ふたご座流星群を見ていた。
だから今日は、ちょっと夜更かし。いいのだ。こういうときは夜更かしでも。
16日が新月だから、星の光が見えやすい。
空の一角をほんの15分くらい見ていただけで、4個は見た。
しかもそのうちの1つは、かなり長い尾を引いて輝きも格別。
一瞬で消える短い流れ星は、「あれ?今光ったような気がするけど」なんて
自分の目の錯覚なのかどうなのか、迷ったりする。
でも大きなものは、錯覚とは間違いようもないほどに強烈なきらめきで、
しかも長く光るから感動もひとしお。
私は、冬の大三角を中心に見ていた。
シリウス。相変わらず青白くて綺麗だ。
この青い光は、冬の夜空の帝王だね。
べテルギウスの赤は、いかにも年取った戦士の威厳を表しているようで、
重々しく気高く感じる。
なぜ戦士なのかって、それは単なるイメージでしかないのだけれど。
私はベテルギウスを人にたとえたら、絶対ガンコなおじいちゃんだと思うのだ。
白い無精ひげに、赤銅色の肌、深く刻まれたしわ。
きっと体には傷跡がある。
プロキオンは、シリウスやベテルギウスに比べるとなんとなく
平凡で目立たない星に思えた。
同じ冬の大三角の仲間でありながら、プロキオンには自己主張がない、ような気がする。
せっかく明るい星なのになあ、なんて思う。
もう少しだけ見たら、眠ろう。