三峯神社参拝

今年のうちに、どうしても行きたかったのが三峯神社。でも、日々の忙しさに紛れて、いつの間にか12月。もう今年は行けないかな、と思っていた。

そんなとき、20年音信不通だった友人から実家に電話が入る。会おうという話になり、東京へ出かけることになった。どうせ東京へ行くのなら、三峯へ行こう。

池袋から、西武鉄道の池袋線に乗り、西武秩父駅へ。そこからバスで1時間半。平日だというのに、バスには15人くらい乗り込んだのが意外だった。人気あるんだなあ。

バスは座れたのでほっとする。山道をとことこと走っていく。途中、三峯口駅のそばで、狭い道で折り返す場面があった。運転手さんのプロ技に、思わず乗客の間から感嘆の声が上がった。

山は、紅葉のピークは過ぎていたけど、景色はすごく綺麗で、乗車時間を長いとは感じない。そして、運転手さんの技術が、とにかく凄い。こんなに大きなバスで、狭い山道を軽やかに、すいすい迷わず行くんだもの。スピードの出し方、緩め方、安全運転で、かつスムーズな進行。

途中で道の駅なんかもあったりして、寄り道したくなったけど我慢、我慢。一度降りたら、次のバスまで時間があるし、帰りが遅くなっちゃうから。神社は、なるべく早い時間に参拝したい。

すれ違いのできない狭いトンネルを抜け、いよいよバスは本格的に山を上る。ヘアピンカーブを通り、たどりついた駐車場には車がいっぱい。こんなに山奥で、道も大変で、平日で、それなのにこの人出。これはそれだけ、霊験あらたかということなんだろうか。

バスを降りて、さっそく拝殿へ向かう。途中、見た狛犬はオオカミ。こちらの神社は、お使いがオオカミなのです。狛犬のひとつひとつ、表情が違っている。訪れる人たちを、見定めている鋭い眼だ。

拝殿で参拝する前、混んでるといやだなあと思っていたけど、なぜか階段を上がるのは私ひとりで。人はそれなりにいるのに、ちょうど拝殿で参拝する人が他にいないという独占状態。ゆっくり参拝できた。でも、柏手を打ったとき、思ったより響かなくて、少し拍子抜け。

後は、境内をゆっくり散歩することにする。足の向く方へ、向く方へと気ままに歩いたら、えんむすびの木の案内表示がありました。そしてさらに奥へ歩いていくと、お仮屋という小さなお宮が。たくさんの犬?オオカミの像が印象的。

私は拝殿よりも、なんとなくこの、お仮屋の雰囲気の方が心に残りました。人影はあったけれど、それを感じさせないほどの静寂な空気。異世界に来たような感じ。歩いていてとても気持ちがよかった。一歩ごとに清められるようで、すがすがしい。

本当は温泉にも入っていきたかったけれど、帰りのバスが混むのが怖くて、早目のバスで帰りました。最後にパチリ。

ところがその日、帰りの電車で軽い頭痛。ホテルに着いたら頭痛はどんどん本格的になり、起きていられないほどでした。やっとの思いでシャワーを浴び、倒れるようにベッドへ。21時にはもう寝るというまさかの事態(^^;

次の日、目覚めたときにはすっかり回復していたのでよかったです。今年中の参拝が叶って、ほっとしました。

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