山の木々と空の色

 夕方から時間ができたので、いきつけの温泉へ行ってきました。家の近くには4つの温泉施設があり、それぞれ雰囲気も全く違います。

 今日の気分は、山の中にある温泉。ということで、行ってきました。私がこの温泉を気に入っている理由は、湯の質と空気。

 ナトリウム – 炭酸水素塩泉。入ると肌がぬるぬるして、いかにも「効いてる」という感じです。お肌もしっとりすべすべになった気がしますが、これはあくまでも「そんな気がする」だけらしく。
 温泉成分により、皮脂が変化してぬるぬるするだけみたいですね。

 とはいえ、冬の乾燥した時期などは、かなり効果があるような気がします。

 ここの温泉、最近、温泉成分をもとにして化粧水を販売するようになったのですが、これがまた素晴らしい製品で、気に入って使っています。

 露天風呂に入り、目の前の杉林を見ながらしばし、瞑想。心が落ち着きます。

 ゆっくり、色を変えていく山の空。夕暮れの明るさが、夜の紺に変化していくのをぼんやり、見ていました。山は空気もおいしく、気温も心地よく、ぽかぽかとした温泉の熱が体中をめぐるのを感じながら、目の前の景色に心を溶かしていく感覚。

 空の色を見ていると、いろんな記憶がよみがえってきます。

 あの時見てた空の色。
 あの時の気持ち。

 やがて、暗くなった空を見て思ったのですが、真っ黒ではないんだなあと。今日私が見た空は、あくまで深い紺色。そのせつなさに、胸をしめつけられる思いでした。

 これまでの散歩の途中で、何度か見た色。

 特になにをしなくても。綺麗な場所で、綺麗な空気を吸っているだけで。
 なにもかも、浄化されていくような気持ちになりました。

 温泉は、出てからも温かさが続くのがすごいです。まるで、体の中心に囲炉裏があるように、尽きることのない熱が体を巡っていきます。今日はよく眠れそうヽ(´▽`)/

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