勇気ある告発を全力で応援

22歳の元自衛官の女性が、実名・顔出しで自衛隊内での「性被害」を告発した事件。

テント内で男性隊員に囲まれて屈辱的な行為を受けたとのこと。

内容読んで、あまりのひどさにびっくりしました。これ、セクハラなんて甘いもんじゃないです。告発した彼女の勇気を賞賛すると同時に、徹底的な調査が行われ、加害者全員が自衛隊から追放されることを望みます。そして単なる追放だけでなく、きちんと刑事罰を受けるべきです。刑務所で罪をつぐなうべき。それぐらいの重罪だと思う。

この事件は、彼女の勇気によって明るみに出たけれど、これまでどれだけの人が被害にあったのかと思うと、本当に腹立たしい。

そしてこれは女性の問題だけでなく、この加害者は絶対に、同僚や部下の男性にも凄まじいパワハラを与えていたのだと思う。

そして、告発する人がいない間、どんどん加害者たちは調子に乗り、信じられないような行為が、この部隊では当たり前になっていたということで・・・。

一番悪いのは、上司。

自衛隊は上下関係が絶対的なので、上司が「お前ら何やってるんだ。やめろ」と一言いえば、こんなバカな加害者たちの行為は、すぐになくなったはず。

上司が部下にバカにされた状態だったのか。

それとも上司が率先して加害者と同調していたのか。

どちらにしても、上司の責任は重大です。このような凶悪な犯罪行為をとめることができるのは、上司だったと思う。たとえば同僚や部下では、無理でしょう。

だってこの加害者、やってることが異常ですから。

恐らく、このような女性隊員に対する暴力を、ほとんどの男性隊員は「やってはいけない犯罪行為」だと認識していたはずです。常識があればそうなります。でもとめられなかったのは、加害者たちが部隊の中で力を持っていたからでしょうね。

これだけ壮絶な性被害が常態化していたということは、これまでどれだけの人が、男女問わず泣いていたのかと思います。絶対に許してはいけないです。

上司が加害者たちの行為を見逃すことで、加害行為がどんどんエスカレートして、部隊の伝統になっていたということでしょうか。上司、そしてその上の上司、そのまた上の上司。厳しく罰してもらいたいです。

今回の事件を大ごとにして、加害者を厳しく処分することは、男女を問わず自衛隊のまともな(普通の)人たちにとって、一番の願いだと思います。

ことがここまでエスカレートすると、1人でとめられるものじゃないと思う。

もし、「おいやめろ」と、部隊の中の男性隊員の誰かが、性被害を受けている最中の彼女を助けていたら?

おそらくその人も、その後凄まじい加害行為を受けただろうし、虐め抜かれて退職に追い込まれていたのではと思う。

それくらい、加害者たちの行為はおぞましく、人間の心を失ったものです。

上司がしっかりしていれば・・・と思いますが、今回のように部下を指導する職責を果たさない人間というのが一定数存在することは、どこの組織にとっても頭の痛い問題で、だから再発を防ぐためには「相談窓口」をしっかり作ることでしょうね。

告発者の匿名性を守り、訴えを握りつぶさずに、きちんと調査する部門を作るべきです。そしてその調査結果に対して、厳しい処分を下せる、権力システムを作るしかない。そうすることでしか、再発は防げない。

それにしても、彼女を尊敬します。

泣いて、黙って退職して、そしたら今後もずっと、泣く人が次々と生まれたでしょう。でも彼女は、戦うことを選んだ。その彼女の勇気に、今後入隊する人たちが救われます。

彼女にはお礼を言いたいです。彼女ががんばって声を上げたから、犯罪行為に調査のメスが入った。真面目にがんばってる自衛隊員にとって、今回の加害者たちは迷惑そのもの。

今回の件は、男性VS女性 という話ではないです。組織内で犯罪行為を絶対に許してはならない、という話なんです。

きちんと犯罪行為が裁かれることによって、男性も女性も、まじめに働く人達は救われると思う。彼女が救ったのは、女性隊員だけじゃない。まじめに働く男性隊員をも救った。

加害者たちのやったことは、まともな男性からみても、信じられないような卑劣行為だと思う。

彼女の告発が、未来の被害者を救った。その勇気を心から尊敬し、感謝したいです。

この事件。被害者が声をあげないと、誰も動けない。

きっと、見て見ぬふりをして、でも「これは笑ってすませるレベルじゃない、れっきとした犯罪行為だ」ということに気付いていた人、いっぱいいると思うんです。でも、被害者本人が、声をあげなければ、事件にはならないわけで。

「私が被害者です。こういうことをされました」とはっきり声を上げたことは、本当に勇気が要っただろうし、さらに嫌な思いをすることもあっただろうし。だから、本当に偉い。彼女は本当に、偉い。

彼女は実名。顔を出して訴えている。

それに対して、加害者たちは名前も出ていない。

今後、しっかり調査して、しかるべき処分を下してほしい。

勇気ある告発をした、彼女を全力で応援しています。

安倍元首相と統一教会

安倍元首相の衝撃的な暗殺から9日が経つ。

あれからずっと、事件のことが気になって報道を見てきた。最初は、犯人に対して憤りしかなかったけれど、統一教会(現在は名前を変更したそうです)によって家庭が崩壊してしまった犯人の事情が次々と明らかになり、今はとても複雑な気持ちです。

もちろん、亡くなった安倍さんのご冥福はお祈りするし、犯人がやったことは許されないことだけど、政治家と宗教について、その結びつきの強さに驚いたし、このままではいけないのではないかと。

統一教会って、ある年齢以上の層にとっては、とても有名。若い人は、統一教会という名前を初めて聞くのかもしれないけど、私は一時、テレビのワイドショーで嫌というほどその名前を聞いた。

1992年の桜田淳子さんの合同結婚式騒動だ。

他にも、当時親族の説得で脱会した有名人が複数おり、統一教会によるトラブルは社会問題になっていた。

だから、今回の安倍さんの暗殺で、再び「統一教会」の名を聞き驚くとともに、名前を変えているのは卑怯だとも思った。名前を変えることで、これまでのトラブルと無縁を装えるから。

昨日NHKのニュース番組を見ていたら、犯罪心理に詳しい精神科医の肩書で出た女性が、犯人についてこう解説していた。

過酷な人生を送ったから、普通の人には許されないことでも自分だけは許される、というゆがんだ特権意識があったのではないかと。

そして、「声かけ」や「見守り」、「相談窓口」などの対応が必要ではないか、という話をしていた。

私はそれを見ていて、あまりに的外れな意見で、腹立たしさを覚えました。

いや、そんな簡単なもので、解決するんならこのような事件はおきなかったはず。統一教会で家庭が破壊された人に、どんな「声かけ」、「見守り」、「相談窓口」があるというんでしょうか?

霊感商法に関しては多くの裁判があり、たくさんの弁護士の先生が力を尽くし、それでも、今現在でもとめられないのが現実。それだけ、相手は強大な力を持つ組織です。

全国霊感商法対策弁護士連絡会があれだけ力のこもった会見をしても、それが、テレビや新聞、マスコミで大々的に取り上げられない事実。闇は深いと感じました。

まだ、ネットだけが、良心なのかと。

首相といえば、国で一番偉い人。一番権力を持つ人。

現役ではないにしろ、安倍さんが元首相だとしても、その人が、関連団体にメッセージを寄せていた事実。それはもう、統一教会にとっては、「最高権力者が味方」というアピールそのものだと思う。

それに、安倍さんは再登板の可能性も十分にあった。決して過去の、元首相ではない。今後、再び現役の首相として活躍する可能性の十分あった人。

安倍さん以外にも、統一教会と関係性が疑われている政治家がたくさんいるようです。

安倍さん暗殺という悲劇は、冷徹に、今の日本がやるべき課題をえぐり出したと思う。政治と宗教に関して。

いったいどれだけの政治家が関連しているんだろう。

どれだけのお金の流れがあるんだろう。

考えれば考えるほど、憂鬱な気分になります。でも、これをこのまま、終わらせてはいけないと思う。

「全告白!国際ロマンス詐欺~漫画家が陥った”偽りの恋”」感想

先日、NHKでやっていた番組の感想です。「国際ロマンス詐欺」に騙された、漫画家の女性の話。

見応えありました。

「国際ロマンス詐欺」ってよく聞きますけど、こうやって少しずつ相手の術中にはまるんだなあと。いきなりじゃないんですね。

どんな詐欺もそうだとおもいますが、まずは少しずつ、少しずつ。いきなり大金は要求しません。

被害者の井出智香恵さんは、私も週刊誌連載の漫画を見たことがあります。「羅刹の家」有名ですよね。そういう有名な方が、顔出し実名で被害を告白されるということは、次の被害を防ぐためにはとても有効なことだと思います。

今後、体験を作品にされるそうですが、次の被害者を未然に防ぐことにもつながると思うので、良いことだと思います。

では、番組を全部見終えた感想です。

「結婚詐欺の、昔からのパターンは変わらない。信じさせるための技術は発達したとしても」です(^^;

ハリウッドスターになりすました相手と動画で会話したりとか、偽造したパスポートの画像を送ってくるとか、そういうのはさすが現代の技術だと思いましたが、基本的なことは変わらないなあと。

つまり、「お金を要求された時点で気付けば被害に遭わない」です。

相手はいろんな事情で同情を誘ったり、また、他に頼れる人がいないなどと言ってくるかもしれませんが。ちょっと待って。冷静に考えてみるとわかります。

「じゃあ、自分と出会わなかったら、どうしてたの?」と。

たまたま出会って恋におちた(という設定)なのですが、もし知り合っていなければ他の誰かに相談してなんとかしてたわけですよね。それに、大金がいるといっても、払えなければ払えないで、別に命までとられる話ではありません。

その人、まったく貯金がないとか、どういう生活をしていたの?と。
まずはそこで???と思いますよね。

あと、井出さんのケースでは結婚詐欺師はハリウッドスターを名乗っていたので、井出さんにお金を借りなくても他に頼る先はあるのでは?と思います。

頼られてうれしいー、と思っちゃうのかもしれませんが。
よく考えてみればわかります。
男が女に、それも愛しているという女に間違っても借金の申込みはしないです。

あと、厄介ごとに巻き込むこともないので、ややこしい話に協力するよう求められた時点で、「あれ?」と気付いた方がいいです。

井出さんが預かったという12億円の紙幣。あれ、普通に考えても、どこの国であれ持ち出しに制限のかかる金額ですよね。こっそり預かってくれって、預かる意味???

というか、それを持ってきた外国人男性を、自宅に入れた時点で非常に危険だと思いました。何事もなかったからよかったようなものの、何かあってもおかしくない状況でしょう。危害を加えられたり、あるいは脅されたり。

番組の最後で、実は相手からまだ、連絡がくるという話をしていましたが。たぶん相手も、井出さんの覚醒には、もう気付いているのでは? でも相手にしてみたら、お金さえ引き出せたらいいので、まだ引き出せたらラッキーと言う感じで、用心しながら連絡をしてくるんだと思います。もう直接的な接触はなさそう。

今後もなんとかうまく井出さんを騙して、少しでも海外に振り込みさせれば、詐欺師の勝ちですから。

詐欺師も、引き際は探っているでしょう。ただ、自分の身に逮捕等の直接的危険がなければ、どこまでもずうずうしく、ほんの少しでも可能性があれば繋がり続けると思います。すでに、ありえないほどの金額をだまし取って、味をしめていますから。今から新たなターゲットをみつけるより、続けて騙す方がたやすいと思っているのではないでしょうか。

結婚詐欺は、男女問わず昔からある騙しです。

でもただ1点だけ。「お金を要求されたら詐欺だと思え」を守れば、見抜けるなあと思いました。

どんな理由があれ、金銭の要求をされた時点で、周囲の人に相談するといいですね。

あと、1つ気になったことがあります。それは、井出さんが高齢であるということです。騙されたとき、70才を越えていました。高齢であるがゆえに、騙されてしまったのでは?と思いました。判断力など、本人や周りの人も気付かないうちに、ずいぶん低下してしまっているのかもしれません。

井出さんに限らず、高齢になればなるほど寂しさを抱える人が多いと思います。娘や息子がいても、それぞれの生活がありますから、離れて暮らせば疎遠になることも多いかと。

子供にとっては、「いつまでも親」ですけど、頼もしかった親も、年をとればすべての面で衰えてきます。日頃からなるべくコミュニケーションをとることで、いざというときに親を守れると思います。

井出さんの場合、一緒に暮らしている次女は同じく騙されてしまったようですが、長女は騙しに気付いたとのこと。ただ、井出さんの心には届かなかった…。もしかして、つい責めたり、「どうしてこんなことがわからないの?」という上からの言い方になってしまったのかもしれません。そうすると、「私は騙されてない!騙されてるだなんて失礼なことを言うな!」と意固地になってしまうので、なかなか説得は難しい。

でも3人のお子さん、みんなが井出さんを支えていく気持ちがあって、井出さんはお幸せですね。だから、騙されても立ち直れたし、詐欺と戦っていく勇気が出たんだろうと思います。

最後に1つ。

仮に、これが結婚詐欺でなかったとしても。もし相手が本物のハリウッドスターで、本当に結婚したとしても。

結婚、すぐに破綻したと思います。幸せな結末にはならなかったでしょう。

だって、結婚前に7500万円のお金を借りた人ですよ。そりゃもう、始まる前から終わってます…。

シロアリ駆除の詐欺にアドバイス

うちのご近所に、高齢のご夫婦がいらっしゃいます。共に80代で、おじいちゃんは歩くのが不自由で外には出ず、おばあちゃんも歩くときにはシルバーカーを使っている状態です。お子さんはいらっしゃったのですが疎遠になってしまったようで、若い人の出入りはありません。

高齢なので、同じ隣保ですし、気にかけていたのですが、この頃は散歩にすらあまり出てこなくなってしまいました。

ところが先日、怪しいシロアリ駆除の車がその高齢ご夫婦の家に停まっていたのです。そのシロアリの会社、ここ数年何度か見かけて気になっていたのですが、また車が停まっているのでネットで確認してみたら、案の定。評判の良くない会社でした。

高齢者向けの訪問営業で、有名なところらしく。過去にはその強引な営業方法が問題となり、経済産業省から業務停止命令と業務改善指示を受けているとのこと。怪しさマックスですね(^^;

一言声をかけるべきか悩みました。たとえ詐欺に近いものであっても、どこにお金を使うかはその人の自由ですし、私が口を出す筋合いではないのも確かです。ご夫婦は高齢ですが、まだ頭はしっかりされています。だからこそ、私が口出しすることをうるさいと思ってしまうかもしれません。

でも高齢で、情報が入らないのも確かで。その会社が評判の良くないことを、一言伝えてあげれば、今後は気を付けることもできるでしょう。目の前で、わかっていながら見過ごすことはできません。

どんな選択をするかはもちろん自由ですが、一言だけ声をかけてみようと思い、ご夫婦のお宅を訪ねて、私の心配を伝えました。

そしたらやっぱり・・・でした。5年前に、無料点検を謳った訪問販売の営業の人が来て、白アリ対策の薬剤散布の契約をしたそうです。その後もたびたび訪ねてきて、結局5年の間に3回もシロアリ駆除をしたとのことでした。

5年で3回は、どう考えても詐欺ですよね(^^;

シロアリが発生すると家が壊れると言われて、心配なのでやってもらった、とおじいちゃんは話していました。5年で3回の薬剤散布は、多すぎると思いますよと伝えたら、でも他に頼める会社を知らない、と。

そこですぐ、うちの近所の農協でシロアリ対策をやっていないか調べたのですが、その分野はやっていないみたいで。残念でした。農協なら安心できると思ったんですが。

その代わり、近所のホームセンターがやっていそうだったので、電話をかけて確認したところ、「やってます」とのこと。さっそくお店の電話番号を紙に書いて、おじいちゃんに渡しました。

その店のまわしもののように思われても困るので、「シロアリがもし心配でしたら、契約の前に、他のお店にも相談してみるといいですよ。一つのところだけに頼むより、比較できるからいいんじゃないでしょうか」と、上手にお勧め。近所のホームセンターなら、少なくとも悪徳業者の派遣はしないはずですし、家の状況も、調べて本当のことを言ってくれると思います。

おじいちゃんも、知っているお店なら、と安心したようでした。「ちょっと考えてみてくださいね」と話して、その日はそのまま帰りました。

その後どうなったか、聞いてはいませんが、ホームセンターに連絡してくれたらいいなあと思います。でももし、あの怪しい会社に頼んでいたとしても、もうそれ以上は私にはどうすることもできず。

ただ、アドバイスできたのはよかったなあと思いました。

高齢の方が、最後まで自宅で暮らすというのは、なかなか難しいことだなあと。どうしても、詐欺などの被害に遭いやすいです。行政がどこまで立ち入るか、なかなか身内のようにはいきませんし。

体が衰えても、頭がしっかりしている方にはプライドがあり、明らかな認知症でなければ、選択の自由があるわけで。

今回のおじいちゃんについて言えば、介護サービスなどの福祉が入っていればまだその人たちの目もあるし、私も安心したのですが、おじいちゃんは「まだまだ大丈夫」と、介護認定を受けていません。そうすると、どうしても社会の中で孤立してしまうし、詐欺の情報も入ってこない。おばあちゃんが、シルバーカーを引いて買い物もぎりぎりできる状態なので、しばらくはこのまま、ゆったりと二人で暮らすのだと思います。

でもこういう状態が、一番危ないのかもなあと。もっと若ければ、詐欺の情報も入るし訪問販売も撃退できる。もっと年をとれば、福祉のサービスが入るので、怪しい人が来ても契約に至る前に相談ができる。

その中間の、一番危うい状態なのかもしれません、今。

私にはたいしたことはできないですが、せめて、高齢の方を見守る、という姿勢は続けていきたいです。おせっかいにならないよう、でも、あまりにも可哀想なことにはならないように。

たぶん全国で、こういう詐欺被害は増えていると思うので、ご近所の目が犯罪の抑止力になれば、と思います。

2020年を振り返る

今年も一年、ありがとうございました。2020年、私にとっては、リフォームトラブル(欠陥工事)に振り回された年になりました。

実は10年以上前に行った家の大規模リフォームに大きな手抜きがあり、それが今年発覚したのです。そのため、修正工事に振り回されました。

自分が実際、欠陥リフォームの当事者になって思ったのですが、あれですね。一度悪徳業者に関わったら、もう終わりなんですよね。とにかく、この手のトラブルを避けるには、業者をきっちり見分けることなのだとしみじみ思います。良心的な、プロの業者さんはたくさんいます。そういう業者さんを選びましょう。

悪徳業者と契約し、そうした業者にお金を流してしまったことは、間接的に自分も悪に加担してしまったということになります。そのお金で、業者は経営を存続し、あらたな被害者をターゲットにするんですから。新築とか、リフォームは、結果が出るまでに時間がかかるので気をつけましょう。見えない部分に手抜きをされていても、不具合はすぐには出ません。

私が先方の業者から言われたのは、「もう10年過ぎてるから、瑕疵担保責任もないし、法的に賠償責任はない」という言葉でした。

たしかに、瑕疵担保責任はそうなんです。瑕疵担保責任で訴えることはできない。

でも、民法709条の、不法行為における損害賠償責任を追及することはできます。不法行為における損害賠償請求権は、知ったときから3年行使しなかったり、不法行為から20年経過したら時効になりますが、我が家のケースはまだ大丈夫です。相手方と話し合いを重ねましたが、実はこの業者、我が家と同じケースの手抜きを、他にも複数の家でやっていたのです。他の家ではまだこの欠陥に気付いていないらしく、業者も私から指摘を受けて初めて気付いた、ということでした。

家は、不具合が出ても、その原因を正しく突き止めることがなかなか難しいですね。うちの場合はたまたま私が勉強して、わかったのでよかったのですが。たぶん他の家では、不具合が出ても、原因がリフォームにあることに気付けない。

いろいろ考えましたが、その手抜き工事の内容が、プロとしてはあり得ないレベル(重要部材を使用しない、仕様書に記載されたのを無視)であったこと、連絡した私に対して、数々の侮辱発言があったこと、我が家以外にも、被害に気付いていない被害者がいること、最終的には業者が、会社としての対応を連絡するといっていたのに連絡なしで、こちらから電話しても無視したこと、などなど。総合的に考えて、社会正義のためにも裁判をおこすことにしました。

このままだと、何食わぬ顔で業者は仕事を続けるでしょう。それは、許されないことだと思ったのです。今、この会社を訴えることができるのは、被害に気付いた、被害者である私だけ。だったら、ここで立ち上がるべきです。

裁判は書類での喧嘩になりますから、しっかり証拠をそろえて、論理的に相手の非を訴えなければ勝てません。今年はコツコツと、ひたすら書類を作ったり、証拠を揃えたり、弁護士の先生と面談を重ねました。

裁判は来年になります。よい結果になることを祈っています。そして、今年一年頑張った自分を褒めてあげよう。よくがんばった。偉かった(^^)

2020年、裁判準備で大変なこともあったけど、それ以上にたくさんの優しい人達に恵まれ、助けられ、勇気をもらった年でした。そして、アメリカでの大統領選、不正と戦い続けるトランプさんの姿にも、感銘を受けました。

なんというか、やっぱり正義の心がなければ、駄目だと思うんですよ。人間、最後はそこだと思うんです。自分の中で、正義を貫く心を持ちたい。それが私のプライドです。

そういえば、昨日見たドラマ「教場」の再放送。あらためて、工藤阿須賀さん演じる宮坂、警察官には向いてない、警官になってはいけない人だということを再確認しました(^^; ※以下、ネタバレにもなるような記述ですので、ドラマ未見の方はご注意ください。

宮坂は、井之脇海さん演じる南原の脅しに屈したからです。もちろん、実際に銃をつきつけられ、命の危険にさらされたまさにその時には、まずは命を守る必要があるし、嘘でもなんでも南原に従うべきだと思いますが。

いったん解放されたとき、なぜすぐに、南原の危険性を教官に報告しなかったのでしょう。警察手帳をとられた、ということは言い訳にならないと思います。脅しの道具として暴力をもって取り上げられたので、きちんと事情説明すれば宮坂が退校処分になることはなかったと思いますし。また、もし退校処分になったとしても、南原が自作の銃を寮に持ちこんでいることは、すぐに報告すべきでした。それぐらい重要な情報だったと思います。

自作の銃を人の頭に突き付けて、脅して警察手帳を奪うような人間が、警察官になったらまずいです(^^; それをとめられるのは宮坂だけ。なのに、保身のために口をつぐむなんて、そんな人に、警察官になる資格はないと思います。教官に言い出すチャンスは何度もあったのに、黙っていた宮坂。警察官には向いてないと思いました。

ああ、ついつい熱く語りすぎました(^^;

ともかく、今年も一年ありがとうございました。良いお年をお迎えください。