坂上どうぶつ王国を見た感想

先日、坂上どうぶつ王国の3時間スペシャルが放送されました。それを見ての感想です。

まず一番は・・・。

犬のフン尿・マーキングマナーについて、もっと取り上げてほしかったなあと。

番組では散歩に連れていく前、犬に排泄させる様子はありませんでした。そして、川沿いの道らしきところで、犬が排泄したくなったらしき様子がありましたが、排泄そのものは映していませんでしたね。

おそらく、あの草むらでさせたんだろうなあ、と思います。よその家の敷地前ではないので、許容されるのか?でも、公共の場所ですからね。結局、自分の家の庭以外で排泄やマーキングを行うことは、汚いものをよそへ置いてくることになりますから、今後ぜひ、テレビで「散歩は排泄のためではない」ことを啓蒙していってほしいです。

でも、坂上忍さんを始め、関係者は誰も、そのことに疑問を抱いている様子がなかったから、期待できないかな・・・。

他にも、散歩中、よそのおうちの塀沿いに、犬がクンクン臭いをかいでいる様子も放送されましたが。あのクンクン臭いをかぐ行動が出ると、高確率で排泄、もしくはマーキングするんですよね。私はヒヤヒヤしながら見てましたら、映像が途切れた・・・。

あの後、きっとマーキングはしたと思うなあ。

もっともっと、この排泄とマーキングの問題、こうした人気ある番組でとりあげてほしいです。そして、散歩前に排泄を済ませるのが原則であることが、広く浸透してほしい、常識になってほしいなと思います。

散歩中の犬のフン尿・マーキングに悩まされている身としては、本当に切実な問題なのです(^^;

マーキングは少量だからいい、尿は蒸発するからいい、フンは拾うからいいだろう、という間違った考え方がなくなってほしいです。

少量でもマーキングをすれば、後からきた犬はみんな、そこに尿を追いがけしたくなってしまいますし。来る犬来る犬にマーキングされれば、そこはあっという間に公衆トイレになってしまうのです。尿も蒸発したところで、しっかり臭いは残りますし。

フンも、拾ったところですべてを回収できるわけではなく。欠片はどうしても残ってしまったり、あるいは柔らかい部分は拾いきれなかったりしますよ。

私は夜犬を散歩させている人をみて、疑問に思います。暗い中で懐中電灯のあかりで、フンの回収が完璧にできるわけないのに、と。昼間ならまだ目視できれいにできますが、夜はどうしても、見えない部分がでてきますよね。

坂上さんは動物愛護の分野でとても有名な芸能人ですし、あれだけ広い素晴らしいドッグランがあるのですから、ぜひ率先して、排泄・マーキングの問題に取り組んでほしかった。あれだけ広い敷地があるのに、排泄は散歩先でと考えているのなら、本当にがっかりです。

毎日毎日、犬の排泄に使われる場所がどうなるのか。

臭いがつきますから、他の犬の排泄も、誘導することになってしまうんですよ。それは犬の本能なので犬が悪いのではなく。そういう場所で排泄させる飼い主の罪です。個人の土地ではないからといって、川沿いだって、犬に用を足させてはいけないと思う。

犬を飼う人が、本当に増えたと感じます。それだけに問題は深刻です。

坂上さんのやっている里親をみつける運動も大事ですが、不幸な犬を増やさないことも、これからは求められる時代なのかなと思いました。犬を飼うって、本当に責任が重いです。一生飼えるか、というのは基本で、その他にも、フン尿やマーキングの始末も考えれば、自分の家にそのようなスペースがあるのか、毎日排泄のお世話ができるのか、よく考える必要があります。

散歩でよその土地へ行って、フン尿・マーキングさせる、というのが当たり前になってほしくないです。よそでさせることが簡単で清潔なのかもしれませんが、汚いものは自分の家で始末するべきだと思います。それができないなら、飼っちゃだめです。

番組内で、飼育放棄された犬を見て気の毒になりました。人間の都合で繁殖させられ、要らないからと放り出される。犬が可哀想すぎます。

犬の購入や飼育に、税金をとることも検討すべきでは?と思いました。お金がかかれば安易に飼う人が減りますし、その税金を犬の福祉に使うことで、不幸な犬が少しでも減るのではないかと。散歩マナーの向上のため、新しく犬を飼う人に一定の講座受講を義務付けるのもいいかなと思います。そうしたことにお金を使えば、犬税も価値がありますね。

たとえば、年に1度の狂犬病の注射。あのときに、飼い方のマナーを再確認して、適正な飼育をしている誓約書を提出させるとか。そういうふうになれば、いい加減な飼い主も淘汰されていくのではないでしょうか。

結局番組では、犬たちの里親はみつかりませんでした。里親の条件をもっとゆるくすれば譲渡はどんどん決まるのでしょうが、犬のその後を考えれば、里親に対して厳しいハードルが設けられるのも無理ないなあと思います。「やっぱり大変だから飼えない」となることだけは、避けないといけないし。

でも、保護される犬がどんどん増える一方で、飼える人間の数には上限がある。そしたら、根本的に「増やさない」ことを考えないと、きりがないですね。無責任な繁殖には、厳しい罰則を設けないといけない時期が来ているのではないかと思います。

犬を複数飼う人も、最近は増えてきていると感じます。散歩の犬をみていても、2匹とか3匹連れている人が珍しくありません。

でも、複数の犬を散歩させている人がきちんとしつけができているかというと・・・。もう複数飼っている時点で、ちょっと・・・ですね。本当に犬に向き合ったら、一匹でもとても大変だと思うから。

動物を扱うテレビ番組は、坂上忍さん以外にもたくさんありますが、犬の排泄に関して警鐘を鳴らす内容を、一度もみたことがありません。

犬の散歩は、排泄のためではないこと。

昔はそういう時代もあったかもしれませんが、今は、排泄は自宅で済ませるのが常識です。よその家の土地や、公共の道路、川沿いなどで、排泄させて当たり前の人たちの意識が変わることを願います。フンを回収すればよい、のではなく。そもそもフンも、家でさせるべきなのです。

坂上さんの番組内で、広大なドッグランには、芝生がきれいに敷き詰められていました。ある犬が、その芝生を剥がして、とめられていましたが・・・。犬にとっては、自由に穴がほれる土が一番だと思います。芝生ではなく。

全面芝生ではなく、土のスペースを設ければよかったのに、と思いました。そして、その一部を、犬のトイレにすればよかったのでは? 散歩の前はドッグランで少し運動して、土の上で排泄する。人間はそれを始末して、排泄後に、散歩に出かける。犬は賢いので、排泄すれば散歩にいけるんだなと、すぐ覚えますよ。

あれだけの広い、素晴らしいドッグランを持ちながら、排泄は散歩先で・・・というのは非常に残念です。影響力も大きいのですから、今後、テレビで犬の排泄について、「散歩先でなく家でさせる」ことを放送してくれたらなあ、と思います。

「坂上どうぶつ王国を見た感想」への2件のフィードバック

  1. 今、坂上どうぶつ王国ワンコの絆を見ていたら、まさかのよそんちでおしっこさせて、こんなに何回もおしっこしました!みたいに取り上げてて、ドン引きしました。ありえん。

  2. 匿名さん コメントありがとうございます。
    私は昨日「坂上どうぶつ王国」を見ていなかったのですが、そのような場面が放送されたのですか?
    犬がよそんちでおしっこは、絶対にダメですよね。

    私は元々動物は好きですし、以前は坂上さんの番組よく見てたんです。でも、この記事を書いた日以降、きっぱり坂上さん関係のテレビの視聴をやめました。いろいろ考えたけど、犬に自分の敷地外でフン尿マーキングさせることは、やっぱりテレビでは放送してはいけない、許してはいけない行為だと思います。
    道路も公園も他人の敷地も。犬のトイレではありません。テレビという大きな影響力のあるメディアが、そのような場面(それを連想させる場面)を平気で放送したことに怒りをおぼえました。坂上さんはおそらく、「尿やマーキングくらいいいじゃないか」と思っているのでしょうね。自分の飼う犬のフン尿・マーキングを、自分の敷地外でさせないというのは、当然のマナーです。私は、坂上さんは本当の愛犬家ではないと思っています。

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