、「やってます」とのこと。さっそくお店の電話番号を紙に書いて、おじいちゃんに渡しました。

その店のまわしもののように思われても困るので、「シロアリがもし心配でしたら、契約の前に、他のお店にも相談してみるといいですよ。一つのところだけに頼むより、比較できるからいいんじゃないでしょうか」と、上手にお勧め。近所のホームセンターなら、少なくとも悪徳業者の派遣はしないはずですし、家の状況も、調べて本当のことを言ってくれると思います。

おじいちゃんも、知っているお店なら、と安心したようでした。「ちょっと考えてみてくださいね」と話して、その日はそのまま帰りました。

その後どうなったか、聞いてはいませんが、ホームセンターに連絡してくれたらいいなあと思います。でももし、あの怪しい会社に頼んでいたとしても、もうそれ以上は私にはどうすることもできず。

ただ、アドバイスできたのはよかったなあと思いました。

高齢の方が、最後まで自宅で暮らすというのは、なかなか難しいことだなあと。どうしても、詐欺などの被害に遭いやすいです。行政がどこまで立ち入るか、なかなか身内のようにはいきませんし。

体が衰えても、頭がしっかりしている方にはプライドがあり、明らかな認知症でなければ、選択の自由があるわけで。

今回のおじいちゃんについて言えば、介護サービスなどの福祉が入っていればまだその人たちの目もあるし、私も安心したのですが、おじいちゃんは「まだまだ大丈夫」と、介護認定を受けていません。そうすると、どうしても社会の中で孤立してしまうし、詐欺の情報も入ってこない。おばあちゃんが、シルバーカーを引いて買い物もぎりぎりできる状態なので、しばらくはこのまま、ゆったりと二人で暮らすのだと思います。

でもこういう状態が、一番危ないのかもなあと。もっと若ければ、詐欺の情報も入るし訪問販売も撃退できる。もっと年をとれば、福祉のサービスが入るので、怪しい人が来ても契約に至る前に相談ができる。

その中間の、一番危うい状態なのかもしれません、今。

私にはたいしたことはできないですが、せめて、高齢の方を見守る、という姿勢は続けていきたいです。おせっかいにならないよう、でも、あまりにも可哀想なことにはならないように。

たぶん全国で、こういう詐欺被害は増えていると思うので、ご近所の目が犯罪の抑止力になれば、と思います。

2020年を振り返る

今年も一年、ありがとうございました。2020年、私にとっては、リフォームトラブル(欠陥工事)に振り回された年になりました。

実は10年以上前に行った家の大規模リフォームに大きな手抜きがあり、それが今年発覚したのです。そのため、修正工事に振り回されました。

自分が実際、欠陥リフォームの当事者になって思ったのですが、あれですね。一度悪徳業者に関わったら、もう終わりなんですよね。とにかく、この手のトラブルを避けるには、業者をきっちり見分けることなのだとしみじみ思います。良心的な、プロの業者さんはたくさんいます。そういう業者さんを選びましょう。

悪徳業者と契約し、そうした業者にお金を流してしまったことは、間接的に自分も悪に加担してしまったということになります。そのお金で、業者は経営を存続し、あらたな被害者をターゲットにするんですから。新築とか、リフォームは、結果が出るまでに時間がかかるので気をつけましょう。見えない部分に手抜きをされていても、不具合はすぐには出ません。

私が先方の業者から言われたのは、「もう10年過ぎてるから、瑕疵担保責任もないし、法的に賠償責任はない」という言葉でした。

たしかに、瑕疵担保責任はそうなんです。瑕疵担保責任で訴えることはできない。

でも、民法709条の、不法行為における損害賠償責任を追及することはできます。不法行為における損害賠償請求権は、知ったときから3年行使しなかったり、不法行為から20年経過したら時効になりますが、我が家のケースはまだ大丈夫です。相手方と話し合いを重ねましたが、実はこの業者、我が家と同じケースの手抜きを、他にも複数の家でやっていたのです。他の家ではまだこの欠陥に気付いていないらしく、業者も私から指摘を受けて初めて気付いた、ということでした。

家は、不具合が出ても、その原因を正しく突き止めることがなかなか難しいですね。うちの場合はたまたま私が勉強して、わかったのでよかったのですが。たぶん他の家では、不具合が出ても、原因がリフォームにあることに気付けない。

いろいろ考えましたが、その手抜き工事の内容が、プロとしてはあり得ないレベル(重要部材を使用しない、仕様書に記載されたのを無視)であったこと、連絡した私に対して、数々の侮辱発言があったこと、我が家以外にも、被害に気付いていない被害者がいること、最終的には業者が、会社としての対応を連絡するといっていたのに連絡なしで、こちらから電話しても無視したこと、などなど。総合的に考えて、社会正義のためにも裁判をおこすことにしました。

このままだと、何食わぬ顔で業者は仕事を続けるでしょう。それは、許されないことだと思ったのです。今、この会社を訴えることができるのは、被害に気付いた、被害者である私だけ。だったら、ここで立ち上がるべきです。

裁判は書類での喧嘩になりますから、しっかり証拠をそろえて、論理的に相手の非を訴えなければ勝てません。今年はコツコツと、ひたすら書類を作ったり、証拠を揃えたり、弁護士の先生と面談を重ねました。

裁判は来年になります。よい結果になることを祈っています。そして、今年一年頑張った自分を褒めてあげよう。よくがんばった。偉かった(^^)

2020年、裁判準備で大変なこともあったけど、それ以上にたくさんの優しい人達に恵まれ、助けられ、勇気をもらった年でした。そして、アメリカでの大統領選、不正と戦い続けるトランプさんの姿にも、感銘を受けました。

なんというか、やっぱり正義の心がなければ、駄目だと思うんですよ。人間、最後はそこだと思うんです。自分の中で、正義を貫く心を持ちたい。それが私のプライドです。

そういえば、昨日見たドラマ「教場」の再放送。あらためて、工藤阿須賀さん演じる宮坂、警察官には向いてない、警官になってはいけない人だということを再確認しました(^^; ※以下、ネタバレにもなるような記述ですので、ドラマ未見の方はご注意ください。

宮坂は、井之脇海さん演じる南原の脅しに屈したからです。もちろん、実際に銃をつきつけられ、命の危険にさらされたまさにその時には、まずは命を守る必要があるし、嘘でもなんでも南原に従うべきだと思いますが。

いったん解放されたとき、なぜすぐに、南原の危険性を教官に報告しなかったのでしょう。警察手帳をとられた、ということは言い訳にならないと思います。脅しの道具として暴力をもって取り上げられたので、きちんと事情説明すれば宮坂が退校処分になることはなかったと思いますし。また、もし退校処分になったとしても、南原が自作の銃を寮に持ちこんでいることは、すぐに報告すべきでした。それぐらい重要な情報だったと思います。

自作の銃を人の頭に突き付けて、脅して警察手帳を奪うような人間が、警察官になったらまずいです(^^; それをとめられるのは宮坂だけ。なのに、保身のために口をつぐむなんて、そんな人に、警察官になる資格はないと思います。教官に言い出すチャンスは何度もあったのに、黙っていた宮坂。警察官には向いてないと思いました。

ああ、ついつい熱く語りすぎました(^^;

ともかく、今年も一年ありがとうございました。良いお年をお迎えください。

トランプさんしかできない戦い

日本のテレビを見てるだけだと、バイデン(もはや敬称をつける気にもなれない)が次の大統領に確定だとか、トランプさんが負けを認めないだとか、ひどく偏った情報にしか触れられない。日本のマスコミは、そこまで汚染されてしまったのかと驚く。

気が付かないうちに、情報統制されていたんだなあ。

トランプさんがなぜ、負けを認めないのか。それは選挙に不正があったと主張しているからで、そこには外国勢力の介入があったと言っているわけで、そのことに一言も触れず、証拠についても全く報じないマスコミ。マスコミの役割を放棄しちゃってるなあ。ドミニオンのドの字も出てこないし。

世界は大きな転換点を迎えているなあと思う。だってトランプさんが戦ってる相手は、メディアも司法も抑えてたんだもんなあ。その虚構が崩れたとき、現れるのはどんな真実なのか。

ネットの時代だからこそ、できた戦いなのかなと思います。情報伝達がテレビや新聞だけだったら、そこを押さえたらもう、思い通りだから。

でも今は、そんな時代じゃなく。

一度気付いた人はもう騙され続けることはないし、世界中の目が、それも半端じゃない数が、アメリカに注がれている。アメリカで起きていることは、日本で起きていることにもつながっている。

逃げずに戦っているトランプさんも、それを支える多くの方々も命がけです。お金でも名誉でも個人欲でもなく、国と正義と、そして人間性のために戦っているんだと思います。応援しています。

DS(ディープステート)が、まるでいかがわしい陰謀論のように言われるけど、出てくる事実を重ね合わせれば、言葉は何であれ、そうした悪い企みや犯罪があった可能性は非常に高い。もし違うというのなら、政治家として潔白を主張し証明していくのは義務だと思う。

人それぞれ、その人はその人の立場で、最善を尽くすということ。

私も、小さなことかもしれないけど、できることはしっかりやっていこうとあらためて決意しました。

トンプソン真理子さん

三浦春馬さんのことが気になって、その後のアミューズ(所属事務所)の対応があまりにもおかしく、調べているうちにトンプソン真理子さんを知りました。

英語も美しいですが、日本語も簡潔、かつ理路整然としていて、トンプソン真理子さんの書いたものを読むうちに、数々の疑念が、「そうだったのか~」と解けていきました。

アミューズの姿勢って、先入観なしに見ても、???なんですよね。なんで?っていう。

多くの人が知る、ということが大事なのかなと思います。日本のマスコミの報道だけ見てたら、見えないことがある。

三浦春馬さんのことを、私はこれからもずっと、忘れないです。

種をつないでいく農業

改正種苗法が可決されてしまいましたけれど。種をつないでいく、という農家の自家増殖が禁止されてしまうのは、とんでもないことだと思う。少しでも植物を育てた人なら、わかるはず。植物はみんな、種や苗で、どんどん子孫を増やすのだ。それが自然なことなのだ。

その自然の営みを、駄目だとするのは人間の傲慢だと思う。

育成者の権利を強くすれば、(これまでにない儲けが見込まれれば)、当然、多国籍企業が参入してくるだろうなあ。この種の市場に。

莫大なお金をかけて開発、市場を席捲、その上で、農家が自家増殖を禁じられれば、種を登録した企業は安定して莫大な利益を手に入れられる。「今は登録品種も少ないから大丈夫。登録されていないものは、自家増殖できますし」なんて、意味のない法案擁護だと思う。

だって、増えるじゃん(^^;これから明らかに、増えるよね~登録品種。だって、新品種の開発促進のために、育成者権を強くしたわけだから。

この改正種苗法って、日本で開発されたブドウやイチゴやサツマイモなんかが、海外で勝手に品種登録されてその国のブランドとして売られていることの対策であるっていうけれど。

自家増殖禁止して、海外の流出とめられるのかね? それは、日本で開発した新品種を、即座に海外でもそれぞれの国で登録するしか、とめる方法なくない? 自家増殖禁止したところで、別に自家増殖した種や苗を、毎年海外に流出させているわけじゃないんだから、抑止力にならないと思うんだけど。

食の問題は、即、命や健康にかかわってくるので、とても心配です。改正種苗法を、また改正しなきゃいけませんね。

だって、以前に巨大企業モンサント(現バイエル)が、海外の裁判で農家を訴えてましたよ。

2004年5月、カナダの最高裁は訴えられた農家に敗訴を言い渡しました。裁判の内容はこうです。提訴は1997年。モンサント社の社員が、モンサントが特許を持つ遺伝子を持つ種を、パーシーさんの農場で発見しました。それで、パーシーさんが種を盗用した、と裁判所に訴えたのです。

パーシーさんはその種を、近所から飛んできたものだ、と主張しました。それに、その種は、モンサント社の除草剤とセットで使うものであり、自分はモンサントの除草剤をまいたことはないと。

モンサントは、特定の除草剤に耐性をもつ種を売る商法、やってますよね。その種を植えて、除草剤をかけると、その種以外の植物はみんな枯れてしまうというやつです。種だけが育ってバンザーイって、自然の摂理を考えたら、リスクは大きいと思いますけども。それも、すぐには顕在化しないリスクが。

そのような除草剤が体に入って大丈夫なのか、また、そのような遺伝子組み換えをした種を食べて、未来に影響はないのか。

パーシーさんにしてみたら、勝手に風にのってやってきた種が、自分のところの作物と混ざって、それを「登録した作物だ。特許がある」だなんて迷惑な話です。それに、モンサントの除草剤を使っていないことも、故意に種をまいたわけではない証明になるはずで。

なのに最高裁では、パーシーさん負けました。

これが、日本で起こらないなんて、言えないです。巨大企業は裁判のノウハウもお金もたっぷり持ってます。日本の中小農家が、「おい、お前のところは俺が開発した登録品種の種を、勝手に栽培しただろう」なんて言われて裁判を起こされたら・・・。農家を続けていけるのだろうか?

種や苗の特許って、芸術や工業製品の特許とは違うと思うのです。種は、気が遠くなるくらいの年月を、先祖が繋いできたもので、ある意味生き物。それを、新品種を開発したから、と。自家増殖を禁じるのは、どうなんだろう? そこまでの権利、あるのだろうか?

同じ品種でも、土地によって多少、味や形の違いが生まれます。そして代を経るごとに、違ってくることもある。そして、露地栽培なら、種なら、自然の交雑もおこるでしょう。

種を支配下に置く権利、どこまでを認めるべきなのか?

少なくとも、国内の農家の自家増殖を禁止することは、間違ってると私は思います。

その土地にあった種を、よりよい品種を、つないでいくのが農家だと思うのです。種は買うものではなく、つないでいくものだと思います。