雨が降るたび、寒くなっていく。
今夜は月が綺麗だ。あと三日で満月だもんなあ。
秋の月は、物悲しい。見ていると、胸が痛くなる。それなのに、ずっと見ていたいと思ってしまう。秋の月は特別だ。
ドラマ『ガラスの家』は、第6回を見たところですっかり興味を失ってしまったので、以降見なくなってしまった。シンデレラの翌朝、黎ちゃんが仁志くんを残して去ってしまったのが決定的。
好きじゃないんだろうなあと思った(;д;)
黎ちゃんには、全然、仁志くんに対しての愛情が感じられず…。たとえば同じ、去っていくという選択であっても、そこに未練を断ち切る苦しさが描かれてたなら、ドラマとして引きつけられるものがあったと思うんだけど。
見てて、あまりにもさばさばしすぎていて、しらけてしまった。そうか、黎ちゃんにとっては、しょせん仁志くんは駒のひとつだったのね、なんて。
利用したという言い方はいいすぎかもしれないけれど、たまたまそこに、仁志くんがいたというわけで。弱っていた夜に、一緒に手をつないで、苦しい場所から助け出してくれた、ただそれだけのことだったんだな。
たくましく働いて、すっかり仁志くんやかずさんのことを忘れてしまっている黎ちゃんの姿に、軽い失望をおぼえたりして。
近いうちに名字が変わる、と職場の同僚が話したとき、例えば笑いながらでも、平気なふりしながらでもいいんだけど、ズキっと心が痛む表現があったら、話が深くなったのになあ。
元々、それほど仁志君にのめりこんでいたわけでも、かずさんに心酔していたわけでもない黎ちゃんが、きっぱりと二人を忘れて自分の道を進んでいこうとしている今、これ以上の展開なんてなにがあるというんだろう? ここまできたら、黎ちゃんの中では二人はもうとっくに過去の話。
ということで、私の中では『ガラスの家』は第5回が、最終回でした。