一昨日、ショックな出来事があった。畑の前に立てた犬のマナー看板が、杭を地面から引き抜かれ、板も割られて放り出してあった。
もちろん、風などではない。人為的なものである。
発見したのは4月25日(火)の14時くらい。前日の4月24日(月)14時頃には異常がないことを確認している。つまり、4月24日14時から、4月25日14時までの、24時間以内の行われた犯行ということになる。
これまでにも、この畑では2度、犬のマナー看板が盗まれてなくなっていた。重量のある半割杭を板にうちつけ、その板に6本のねじでラミネート加工した看板を取り付け、穴を掘ってしっかり埋めているため、たとえ強風で倒れても飛ぶようなことはないはずだが、消えてしまった2つの看板。
今回、板は強い力で割られていた。人が相当強い力を加えなければ、このようにバリバリに割れたりしない。もちろん、風の仕業というわけではない。
壊れた看板を見下ろして、私は怒りに包まれたが、同時に冷静だった。やっぱりな、と。消えた2枚の看板も、今回のことではっきりとわかった。「誰かが、看板を盗み、そして壊したのだ」と。
おそらく、畑の前でいつも犬にフン尿させていた人なのだろう。看板が気に入らなかったのだろう。けれど、完全に一線を越えて頭のおかしい人である。犬にフン尿させるところまでは理解できないこともないが、人が立てた看板を盗み、また壊すような行為は完全なる犯罪である。
今回の件で、畑には防犯カメラを設置することにした。なにかあったとき、警察に届けるのには証拠があった方がいい。
看板は、割れた板と、硬質の透明ファイルを再び買いに行き、翌日すぐに再設置した。設置後、その周囲の草刈をしていたら、犬連れの女性が通りかかったので挨拶したところ、世間話が始まったので、「看板が壊されたこと」を打ち明けた。
すると、その女性から驚くべき情報を得た。
女性は、以前、看板が、ここから300mほど先の畑にバラバラになって置いてあるのを見たという。
盗まれた看板は、近所に捨てられていたのである。その女性は、風で飛ばされたと思っていたと。
私は風ではないと否定した。
「風では飛ばないです。半割杭が重いので、たとえ風で倒れても、吹き飛ばされることはないですよ。それにここには3か所設置してありますが、他はびくともしていません。今回は、板まで割られて壊されていましたし。人間が割らないと、風で割れるようなものではないです。硬質の透明ファイルもバラバラに割られてましたしね。」
この畑の前に設置してある看板は3か所。
看板はこれまで2回盗まれていたけれど、そのたび、他の2か所を確認したが、異常はなかった。万一風が原因だとしたら、3か所が1度に吹き飛ばされていなければおかしい。他の2か所がびくともしないまま、1か所だけが風で300mも飛ばされるとか、ありえない。持ち去られ、放棄されたのだと思う。
女性「いろんな人がいるからねえ。私も近所に畑があるんだけど、この間、新品のブリキのじょうろを盗まれたわ。隣の畑の人も、なにか取られたって言ってた」
私「それ、うちの看板を盗んだり壊したりする人と、絶対同一人物ですよ。そんな変な人、なかなかいないですもん」
女性「世の中には、いろんな人がいるからねえ」
女性は同情してくれ、私も話をしたことで少しは気分が落ち着いた。しかし、近所に不審者がいることは確かで。防犯カメラをできるだけ早めに用意しなければならないと、あらためて思った。
よく、「防犯カメラ作動中」と知らせる看板を目にするけど、私はカメラの設置を知らせるつもりはない。黙って撮影するつもり。「防犯カメラ作動中」とすれば、犯人が警戒し、ことによってはカメラまで盗まれる可能性がある。
以前、畑の中に大型の犬の足跡がついていたり、大きなゴミが捨てられていたりしたこともあったので、自衛のためにもカメラは必要である。犬のマナー看板が盗まれないよう見張る、というよりも、畑全体を警備する必要がある。
相手はもはや犯罪者(器物損壊)なので、こちらも用心しながら戦わねば。
ひとまず、畑周辺の草をきれいに刈り、ゴミも広い、綺麗な環境を心がけること。
畑のパトロールを、不定期な時間に行うこと。
畑内の道路から見えない場所(のぞきこめない場所)に、防犯カメラを設置すること。
壊れたマナー看板の再設置と、草刈は終わった。後は防犯カメラと、継続的なパトロールを行うだけ。私の立場からすると、何者かに畑前をさんざん犬のトイレに使われたあげく、フンを放置され、あげくにマナー看板を盗まれ壊され、本当に腹立たしいけれど。
日本全国で、この犬のフン尿マナーで悩む人はたくさんいる。今後も、犬のフン尿マナーの問題は、このブログで問いかけていきたい。
もう2年以上、犬のフン尿と戦い続けてきて、腹もすわったなあと思う。冷静に対処している自分がいる。もちろん、内心非常に怒ってはいるけれど、その怒りも大事にしつつ、一番良い方法で対処していこうと思う。
「盗んだ」「壊した」犯人に対して、だからといってマナー看板の設置をやめたら、犯人の思うつぼだし、成功体験を与えてしまうと思う。そんな風になってはいけない。だから、何度でも、すぐに新しいマナー看板を立てるつもりだ。
だって、犬のフン尿・マーキングは本当に汚いし、1回では終わらず継続するし、他の犬のも誘発するし、断固お断りだから。区役所からもらってきたマナー看板には、○○保健所の文字もあり、私製のものよりも説得力がある。
犬に、自宅以外でフン尿・マーキングさせてはいけない。犬のトイレは自宅で済ませる。それが、現代のマナーである。させるなら、自分の家で、が常識。
勘違いしやすいのが、「フンは持ち帰ればいい」「尿は水をかければいい」という間違った知識である。
フンも尿も、完全にとりきることは無理。必ずその場に残る。
そしてその臭いは他の犬のフン尿を誘発し、その場所はあっという間に犬の公衆トイレになってしまう。
犬の飼い主さんに聞いてみたい。自宅前で、よその犬がフン尿しても平気ですか?持ち帰ったり、水をかければ、「どうぞどうぞ排泄してください」と言えますか?自宅前に臭いがついて、他の犬がクンクン嗅いだあげくにフン尿・マーキングするようになっても、「ご自由に」と笑っていられますか?
犬に自分の家でトイレさせるのは汚いから、散歩先でトイレをさせようなんて、犬にも他人にも失礼な話である。