『The MAGIC』Rhonda Byrne 著 感想

『The MAGIC』Rhonda Byrne 著を読みました。以下、感想を書いていますが、ネタばれも含んでおりますのでご注意ください。

この本を買ったのはまったくの偶然で、たまたま本屋さんの洋書コーナーを物色していたら、なんともシンプルなタイトルに心惹かれまして。

だって、Magicと言えば、魔法ですから。私は、そういうちょっとオカルトなもの好きなんですよね。夢がある。科学で解明できないような、不思議な世界。

それで、棚から抜きだしてみたところ、装丁がかなり素敵だったのです。表紙の上部に封蝋があるんですが、これ、印刷じゃなくて三次元加工。少しデコボコした感じが重々しく、ミステリアスな雰囲気を醸し出してます。

表紙に描かれたのは、光と、古そうな一冊の本を持つ謎の手。その人物の顔と姿は、光に包まれてぼやけています。どんなことが書かれた本なのか期待が高まり、その表紙に惚れて、レジへ直行です。

それで、読み始めてすぐにわかったんですが、これはロンダ・バーンの最新作でした。まだ日本語訳も出てない状態です。
ワクワクしながら読み進めました。

著者は、日本でも話題になった「ザ・シークレット」の人。

私は「ザ・シークレット」の映画や本を見たことはないんですが、これらの元になった「引き寄せの法則」については、知っています。それらに関連した本も、何冊か読んでます。

引き寄せの法則は、確かに、納得の法則なんですよ。
思うことが実現していくっていう。いいとか悪いとか関係なく。とにかく、自分がフォーカスしたものが、実現されていく、というのは、実感として経験があります。

それを一番感じたエピソード。
ある一時期。ひとつの台詞が、ぐるぐる頭の中にあって、なかなか離れない時期がありました。

誰に言われたわけでもないし、これから誰かに言われるわけでもないのに、なぜか、その言葉が頭の中でぐるぐるするんですよね。なにかの拍子に、ふっと、何度もリピートしてしまう。それが、3ヶ月くらいしたときに、ある人からさらっと、その通りの台詞を言われたのです。

驚愕でした。嘘~~??って思いました。

ただ、頭の中にあっただけの台詞だったのに、それが現実となって、面と向かって言われたのです。

ちょっと特殊な言葉だったので、偶然というにはあまりにも、でして。
どうして思っただけの言葉が、そのまま現実になったのかなあって。だから、引き寄せの法則は、たしかにあるような気がします。

なにが実現して、なにが実現しないのか。どんな条件が揃えば、現実化するのか。細かいことはあるにしても、原則として、人が考えたことが、そのまま現実になる、というのは、本当にあることじゃないかという気がします。

それに、引き寄せの法則を信じるなら、なるべくいいことを考えようという気分になりますから。真偽はどうあれ、精神衛生上、とてもいいことだと思うんです。
いつまでもくよくよ、悲しいことを考えたりするより。
できるだけ、楽しいこと、ワクワクすることを考えた方が、自分の気持ちも楽になれる。

『The MAGIC』は、28日間のレッスンで魔法を実現しちゃいましょうっていう自己啓発の本ですが、必ずしも28日間連続、マニュアル通りにやらなくてもいいとのことです。自分に必要な個所だけをとりあげて、3日やり続けたり、などのやり方もOKだとのこと。

こういう自由があるのは助かります。
いくらいいなあと思う本でも、すべて、100パーセント実行しようと思うと、息苦しくなってしまうから。

というわけで、私は1日1ステップ読み進めるのではなく、毎日好きなだけ読み進めて、興味の持てるところだけ実行する、という方法をとりました。

この本の中で、これは素敵なテクニックだなあと思ったところが2つあります。

それは、DAY10で語られた、MAGIC DUST EVERYONE。 この、魔法の粉イメージングは、かなり気に入りました。もう、夢が叶うとか抜きにしても、この魔法の粉イメージを心に持つと、気分がいいのです。ビジュアル化が非常にしやすい。

やってるうちに楽しくなってきて、いろんな人に対してこのイメージングをしました。

子供のころにやっていた、お絵かきみたいな感じでした。好きな色のクレヨンを使って、好きなだけ好きなものを書く、という。
楽しいので、とまらなくなります。

それで、この本の挿絵に影響されたのもあるかもしれませんが、心に想像する魔法の粉の情景が、あんまり綺麗なんで、癒されるのです。自分で想像しといて、自分で癒されるっていうのも変ですが。

想像の世界で、降り注ぐ金の粉をうっとり、眺めてました。まさに、おとぎ話の世界ですね。

まあこのへんは、引き寄せ云々関係なく、ただ単に、自分がいい気持ちになりました(^^)

あと DAY7で語られた、どんな負のシチュエーションの中にも、感謝すべき点は、必ずある、という考え方には、目からうろこが落ちたような気持ちになりました。

確かにそうなんです。
無理やりだろうがなんだろうが、感謝すべき点は、必ずあるんですよ。なにより、シチュエーションが負である、それを認識できるということは、その人が正のシチュエーションと、その温かさを知っているということなんですから。
比較がなければ、認識はないわけで。

落ちて初めて気付くこと。痛さの中で、日常のありがたさを再確認すること。そういうことって、ありますもん。

なるほど~。確かにその通りだ~と、夢中になって本を読みすすめました。

28日間のレッスンを、私はすべてやったわけではありません。自分が興味を持って、「あ、これならやってみたい」と思ったところだけ、実践してみました。その結果は、本を読み終えてすぐに現れました。

ずっと知りたかった人の消息を、知ることができたのです。
もう二度と、会うことはないだろうと思っていた人の。このタイミングは、偶然とは思えませんでした。
ずっと気にはかけていたけれど、行方を知るのには、もうひと押しなにかの要素が必要だったのかなあと思います。私にとっては、この本がそうだった。
自分の心のあり方について、深く考えさせられる良書です。

本もそうですが、人との出会いもまた、運命なのだなあと。
必要なときに、必要な人が現れ、そこから学びとるものがある。

私はその人の消息がわかるなんて、正直、99パーセントないと思ってました。でも、あっさり願いは叶った。

タイトル通り、魔法の本だと思いました(^^)

いえ、もしこの本がたとえ本物の魔法の本でなかったとしても、書いてあることは素敵な考え方ばかりです。誰でもすぐに実行できますし、心安らかに人生を暮らすための、アドバイス本でもあります。

おすすめの本です。洋書(英語)なので万人向けではありませんが、使われている英語はそんなに難しくないので、英語の勉強がてら読んでみるのもいいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。