ドラマ「教場 reunion」 感想

NETFLIXの配信を経て、地上波初放送された久々の教場、どんなお話なんだろうなあと、楽しみにしてました。以下、感想を書いていますが、ネタバレ含んでおりますので未見の方はご注意ください。

教場シリーズ。回が進むごとに、最初に見た時の感激は薄くなっていくなあ、というのが正直な感想でした(^^;

一番最初の「教場」を見た時のあの、ひりひりするような緊張感はどこに・・・。キムタクも、初回の「教場」では不気味だったけど、この度のキムタクは、あまり怖さもなかったなあと。

怒鳴るとかそういうことじゃなく、存在感だけで圧倒するような、そんなパワーがなくなってしまったような気がします。

もういい人だということはわかっていることに加えて、木村拓哉さん演じる風間公親(かざまきみちか)の謎の行動にも共感しがたく。

今回のreunion。拳銃を学生に持たせますかねえ。もう少し扱いは慎重にしてほしかった。おもちゃじゃないんだから。

それと、犯罪者に、面会室でたやすく謝る風間の姿にも、がっかりしてしまった。

いや、風間はなにも悪いことしてないよね。十崎(とさき)が逮捕されて、弱い立場の妹を親切に面倒見てただけだし。嫉妬だかなんだか知らないが、十崎に恨まれる筋合いはないし、簡単に謝ってはいかんと思うのです。十崎に間違った解釈を、与えてしまうことにもなる。

信念があれば、あんなふうに簡単に謝るべきではない。表面上波風を立てたくないというような、浅はかな考えで謝罪する人じゃないと思うんだけど。風間公親という人間は。

十崎に頭を下げる風間の姿に、がっかりしてしまった。妹を助けた行いも、むしろこの行為で害悪になってしまったように思う。あんな風に謝ることで、十崎の中では、「風間は妹を奪った悪い奴」が確定しちゃったのではないでしょうか。

教場をI、II 0と見てきて、教場の犯罪率の多さにもうーん(^^;

いや、犯罪率高すぎませんか。まともな生徒を探すほうが難しい。警察学校内でいちゃつくカップルも、なにやってるんだか。

教場reunionでは、4つのエピソードが描かれていますが、1つ目と2つ目はもう論外で、1つ目と2つ目のエピソードの学生たちは、みんな退校して当然かと。

1つ目のエピソード。警察官が自殺して血まみれの現場で、銃弾を盗むという矢代の行為は明らかに常軌を逸してますし。このまま警官になっていいわけがない。そして警察学校内での自殺(しかも拳銃で!)をかばって隠そうとした、門田も警察官として間違ってると思う。

そこでかばったところで、事態はいい方向へは進みません。放置しても矢代がまた自殺を図る可能性は高いですし、どうして自殺を防いだ時点で正直に風間教官に申告しないのか、見てるこっちはさっぱりわからず(^^;

いやいや、仲いいからとか、ここは黙っておいてとか、そういう問題じゃないですよね。矢代のためにも、そして今後、他に巻き込まれる被害者を出さないためにも、警察学校全体のためにも、門田にできることはすべてを正直に話すことじゃないですか。一時的に隠したところで、問題が解決するわけじゃないし。このまま矢代を警察官にさせて、いいわけがない。

私が風間教官なら、門田も矢代も、即刻退校させます。

そして2つ目のエピソード。いくら成績優秀でも、ストーカー石黒と、それを受け入れてしまっている星谷は、警察官としては不適格だと思う。

これ、ストーカーと被害者の話ではないですよね。星谷は自ら、退校した石黒にたった一人で会いにいき、退校してもいいようなことを言い(石黒からは止められましたが)、すっかりいい雰囲気で恋人同士みたい。石黒が「オレのことまだ好きなんだな」と勘違いしても仕方ないでしょう。それでまた石黒が接近したら、とたんに迷惑がってまた、石黒をストーカー扱いするんでしょうか。

警察学校の授業で、星谷と石黒が向かい合ったとき、星谷の足が無意識に石黒を避ける心理描写は、よかったと思うのですが。表面上は平静を装っても、嫌悪感や恐怖がにじみでていて。

でも、石黒が警察学校を退校になるほどの騒動になったにも関わらず、星谷がのんきにたった一人で石黒に会いにいくのは、あまりにも不注意であることは確かです。今後勘違いした石黒が再び星谷のまわりをうろついたら、いったいどうするんだろうと。

石黒もおかしいですが、それを毅然と拒絶しない、関係を絶たない星谷も十分おかしく。二人そろって退校したほうがいいと思ってしまいました。星谷も、警察にそこまでの熱い思いはないようですし。別にやめてもいいしーくらいの気持ちなら、警察官になるべきではない。

痴話げんかなのかストーカーなのか、区別がつかないような関係は周囲に迷惑だと思いました。少なくとも事件になるような関係性は、正常ではないわけで。石黒は逮捕されたわけではないけれど、寝ている女性の髪の匂いを嗅ぐとか、どうかしてるね、しかも交番研修中に(苦笑)。まあ交番研修中に寝てる星谷も星谷だと思うので、どっちも警察官としては不適格です。緊張感がなさすぎ。

卒業して本当に交番勤務をしたとき、寝てたら犯罪者に拳銃を奪われてしまうのではないだろうか。星谷は警察官としては優秀ではないだろうな。ペーパーテストがいくらできても、交番で居眠りする警官は駄目でしょう。

そしてエピソードの3つ目。これが一番考えさせられたし、ドキドキする内容でした。

若槻が警察官に向いているかどうかといえば、これは確実に、向いてない。相手を取り押さえるたびに自制心を失ってしまえば、そのたびに死人が出てしまう。

ただこれ、すごく難しい問題だなあと思って見てました。あの場面で、格闘技に秀でた若槻がいたからこそ、刃物を振り回す相手を、取り押さえられたと思うから。そこは若槻のお手柄なんですよね。でもその後が、どこまでの制圧が許されるのかという話で。

刃物ってすごく怖いです。人の体に刺されば、簡単に命が奪われる。刃物を振り回す=人を殺そうとしている、そんな相手に向かって、手加減とか難しいと思う。

若槻に関しては、いったんスイッチが入ってしまうと誰の言葉もなかなか耳に入らないほどの興奮状態になるので、このまま警察官を続けたら、どこかの段階で死亡事故につながる可能性が大きくて。そうなったら若槻自身がかわいそうだし、若槻に関しては警察官は向いてないと思うけど、じゃあ一般的な警察官にとってどこまでの制圧が許されるのかっていう話ですよね。

犯人の身の安全を確保するために、警察官や民間人を危険にさらすっていうのもおかしな話で。

警察官に求められるもの。犯人を制圧する勇気と体力。その一方で、制圧できたと思えば、やりすぎずに手をゆるめる自制心。

でもこれ、難しいなあ。死ぬ気で向かってくる犯人に、へたに手加減すれば自分も周りも命の危険がありますよ。若槻のこのエピソードだって、もし犯人が気を失ったふりをして、若槻がもういいかなと手をゆるめた瞬間に犯人が反撃したら?

風間が目を失ったことでもわかるように、取り返しのつかない事態は、一瞬で起きる。犯人と警察官のどちらの身の安全が大事かといえば、それはもう、警察官ですよね。だから警察官が多少やりすぎても、それは仕方のない面もあるような。やりすぎを気にしていたら、警察官や民間人側に被害が出るでしょうし。やりすぎによって犯人が死亡したとき、罪はいったいどこに?誰に?

忘れちゃいけないのは、そもそも刃物を振り回すような真似をした時点で、非は犯人にあるということ。犯人を無傷で取り押さえるって、本当に難しいと思う。

若槻の場合は、同僚が声をかけても聞こえないほど意識が飛んだり、時にパニックを起こしたりという極端な話なので、それはもう警察官には向いてないかなとおもいますけど。でも、だからといって、暴れる犯人を取り押さえることに、慎重になりすぎて警察官がケガをしたり亡くなったりするのを、許容する社会はおかしいと思う。警察官が犯人を荒っぽく取り押さえてもそれは仕方ないと思うし、そこで事故が起こった場合、検証は必要だけど、基本的には正当防衛じゃないかな。

若槻が警察学校を退校したこと、惜しいなと思います。格闘技の達人って、頼もしいですから。でもうーん。仕方ないのか。本当にもやもやと、考えさせられるエピソードでした。

最後、4つ目のエピソード。これ、いい話という感じで描かれているのかなと思いますけど、私は違うかなと、冷めた目で見てました。私だったら、義指の秘密は共有しない。

それは隠すことなのだろうか?と強く思いました。正直に申告すべきだったし、それでもし入校取り消しになっても、それは仕方ないことではないでしょうか。警察官になるために、ある程度の身体的な規定があるのは当然です。

いったん警察官になった後で、障害を負った場合は別だと思いますが。入校の段階で、指を失っていたらどうなんでしょう?

でも少なくとも、風間を含めて3人で義指の秘密を共有するというのは、ちょっと違うんじゃないかなあ。いい話でもなんでもなく、それはやってはいけないこと。

reunionの最後の方では、警察学校内でいちゃいちゃするカップルも描かれていて、なんじゃこりゃ(^^;という感じでした。いちゃつくのは、卒業してからにしてくれ。学校内でこそこそイチャイチャは、警察官の資質にかけるんじゃないか?

このreunionは前編で、後編のrequiemが映画として公開されるそうですが。今のところ、見に行く予定はないです。

あと、reunionにおける、カメラの門田って必要かな?警察学校内でずっとカメラを持っていて、自由に写真をとっていることが不思議でした。記録係といっても、そこまで写真を撮る必要性あります?門田自身も、警察学校の学生なのになあ。そこまでして記録を取り続けなければならない必然性を、感じませんでした。

警察学校の教場って、もっと厳格なものなのかと思っていたけど、門田を見ていると教場は緩いなあと。

ドラマなので仕方ないことかもしれませんが、教場に出てくる学生の異常性、犯罪率の高さに辟易。厳しいはずの警察学校で、男女がいちゃいちゃする時間も体力的余裕もあるのは、不思議ですね。

このドラマを見て、警察官を志す学生が増えるんだろうか?むしろ、若者にネガティブなイメージを植え付けることになっていないだろうか。などと考えさせられるドラマでした。

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