人を疑わない心の安らぎ

前回のブログ記事に載せた一件。しばらくは、犯人のことを頻繁に思い出しては、怒りに震えてました。ここ最近、あんなに怒ったことないなあ。

でも、あれから数日たって、今日は心の安らぎを感じました。犯人が誰かわかるまでは、畑周辺で犬の散歩をしている人をみるたび、どうしても「もしかしたらこの人なのかも?」と思ってしまい、そんな自分が嫌で、自己嫌悪で。

今はもう犯人が特定されたので、どんな人にも笑顔で挨拶ができます。それまでは、「犯人かもしれない」という思いが、笑顔をひきつらせていた。人を疑うのは申し訳ないことです。相手は気付いてなかったと思うけど、それでも失礼な話です。

畑には、平穏が戻っていました。畑へ向かう道で、もうフンの心配をしなくていいのです。それがどんなにありがたいことか。

初夏の畑は、バイカウツギが花盛り。うちの畑は、野草園でもあり、果樹園でもあります。さまざまな植物が、無肥料無農薬で育っています。無造作にランナーをのばし、あちこちに生息するイチゴは、この時期毎日次々と実を赤くして摘み取られるのを待っています。このイチゴ、市販のものとくらべて小さく、酸味があるのが特徴。世は甘いイチゴブームですが、酸味のあるイチゴ(たぶん原種に近いのかな?)は貴重かもしれません。今や、お店で買おうと思っても、酸味が一定量あるイチゴは、どこにも売っていない。

酸味と甘みのバランスが良く、しっかりした味がするのは、肥料を一切やっていないせいでしょう。消毒も全くしていないため、強い株が生き残りました。受粉はすべて、虫まかせ。雑草は抜きますが、あとはほったらかしで、おいしいイチゴが実ります。

鳥も食べにくるので、つついた跡がある実もあります。そういうものは、すぐに手で土を浅く掘り埋めます。摘み取りと同時進行です。埋めたイチゴの種は、私の知らないうちに芽を出して、また来年実を生らせるでしょう。

サクランボの木。葉の影に、鳥の目をまぬがれたサクランボがたった2つ、残っていました。背を低く剪定してあるので収穫はしやすい木なのですが、網掛けをしないと鳥が食べ尽くしてしまいます。2つの貴重な実を、もぎとってそのまま食べました。畑内は一切消毒を使っていないので、安心してそのまま食べられます。味は、鳥が食べるのも無理ない、そりゃ当たり前よねと納得のおいしさでした。樹上で十分に熟したサクランボの味。その場で食べるからこそ味わえる贅沢の極みです。

消毒を使わないからなのか、日本ミツバチらしき姿もみかけました。日本ミツバチの養蜂、ものすごく興味があります。巣蜜が好きだから。西洋ミツバチにはない日本ミツバチのすごさ。買うのではなく自分でハチミツをとってみたい。

でもさすがに、人家が近くにある状態なので、養蜂は断念しました(^^; 近所の人が刺されたら大変です。ものすごく田舎で、周りにだれもいないようなところでないと、なかなか養蜂にはチャレンジできませんね。

私はこの畑で過ごす時間がとても好きです。土に触れて、植物に触れて、鳥や虫や、風の音に包まれて、これからもこの畑を大切にしていきたいです。

犬のフン置き去り犯人をつきとめる

今年に入ってから、実は犬のフン置き去りに悩まされてました。自宅から少し離れたところにある畑なんですけど、道路から柵の入口まで2メートルのアプローチ。いつも手で綺麗に草刈していましたが、その草を刈った場所にわざわざフンが置いてあるのです…。ハエがたかったり、不衛生なので見つけ次第すぐに土に埋めて処理しましたが、不定期に何度も繰り返される。

今年に入るまではそんなこと一度もありませんでした。畑沿いの道路は、散歩する人でにぎわいますが、ここに入ってくる人はこれまで見たことがありません。

なにか対策はないかと、犬の嫌がる匂いのスプレーや、消毒剤をまくことも考えたのですが、犯人の犬以外の犬が、通りすがりに変な臭いをかぐのはかわいそうだし、いくら安全性を考えて市販されているものでも、やはり健康にいいわけはないので。

犯人以外の犬も、人も、絶対に傷つけたくないなあという気持ちがあります。特に子供は、遊んでるうちに敷地内に入りこんでもおかしくないし、そのときに変な化学物質には触れさせたくない。

ということで、安全なコーヒ豆のカスとか、匂いの強いハーブを、ところどころにおいて犬が嫌がるように工夫しました。犬は鼻がいいので、匂いの強いものは嫌いみたいですね。それにこれなら、フン置き常習犯の犯人以外が、うっかり触ったり嗅いだりしても絶対に安全です。

それで、毎日必ず新鮮なものを用意して撒いて、見回りをしてたんですが。確かに効果はあったみたいで、しばらくフン害はとまり。でも、気を抜くとまた、フンが置かれてるのです。それは不定期なので、たぶん決まった散歩道ではなく、気ままに歩いているんだろうなあと予想がつきました。

そして、そのうち、家の畑以外でも近所にフンの被害が。電信柱だったり、あるときには道路の中央!とか。マナー悪すぎです。今まではそんなフン害はなかったので、新しくこのあたりを散歩しはじめた誰か、です。

そうなると、普通に散歩している人にも、つい疑いの心を持ってしまう自分がいました(^^;
もしかしたらこの人? 疑心暗鬼になってしまい、そんな自分が悲しかった。でもフン片付けるの、腹立たしいですからね~。

そんな中、単なるフン害だけでなく、畑に犬の足跡がたくさん残っていたり、畑の奥にゴミが置かれていたり(道路から投げ込んだのでは届かない場所)、不審な出来事も起こるようになり。誰かが畑内に侵入している痕跡がありました。この辺は野犬もいないし、犬が勝手に畑にはいっているのではなく、人が犬を連れて意図的に畑内に侵入しているようでした。

不気味です。見回りを増やすしかありません。とにかく、その瞬間を捕まえるしかない。

そしたら5月3日。ついに犯人見つけました。現場を押さえました。こういうのって、いくら疑わしくても現場を押さえない限り指摘することはできないですから、早い段階で見つけてよかった。その日私は、自転車を使わず徒歩で畑に行き、奥の方で作業していたため、犯人は私に気付かず、犬を連れて畑に入ろうとするところでした。自転車のあるなしで、人がいるかいないかを判断していたのでしょう。

犬を連れて畑に侵入しかけた犯人。高齢の男でした。私は侵入させまいと、急いで入口まで走っていきました。男は驚愕の表情です。

でも今考えると、完全に侵入させてから捕まえればよかった。入口の前で、とめちゃったから(^^; 男の姿を見たとき、もう瞬間的に走り出しちゃったのよね。畑に入れてなるものか、という思いで。

犬は慣れた調子で道路から、さっと迷わず入口へ走っていたので、いつもそんなことを繰り返していたんだと思います。私に入口でとめられた男は慌てた様子ですが、この状況は言い訳できないですね。犬はその場で、フンをし始めました。

私はもう怒りMAXですよ。でも冷静にならなきゃ、と思い、男をじっとにらみつけ、一定の距離をとります。相手はおかしい人なので、もし襲われても大丈夫なように間合いを取ります。

「フンは持ち帰ってください」

なんとか冷静に、そう思ってゆっくり絞り出した言葉。言いたいことは山ほどありますが、まずは男の出方をみなくてはいけません。

男はこちらの言葉をガン無視です。なにも答えず。でももう、立ってる場所がおかしいですから、言い訳できません。道路から2メートルも入った場所。なぜそこにいるのか、うっかりではないです。意図的に入ってます。普通に散歩する人なら入らない場所。無言のまま、男はポケットからビニール袋を出してフンをとりました。私がいなかったらそのまま立ち去っていたでしょう。

男はそのまま、何も言わずに立ち去りました。でもおかしいんです。3歩歩いてはこちらを見る。また3歩あるいてはこちらを見る。そしてまた、何度も何度もこちらを見る。

この人は、どこに住んでいる人なんだろう。私は、男の立ち去った方角を、目で追いました。男はそれが気になるようで、何度も何度も振り返り、かなり挙動不審でした。後をつけられるのを警戒していたんだと思います。でも、そこがすでにもう怪しすぎる。後をつけられるって、普通そんなこと思うかね? そんな発想ないでしょ。全速力でささっと逃げていくならまだわかるけれども、なぜいつまでもこちらの様子をうかがっているのか。私は立ったまま、動いてはいないのに。

私はよく考えてみました。今後もこれ、続くでしょう。反省の素振りもない。謝罪の言葉もない。ずっとこの先も、フンを片付ける日々が続くのか。でもそれだけじゃない。相手はだんだん大胆になっている。畑の中に入った形跡がある。ゴミの不法投棄もあった。ちょっとこの数か月の出来事は尋常じゃない。

この先、またこんなことが続くのなら警察に相談すべきだけど、そのときに相手のことがわからなければ、対応が遅れてしまう。まずはこの高齢男が、どこの誰かを確認する必要がある。
「こんな犬を連れてました」「こんな感じの顔、服装でした」というのでは、相手を特定できません。万一他の人と間違えたら、それも申し訳ない。今、現場を押さえた、このときを逃したらこの先も被害は続くだろう。

決断です。今までの人生でこんなことしたことないけど(^^; こっそり男の後を追いました。追いかけられても安全に逃げられる100~200メートルの距離をおいて、慎重に。もし尾行をまかれたら、それはそれでOK。身の安全の方が大事です。30分ほど、ゆっくり、ゆっくり、男は周囲を警戒しながら歩いていき、そのうち、小さな曲がり角をまがったのを最後に、行先がわからなくなってしまいました。

まあ、身の安全の方が大切なので、仕方ないです。しばらく周囲を歩いてみましたが、男と犬の姿はどこにもありません。近くに小さな神社があったので、参拝してお願いしました。神様!もうフンを片付けるのは嫌ですし、畑に侵入されるのも嫌です。すべてが無事に、解決しますようにお願いします。この近くに住んでる人だと思うので、氏子でしょう。神様、どうかどうかお願いします。

結構必死に祈りました。その後、最後に見失った角にもう一度戻ったら、通行人発見。ダメ元で、犬と男の特徴を伝え、見かけませんでしたかと聞いてみたら、その人が親切に教えてくれました。

「ああ、その犬だったら、そこの家ですね」目の前の家でした。みつかった~!のぞいてみると、庭先に犬がいます。確かにその犬でした。そして、男も登場。あの男に間違いありません。家発見です。これで、なにかあったときにはすぐに通報できます。私はゆっくり、その場を離れました。

ただ、犯人はわかったのですが、しばらくは警戒が必要ですね。あの男がまた、畑に来るのかどうか。今後、また不法侵入や不法投棄の現場を押さえた場合には、近くの交番に相談に行こうと思っています。またその後何事もなくても、家に巡回連絡のおまわりさんが来たとき、今回の一件と男の住所を報告しておこうと思います。

なんだかねー、私、思うんですけども。犬のフン害って、本当に罪ですよ。平気でそういうことする人が信じられない。これ、重罪でいいと思う。だって、そういう罰がないと、直らないでしょうから。

私がみつけた犯人の男、犬も高齢でした。その犬の散歩を、最近畑の周囲で数回、みたことがあります。でも、それはここ数ヶ月ですね。それまでは、どこで散歩していたのか。違う地区で散歩していたんじゃないのかな。そこでトラブルをおこして、散歩ルートを変えたんじゃないかと、そう想像しています。今まで見かけなかった犬ですから。
あの男、今までもフンは置きっぱなしだったでしょうし、それが続けばトラブルに発展するわけで、そうなれば散歩コースを変えなければならない。生きている限り、あの男は人が見ていなければ、フンを置きっぱなしにするのでしょう。たとえうちの畑に来なくなっても、どこかで誰かが被害を受ける。こういうの、なんとか取り締まれないものだろうか。

世の中には、犬のフン害に悩んでる人はたくさんいるのでしょう。犬のフン害をとがめる看板を、みかけることがあります。でも私、あれは好きではないのです(^^;

99パーセントの飼い主さんは、しっかりマナー守ってますから。そういう人たちが、犬のマナーを糾弾する文言読んだら、いい気持ちはしないでしょう。そして、犬を飼わない人も、ああいう厳しい言葉、読んだだけで嫌な気持ちになると思う。1パーセントの人のために、99パーセントが嫌な思いをする、その現状、なんとかならないものだろうか。

犬は、飼うことが許可制になればいいですね。きちんと面倒をみれる人だけに、飼い主の資格がある。最後まで責任をもったお世話のできない人間に、安易に犬を飼ってほしくありません。それは犬のためでもあり、人間のためでもある。飼うことが許可制になれば、全国でフン害に悩む人たちがみんな救われる。これ、結構な人数の人たちが、喜ぶと思うのですが。

私は今まで、犬のフン害に悩んだことはなかったのですが、今回の件でしみじみ考えさせられました。犬のフン害に悩む全ての方が、一日も早く平穏な日々を取り戻せますように。

世の中には人間の心を持たない人も存在する

親戚のことで、いろいろありました。まあ、端的に言ってしまうと、本家の財産をお嫁さんの身内の人(以下、Aと呼びます)が全部手に入れてしまいたかったらしく。お嫁さんが施設に入所したのを機会に、本家の建物は勝手に壊すわ先祖伝来の墓は勝手に撤去するわで、うちの親戚一同激怒です。

特に墓に関しては、菩提寺の和尚様からも話を聞きましたが、強引に話を進めてどんなにとめても言うことを聞かなかったと。とにかく、墓を移すからハンコを押せと、ICレコーダーで会話を録音すると脅しもあったそうで、最後は和尚様も根負けです。お骨をどこに移転するか、移転先も言わないというので常軌を逸してますね。そもそも、そういうことしてる人は本家とは何の血の繋がりもない。子供のいないお嫁さんの身内が、なぜか突然出てきて、とうとう墓まで撤去してしまいました。親戚一同、誰にも連絡とらず、です。

でも、勝手に壊した本家建物の名義はお嫁さんのものでもAのものでもなく。そのことが問題となりました。建物の登記名義人でない人の依頼で、業者が建物を解体することなんてありうるのかと思いましたが、実際にありました(^^;

お嫁さんには子供がいなくて、本家が絶えるのはわかっていたことですが、それにしても後始末がひどすぎた。墓じまいも、墓を撤去して永代供養墓に移すのが普通だと思うのですが、A曰く「お金がない」。菩提寺には1円も払いたくない、ということだったそうです。和尚様の話によると。そして、墓を壊しよそのお寺(たぶん安いんだと思います)へお骨を持って行ってしまった。

でも、いくらお金が欲しいからといって、よその家のお墓に手をつけるって、ちょっと私の予想を超えてました。私が逆の立場なら、怖くてとてもそんなことできないです。

そして家のことに関しても…古い家だし、私の曽祖父が信仰心が篤い人で、複数の神様を家でお祀りしていたのです。そうした神様のお社とか、本来は神職に頼んで御霊抜きしなければいけません。なのに、Aはなんと家財道具一式と一緒にごみ扱いで処分したと。

特に豊川稲荷を勧請してお祀りしていた古いお社、あれは、祀らないのなら分霊をお返ししなければいけないはずなのに。

施設に入ったお嫁さん、とてもお金を貯めた人だったので、お金がないというのは明らかなAの嘘なのです。先祖伝来の土地もあって、それらはおじが亡くなったあと、お嫁さんが全部受け継いでますし。私は施設入所後のお嫁さんと、以前にお墓や家屋の解体について話をしたこともあったのですが、お嫁さんはすべてのお金をAに握られてしまっていて、どうしようもない状態でした。

うーん、こういうAみたいな人を、金の亡者と言うんだろうなあ。

世の中には、人の心をもたないAのような人も、存在するのですね…でも、そういう人の家からお嫁さんをもらった本家にも、なにかしらの縁があったから、そういうつながりができたわけで。

私も最初はAに対して怒りしかわかなかったのですが、そのうち、これも因縁なのかもと思い始めるようになり。今、家でコツコツと先祖のことを調べています。いつか暇ができたら家系図を作ろうとおもって、たどれる限りの直系の戸籍をとってあったのです。それを見ながら、先祖のことをノートに書きだしています。

ちなみに、菩提寺の和尚様には、先祖は永代供養墓の方でお祀りした方がいいと助言をいただいて、実はそうしてもらっています。Aには内緒なので、Aは菩提寺とは縁が切れたと思っているでしょうけど。墓が撤去されてお骨がすべて持ち去られるとき、Aからは何の連絡もありませんでしたが、和尚様から撤去の報を聞いて、身内の何人かで立ち会ったのです。Aは来ませんでしたね。業者にすべてを頼んで、あとは知らん顔です。和尚様が知らせてくれなかったら、身内は誰も立ち会えなかった。

お墓からお骨を取り出すとき、少しだけお骨を分骨して菩提寺の永代供養墓に入れました。和尚様も、「どこへお骨が行くのかわからないままではご先祖様があまりにも・・。Aには黙っていればいい」とおっしゃってくださいました。だから、墓はなくなったけれど、先祖のお骨は今も、菩提寺の永代供養墓で眠っています。墓を撤去した業者に、Aが持っていくお骨の行方を聞きましたが、業者も知らないとのこと。

Aは、お金は手に入れたかもしれないけれど、今後の人生がどうなるんだろうか、と思います。神仏の罰も、ご先祖様の怒りも。目に見えないものって、あると思うのです。

布マスク手作りしてみた

緊急事態宣言の対象地域が、全国に拡大されることが正式決定しました。皆で一丸となって、ウイルスの封じ込めをがんばりたいです。

ということで、布マスクを手作りしてみました。作り方はYoutubeの動画を3本くらい見ると、要領がわかります。写真は載せませんが、初めて作った私でも、満足の出来栄えでした。ミシンを使わず手縫いだったので、縫い目がきれいにできるかな、というのが心配だったのですが、基本、表布とガーゼをなみ縫いして表裏をひっくり返して作るので、縫い目が表に出ないので大丈夫でした。(作ったことない方は、動画を何本か見ればわかると思います)

ゴム紐をつけるところはまつり縫いですが、表布に響かないように、ほんの少しだけ布地をすくっていくと、表布にはほとんど糸が見えず綺麗に仕上がります。

マスクは、プリーツ型と立体型と両方作りました。立体型の方が作るのに時間がかかりますが、着け心地はよかったです。口の前に少し空間があると、息をするのがかなり楽だと感じました。

私、今回自分が作るまでは、あんまり立体型の見た目が好きじゃなかったんですけども(^^; カラス天狗っぽいなあと思ってしまって。でも、実際つけてみると呼吸が楽。長くつけるなら、こっちの方がいいなあと思いました。

まあ、これはそれぞれ、お好みですね。見た目をとるか。着け心地をとるか。

型紙も、動画の中で紹介されていますので、自分で作れます。曲線はコンパス必要なのかと思っていましたが、フリーハンドで大丈夫だと思います。私は、曲線はフリーハンドで、お手本を真似て書きました。一つ型紙を作れば、何度でも再利用できてうれしい。

人それぞれ、いろんな作り方があると思いますが、動画を何本か見ると基本がわかります。その上で、自分なりの作り方をすると楽しいです。私の場合、ガーゼはハンカチを使うのではなく、医療用の薄いガーゼを何重にも重ねて使ったので、型紙通りに切るとガーゼの端がかなりボロボロになってしまうのが問題点でした。プリーツ型はまだいいのですが、立体型をつくるときには、縫うのが大変で。

そこで、立体型のマスクをつくるときには、表側の生地にガーゼを切ってぴったり沿わせるのではなく、ガーゼを切らずにダーツを寄せて形を合わせて縫ってみたところ、うまくいきました。(これ、文章にすると意味不明だと思いますが、切り口がボロボロになるガーゼを使った人にはわかるはず)

ガーゼ、切らなければ、端はあらかじめ処理してあるので、扱いやすいんですよね。

手作りマスク、案外簡単に作れますのでお勧めです。可愛い生地、自分好みの生地で作ると着けるのが楽しくなります。表地は、少しハリのあるタイプがかっこよく仕上がると思います。

私はゴム紐がなかったので、新品のストッキングを切って使いました。ふくらはぎとか、腿にあたる部分を幅2センチくらい、切ればそのまま輪になって使えます。切り口が汚くなる心配はいりません。切ってみるとわかりますが、引っ張るとストッキングの性質でくるくるっと丸まるので、切り口は見えなくなります。そして、ストッキングの生地だと耳が痛くないし、何本もたくさんとれるし、とにかく軽くていいですよ~。

女子は普段、お裁縫する人も多いですし、手作りマスクもそんなに苦労せず作れると思いますが。男性は針と糸に縁がない方も多いかと思うので、大変ですね。このところ、買い物にいったときに他の人のマスクを見ると、お子さん連れのお母さんが、手作りマスク率高いです。たぶん、幼稚園や小学校で、道具入れとか給食袋とか、バッグを手作りして慣れているのでは?と思います。

そして、マスクをしてない方、男性が多いです。多いです、というのも言い過ぎかもしれませんが。そもそも、スーパーでマスクしてない方がほとんどいない状況ですが、その中でもマスク無しの方は、男性の確率が高くて。たぶん、マスクがなくて困っているんだと思います。

なぜなら今、マスクはどこにも売ってないから。私も、スーパーでは必ずマスクの棚をみるのですが、一度もあったのを見たことがありません。常に空です。別にマスクを買うつもりはありませんが(布マスクを使うので)、状況確認でなるべくチェックするようにしています。観察を続けていますが、今、本当にマスクはないのです。買いたい人がいても、買えない状況なのです。

仕入れがゼロではないのでしょうが、本当に少数なんでしょうね。だから、出てもすぐ売れてしまうのかなと思います。欲しい人が買えないという状況が、現実です。私の住む街は、そんなに都会ではないですが、そんな田舎でもこの状況です。だから、マスクがなくて困っている人、実は結構な数、いるんじゃないかと思うんですよね。

手作りできればいいけど、それができない人は。使い捨てマスクを使い回すといっても、限度があるから。手持ちのマスクがなくなれば、本当に困ってしまうでしょう。

だからこそ、私は政府が配るマスク、本当にありがたいなあと思うんです。たった2枚かもしれないけど、でもその2枚は、再利用できる2枚です。洗って、何度でも使えるじゃないですか。要らないという人は、ぜひ、周囲の欲しい人に譲ってあげてほしいです。欲しい人はたくさんいると思います。譲り合いで、皆がマスクを手に入れられたらいいですね。

このマスク不足は、たぶん長期間続くと思います。日本企業が中国の工場で生産する日本のマスクは、中国の規制が入ってその一部しか日本に輸入できないのだとか。その一方で、世界のマスク需要はますます高まっている。日本では長期間、市販のマスクが買えないことを覚悟した方がいいのではと思います。だからこそ、布マスクがお勧めです。安心して、何度でも使えるし、ガーゼを使ったものは着け心地が抜群ですよ。

マスクの消毒については、そっと手洗いした後、外干しすれば天気のいい日なら紫外線がばっちり仕事してくれます。あのお日さまの強烈な光は、無限の恵みです。ありがたいです。

日本は水に恵まれているのも、幸せなことだと思いました。水がなければ、布マスクを洗うこともできない。きれいな水がなければ、どうしても使い捨てマスクが必要になる。
昨日、CNNJのニュース映像で、発展途上国の現実を見ました。感染症対策でスラムに配られた使い捨てのマスク。でも、膨大な住民の数に、全然足りていない。しかも、使い捨てマスクなので継続的に補充することが必要なのに、実質それが不可能。せめて布マスクならばと思うけれど、それを洗うきれいな水がない。今後、こうした国で感染はどう拡大していくのだろう…。

ともかく、今は日本中の人が心を合わせて、感染拡大防止をがんばる時なのだと思います。たった一人の油断が、皆を苦しめることになってしまう。だから皆で、心を合わせてがんばりたいです。感染しない、感染させない、みんなでウイルスを封じ込めましょう!

医療崩壊を防ぐために

感染しない、感染させない、ということが、医療崩壊を防ぐ最も有効な手段ではないかと思う。感染すれば、一定の割合で重症化する人がいるのだし、そうなれば当然、病院へ行って治療を受けることになる。その場合、すぐに退院というわけにはいかないよね。ずっと、病院のベッドが空かなくなる。一人二人ならともかく、そういう人が一気に増えたら、医療崩壊という状態になるのも当然なんだろう。

中国の武漢で昨年末に発生し、今や全世界に広がってしまったウイルス。専門の病棟やベッドを増設したとしても、それを治療する医療関係者の数は、急に増やせるわけではない。

こういうときだからこそ、医療関係者の方々には、しっかり休養をとってほしい。だって、長丁場だから。きっと医療関係者の方々は優しいから、目の前で苦しんでいる患者を前に、つい無理をするということがあるんだろうけど、そこはきっちりと線を引いてほしい。休憩時間とか、休日とか、こういうときだからこそしっかりとってほしいし。それを非難する空気がないよう、病院の上層部はしっかり管理してほしいなあ。

今少し、時間と体力を犠牲にして助けられる命、があったとしても。それは、明日も明後日も来ると思う。明日になったから暇になって、昨日頑張った分、「早く上がっていいよ」なんてことにはならないから。

しっかり休憩も、休みもとってください。そうすることが結局、より多くの人を救うことになるのだと思います。

あと、こういう事態のときに、みんなが大変なことにつけこんでモンスタークレーマーなども発生すると思いますが、暴力や暴言を吐く人はもはや患者ではないので、きっちり警察と連携して、そういう迷惑な人間は排除していかないといけません。モンスタークレーマーを放置すると、そういう人はどんどん増長します。彼らは、冷静に相手の出方を見て、「どこまで許されるか」を計っているのです。精神的肉体的に、職員に危害を加える迷惑な輩は、ためらわず警察に通報して排除すべきだと思います。

と、なんで私がこんなことを書いているかというと、とある医療関係者さんが書いた文章を、読んだからなのです。その方は、いろいろ疲れきってしまって、現場を離れる決意をされたようで。

医療現場に限らず、ですが。ごく少数の、声の大きなモンスタークレーマーが、いばり散らす現状はなんとかしないといけません。