「幸せ!ボンビーガール」という番組がある。その中で、地方から上京して賃貸物件を借りる女の子に密着し、その悪戦苦闘ぶりを放送するコーナーがある。私は賃貸物件の間取りや内装などを見るのが大好きなので、毎回ではないけれど、都合があればチャンネルを合わせている。
昨日は羽田空港勤務が決まった女性で、会社から住まいの場所に応じて補助金が出るとのことで、予算も余裕があって安心して見ていられた。
今まで15回以上引越を経験した、引越エキスパート(^^;の私からみて、「予算の少ないお部屋選び」は絶対にお勧めしない。男性は別だが、女性だったら安い物件は避けたほうがいい。
衣食住のうち、住にこそ一番お金をかけるべきだと、今までの経験から私は思う。なぜかというと、安全面に不安があったり、騒音で常にストレスにさらされる生活は、結局「月々もう3万出してもこの生活から抜け出したい」という結果につながるだけだから。でも、そのときになって「もう3万出す」と決意したところで、状況は全く改善しない。引越をするしかないのである。
ボンビーガールで、上京しお部屋探しをする若い女の子たちの多くが、少しでも安い部屋を借りようとするのをみているとハラハラしてしまう。危ないなーと思うことも少なくない。安全をお金で買う、という意識は大事。きついことを言ってしまえば、ある程度の金額が出せないなら、上京は諦めた方がいい。
それと、最低でも家賃の3か月分は貯金がないとまずいよなあと思う。テレビでは防犯のため放送してないだけかもしれないけど、あまりにも少ない手持ち資金で状況する人が多くて驚く。ひどい人になると、就職すら決まっていない段階で部屋探しをしていたり。
急に病気になったり、失職したりを考えたら、家賃3か月分は少なくとも確保しておかなくてはまずいでしょう。払えません~で泣き落としなんて、社会人失格。そういう人が一定数いるから、ほとんどの賃貸物件で保証会社の契約が必須になるんだよなあ。本来払わなくてもいいお金を、まじめな人が負担せざるをえないわけです。
若い女性が初めて上京するなら、私なら、まず「相場の予算+アルファ」で、不動産屋さんに探してもらうことをお勧めしますね。予算が一定額とれないと、そもそも紹介される物件が少なくなるし。家賃にかかる分は、「衣と食」それから「美容系」の予算を削ればいいかと。
洋服はブランド物でなければ、今、いくらでも新品で安いものを売ってます。どうせ部屋の広さを考えたら、そんなに何着もしまってはおけないので、買う量には限りがある。それから食は、面倒くさくても自炊を基本にすることで、料理もうまくなるし、健康にもなれる。そしてそれが、食費の節約にもなる。美容に関しては、美容院は安いところを利用すればいいし、化粧品も今は選択肢がたくさんあるので、品質がいいのにお得なお値段というものを選べばOK。
そんなことより、家賃に予算を使いましょう(^^)というのが私のお勧めです。住むところは本当に大事だから。そして、職場に近い場所、電車の便がいい場所を選びましょう。いくら家賃が安くても、毎日の通勤が遠く、何度も乗り換えするところだったら、総合的に考えたら損です。
私が自分を振り返って、今だからわかること、というのは、会社から近いっていうのはものすごくメリットだなあということです。これ、意外な盲点じゃないでしょうか。あまりにも家が会社に近いと、プライベートでも同僚にばったり会いそうだし、なかなか気持ちが会社モードから切り替わらなくて、嫌だなあと、昔の私はそう考えていました。だからあえて、一定の離れたエリアを候補にして探していたのですが。それは今考えると、間違ってたなあと。
往復の通勤にかかる時間、そしてあの満員電車(^^;を考えたとき。家と会社が近いのは、究極のぜいたくです。
東京で住まい探しをする人にお勧めしたいのは、職場に近く、通いやすい場所を、相場のプラスアルファで探すことです。いい物件がみつかる可能性が高くなります。