2016年を振り返る その4 明治神宮と預言カフェ

今年も数回、東京へ行く機会があった。私は、東京へ行くと必ず立ち寄る場所がある。それは、代々木の明治神宮と、高田馬場の預言カフェ。

明治神宮では、社務所のそばを通りかかったとき、あまりにも窓からこぼれる明かりが素敵で、一枚写真を撮った。暖かな橙色。こんなふうに光がこぼれてくる雰囲気が好きだ。どんな人が集って、どんな話をしているんだろうなあと思う。

窓越しに見える灯りは、やっぱり暖色系がいいのだ。いつか、どこかの公園の脇を散歩していた時。古い洋館の窓の向こうにも、やっぱり、オレンジ系の照明が見えた。その部屋には無数の時計があって、今もときどき、その部屋のことを思い出すことがある。普通の民家のようで、時計屋さんでもないのに、なぜあんなに部屋の中に時計があったんだろうと。

そして、高田馬場の預言カフェにも、今年は計3回も通ってしまった。ウェイティングリストに名前を書いて、席に着くまでは長いけど。コーヒーを飲み預言をいただいたら、余韻は一切なしですぐにお店を出る。

預言カフェの何が嬉しいって、とにかく神様からの言葉として、すごく褒めてもらえること。落ちこんだときは、書き起こした言葉を読み返して、元気をもらっている。

今年は高田馬場だけでなく、赤坂にも預言カフェの2軒目がオープンしたのだ。高田馬場店で預言を受けた後、さっそく赤坂にも行ってみた。雰囲気はよく似ているけど、赤坂の方は窓がない分、少し暗くて圧迫感があるような。

この赤坂店は、私が行ったときには全く並ばずに入れた。私が入ってちょうど満席となった感じ。高田馬場はいつも待ち時間があるのだけれど、こちらはすいているから、急いでいるときにはありがたいなあ。

赤阪店では、抽象的ではあるけれど、「もっと書け」的な預言があったので、そのことが少し気になっていて、年末になって立て続けにブログを更新しているわけです。たしかに、思ったことは文字にしておくと、後で振り返ることができるし。今年もあと4日ですが、できる限り、いろいろと書いてみたいなと思います。

2016年を振り返る その3 鳴子温泉と松島

2016年初夏には、東北へも行きました。

まずはフェリーで仙台港へ。そこから作並温泉で一泊。翌日は鳴子温泉で一泊。最後に松島で一泊です。

この旅で印象に残ったのが、鳴子温泉。そして松島の島巡り(嵯峨峡までいく長いコース)でした。

鳴子温泉では、温泉パワーを満喫。これぞ本物の温泉、という地球のエネルギーをまざまざと見せつけられたような気がします。たとえばうちの近所の温泉だと、掘削して汲み出す作業、また所によっては、加温したり、湯量が足らなければ継ぎ足すなどの加工が必要なのですが、鳴子温泉周辺では、ぽこぽこ豊かなお湯があちらこちらに沸いているのです。

それはまず、匂いでわかります。

私は作並温泉を出発した後、尾花沢市を経由してぐるっと、車で47号線を東へ向かったのですが。鳴子温泉に近付くと、鳴子温泉ではないけど、○○温泉、△△温泉、と、次々と温泉の看板が並んでいて、硫黄の匂いが漂い始めました。

これだけ強い匂いだと、普通にちょっと山の中とか、ふとしたところに自然と湧いているのかなあと。それくらい強烈でした。

鳴子温泉では、ホテル亀屋に宿泊。源泉露天風呂を目当てに泊まったのですが、期待を裏切らないお湯の良さで大満足。

熱めのお湯なのですが、肌に柔らかい。最初熱いなと思っていても、不思議に長く入れてしまうお湯なのです。そして、湯上りはいつまでもぽっかぽか。

鳴子温泉に泊まるときは、昼間のうちにすぐ近くの鬼首(おにこうべ)温泉郷の「地獄谷遊歩道」に行ってみることをお勧めします。ここを見学してから温泉に入ると、大地のエネルギーを肌で感じることができ、その後の温泉もまた、一層感慨深く楽しむことができます。

吹上温泉「間欠泉センター」の間欠泉の方が有名かもしれませんが、大自然の迫力では断然、「地獄谷遊歩道」に軍配が上がりますね。ただ、道の案内がわかりづらいのが惜しい。間欠泉センターで間欠泉は見学したけど、地獄谷遊歩道には寄らずに帰ってしまう人も多いのではないでしょうか。

私は宿のチェックインまでまだ時間があったので、その時間を利用してまず、車を走らせて間欠泉センターへ行きました。間欠泉センター内にある露天風呂。すっごく入りたかったけど、混浴ということで諦めました。そんなにきちっと整備する必要はないけど、狭くていいので男女別で簡単な目隠しをして、通りすがりの人の目線を遮ってくれたら、喜んで入るのになあ。センターの入場料とは別に、入浴料をとってもいいので、それをやってくれたらいいのに。混浴、しかも通りすがりの人の視線も気になるということで、諦める人は私だけではないはず。

その後、センターの駐車場から地獄谷遊歩道を目指します。が、どうやって車で地獄谷遊歩道へ行けばいいかわからず、迷いました。もう少し看板や地図の掲示などでわかりやすくすると、観光客も増えるのになあと。センターは有料でしたが、地獄谷遊歩道は無料です。でも、地獄谷遊歩道は有料にして、観光地として整備する価値が、十分にあると思いました。

地獄谷遊歩道とは、要するに川沿いの散歩道なんですが。行ってびっくり。歩いていくと、川から湯気が上がっているし、時間とともに、小道のわきから熱湯が噴き上がるではありませんか。場所によっては、かなり大規模な噴き上がりもあって、道に注意書きもあります。ここは、すべて自己責任の世界です。熱湯に直撃されたら確実にケガをします。

一番危険な箇所は、何十秒かおきに熱湯が道を直撃するので、まずそのタイミングをじっくり見定めて、お湯が出ない間隔を見計らって道を渡りました。でもこれも運ですね。渡り始めたときに直撃されたら、逃げようがない(^^;

地球は生きていて、その内部は煮えたぎっていて。小学生の頃に図鑑で読んだ知識が、今さらですが蘇りました。地熱ってすごい。本物の温泉は、掘らなくても自然に湧いて出てくる。というか、とめても無理。次々と湧き出し、湯煙を上げ、人が利用しようとしたら加温どころか、むしろ冷ますのが大変なくらい。

鳴子温泉、鬼首温泉郷で、温泉の神髄に触れることができたような気がします。温泉は、大地のエネルギーそのものだということがよくわかりました。

ただ、これだけ素晴らしい温泉なのに、人出が少ないのがちょっと寂しかった。泊まったホテルの近辺に、温泉街としての賑わいはあまり感じませんでした。もったいないなあ。温泉の質は最高なので、これは他の観光地にはない大きな宝だと思います。

翌日、鳴子温泉を後にして、47号線をひたすら東へ。松島へ向かいます。松島では松島センチュリーホテルに泊まりましたが、観光船の乗り場も瑞巌寺も徒歩圏内でかなり便利。

松島の島巡りの観光船。私は、松島湾の奥をぐるーっと周って、嵯峨峡まで見せてくれる、「嵯峨峡コース」を選びました。1時間40分ほどかかりますが、50分の「仁王丸コース」では行かない場所もたっぷり楽しめるのでおすすめです。この「嵯峨峡コース」は、参加する人が少ないせいか、「仁王丸コース」より本数は少ないですし運航日時が限られていますが、もっともっと船に乗っていたいなあと感じる、快適で楽しいひとときでした。

船内放送があり、丁寧に島の説明をしてくれます。右を見たり左を見たり。島というより、岩という感じの奇妙な形の無人島や。湾の奥に進むにつれ現れる、人が住む、生活の匂いの感じられる大きな島の影。

島での生活は、どんな風なのかなあと想像すると、不思議に胸が締め付けられるような、なんともいえない感覚に捉われました。島の、波打ち際の砂浜。そこに立てば、目の前には大海原。子供達は、自然いっぱいの中で育つんだろうなあ。人によっては、生まれてから死ぬまでずっと、その島の中で生活することもあるでしょう。

太陽と、風と、海と、砂浜と。想像すると、胸がぎゅっとなるのです。島で暮らした経験はないけど、遠い昔、どこかでそんなことがあったような。あるいはこの感覚は、原始からのDNAが見せた錯覚なのか。甘酸っぱくて、懐かしくて、この感覚をなんと表現するべきか。

私は、昔からこの不思議な感覚に、時々捉われることがあり。それは、景色をみたり、音楽を聴いたり、なにかを想像したときに不意に、湧き上がる気持ちです。一番近い言葉は、ノスタルジイなのかな。

その砂浜に立ったこともないのに、自分が立っているような錯覚を覚えました。辺りには誰もいない。太陽が降り注いでいる。良く晴れた日で、私は海を見ている。小さなプライベートビーチ。空気の匂い。いつかそこを出ていく日。帰る予定のない、胸をチクリと刺す痛さ、寂しさ。

船での島巡りは、とても楽しかったです。私が乗船した日は、乗船人数も少なくて席も広々していたので、まるで貸切のようで、ゆったりできました。途中うとうとしたり、想像にふけったり、ぼんやりしたり。波も穏やかで、船酔いもなく。

良い旅になりました。

2016年を振り返る その2 厳島神社、鞍馬寺と伏見稲荷大社

2016年初夏、厳島神社と伏見稲荷大社にも、初めて参拝することができました。出雲大社だけでなく、こちらの神社にも行きたいとずっと思っていたのです。でも出雲大社からだとアクセスがちょっと。乗り換えが多かったので、出雲大社参拝とはまた別の日程で、出かけました。

厳島神社に行きたかった理由。

昔、夢で、海に浮かぶ朱塗りの神社に参拝したことがあるのです。そこは船でしか行けない場所でした。夢から覚めた後も妙に気になって、あれはもしかして厳島神社なのかなあと。行ってみればわかるだろうと思い、実際に行ってみました。そしてわかりました。

夢でみた神社ではありませんでした(^^;

ちなみに、私が出かけた日は、ちょうどブラタモリの撮影があったみたいで、修学旅行生が「タモリさんいた!」とかなり興奮してしゃべりながら歩いていました。

厳島神社参拝の前には、宮島錦水館に立ち寄り、温泉に入りました。桟橋から神社に行く途中にあるお宿です。私が行ったときはちょうど空いていて、貸切状態。お湯の質もよく、雰囲気もあってとてもリラックスできました。参拝前に身を清める意味でも、こちらの温泉はお奨めです。

あと、宮島口もみじ本陣の中にある、広島ヤマダというお店の焼きがきがおいしいです。厳島神社で参拝した日、島内でカキを食べ損ねたので、フェリーで戻ってきた後に食べました。最初一皿だけ頼んだのですが、あまりにも美味でもう一皿追加しました。大満足です。

その日は宮島コーラルホテルに泊まったのですが、翌朝ミラクルが。朝食のバイキングでお味噌汁を飲んだところ、体中にエネルギーが満ち溢れて、ものすごく元気になったのです(^^) これには驚きました。ごく普通の、バイキングのお味噌汁なんですけど、飲んでしばらくしたら、ちょっと疲れていたのにもりもりと気力と体力がみなぎって、自分でもびっくりするくらい元気に、次の目的地である京都へ出発することができたのです。

あれは特別なお味噌汁だったのでしょうか。今でも謎です。それ以来、私はホテルのバイキングでは必ず意識して、お味噌汁を飲むようになりました。

お味噌汁で元気百倍になった私は、いそいそと京都へ。その日は京都駅近くのホテルにチェックイン、まずは鞍馬寺へ。参拝後、山中を通って貴船神社へ行くつもりでした。しかし、土砂降りの雨と、夕暮れという時間帯もあり、その日は貴船神社を断念。

翌朝は、ホテルのバイキング朝食で、ある意味貴重な体験をしました。オレンジジュースから怪しい匂いが(^^;

なにかの間違いかと思って、何度も嗅ぎましたが、微かな、でも確かに腐臭がするのです。バイキングでとったものを残すのはまずいと思いましたが、どうしても口を通りませんでした。それに、このままでは他の人に被害が出てしまうかも。

そこのバイキングは食器を自分で返却するタイプではなく、テーブルに残しておいてスタッフの方が片付けるシステムでした。なので私は、食事後にそっと近くにいたスタッフの方に近寄り、他の人に聞こえないように小さな声でオレンジジュースの異常を伝えました。片付けるときに、現物を確認してもらえばわかるはずです。

それにしても、オレンジジュースって腐るんですね・・・って、食品なんだから当たり前か。きちんと冷蔵保存していなかったのか、使い切りでなく何日も継ぎ足して使っていたのか、原因はわかりませんが。ホテルが忙しいというのもあるのかな。駅前のホテルはどこも観光客でいっぱいで、宿をとるのが大変でした。満室のところばかりで。

その日はまず、晴明神社へ。式神の像があって、可愛かった。こんな式神欲しい(^^)

それから鞍馬寺へ。参拝後、山中を通って貴船神社へ。

鞍馬寺は、とにかく山中にパワーを感じました。鞍馬寺の本殿、そして貴船神社へ続く山道は、途中かなりの登山です。甘くみると挫折するレベル。この山中で義経が天狗に剣術を習っていた、というのもうなずけます。この山なら、天狗が出てもおかしくない。

あと、鞍馬寺のすぐそばにくらま温泉という温泉があるのですが、ここおすすめです。いいお湯でした~。露天風呂もあって、ワイルド。山の空気がおいしい。鞍馬駅から、無料の小型送迎バスが出てるので便利です。バスだと鞍馬駅から温泉まで3分くらいですぐ着きます。歩いてもいける距離ですが、歩道がある道ではないので、安全のためにも送迎バスを利用するのがベストかと思われます。予約なしで乗れるから気楽ですよ。駅を出たすぐのところに車が待機しているので、すぐわかります。鞍馬寺参拝前のお清めに、また、参拝後の疲れをとるのにも、いい温泉なのです。

貴船神社は。う~ん、ちょっと観光化されすぎてるかなと感じてしまった。奥宮まで行く道、細くて、でも車も通る道で。厳かに歩くというより、車に注意しながら歩かなきゃいけなくて、違和感が。でも車を規制してしまうと、沿道のお店が困ってしまうのだろうか。

その後は、アーバンホテル京都へ移動してチェックイン。翌日の伏見稲荷大社参拝に備えて、体を休めました。本当は、伏見稲荷大社の境内にある参集殿に泊まりたかったのですが、前日に予約の電話をしたところ、満室とのことで残念ながら。

アーバンホテル京都は、朝、早めにチェックアウトしました。観光客で混む前に伏見稲荷大社を参拝したかったのです。このところ、外国人観光客の人気ナンバーワン神社になっているそうですね。

私は本殿をお参りした後、伏見神宝神社に行き、そのさらに奥の、竹林を貫く小道をたどっていきました。すると、道はどんどん、山の中へ。かなりの登山となりました(^^; でも、道が険しい分、ほとんど誰にも会うことなく、空いていたのはよかったです。

伏見稲荷大社に行ってみたかったのは、お稲荷様が好きだったからです。特に理由はなく、なんとなく昔から好きでした。よく、お稲荷さんは怖い、という話も聞きますが、失礼なことをしなければ全然恐れることはないと思います。罰の当たるようなことをすれば別ですが、真摯に参拝するのに、怒る神様なんていないと思うのです。

ただ、私は千本鳥居のイメージしか持っていなかったので、次々と現れる「お塚」に驚きました。それは、今まで見たことがない光景でした。伏見稲荷大社は、とにかく広いのですね。稲荷山全体が神域であるということを、実感した旅となりました。

2016年を振り返る その1 出雲大社

今年もあと少し。2016年が自分にとってどんな年だったか、振り返ってみたいと思います。

まず、旅行ですね。行きたかった場所にたくさん行けた年でした。まず、春には念願の出雲大社へ行ってきました。出雲へのアクセスですが、事前に調べたところ乗り換えが多く大変そうだったので、直通で行ける「サンライズ出雲」を選択。

去年も行こうと思ったのですが、直前に予約しようと思ったところまさかの全席種満席で諦めた記憶が。今年こそ、との思いで、JRの窓口で当日購入にチャレンジ。結果、無事にB寝台の「ソロ」という席をゲットすることができました。

本当は「シングル」席を狙っていたのですが、すでに売り切れということで。平日でも大人気なのですね、サンライズ出雲。大遷宮以後のお参りブームが、2016年もまだ続いているのかなと思いました。大遷宮のときは、ものすごい人出だったと聞きます。

「ソロ」は狭いという噂でしたが、実際乗ってみた感想は、確かに出入りがちょっと、厳しいかも。私は上段の部屋だったのですが、通路からベッドに上がる階段は、かなり狭いと感じました。体格が普通の人でギリギリなので、それより少しでも大きいと、入れないかもしれないです。たとえば体の大きな人がうっかりこの席にしてしまうと、困ったことになるだろうなあと思いました。

切符売るときに、注意みたいのがあるといいのですが。でも、下手に言うと「差別だ」と騒がれたりするんだろうか(^^;

「ソロ」の室内は、とくに狭さを感じることはありませんでした。寝転がって、空や線路沿いの景色を眺めるのが楽しかったです。天井は低くて立ち上がる高さはありませんが、座ったり、ゴロゴロしながら旅を楽しむには、十分です。

なにより、直通で出雲へ行ける、というのは大変助かります。いったん乗ってしまえば、あとはのんびり、明日の朝を待つだけ。東京駅を夜10時発で、翌朝10時前に出雲市へ到着です。

出雲市駅へ到着後、バスで出雲大社へ向かうつもりでした。ところが、目当てのバス停にはずらーっと長い行列が。あんまり人が多いので、次のバスか、もしくは一畑電車大社線で行こうと決め、バスを見送りました。

が、バス停の時刻表をみると、次のバスまでずいぶん時間がある。電車の方も同じ状況。これは困ったなあ、どうしようとしばらく考える。時間までただぼーっとするのももったいないので、少しでも観光しようかなと、グーグルマップを見る。すると、「出雲駅前温泉らんぷの湯」の文字が。参拝を前に、身を清めることにもなりますし、行ってみようと決めました。

駅前の温泉だし、お湯に期待はしていなかったのですが、いい意味で裏切られました。立ち寄ったのは大正解。私が行ったときはちょうど空いていて、快適にお湯を楽しむことができました。しかもお湯が濁っていて本格的、すごく体に優しい感じ。一晩電車に揺られていた疲れがふっとびました。特に露天風呂が気に入りました。露天はちょっとした竹林もあり、思わずうとうと。木漏れ日が綺麗だったなあ。

あまりにも気に入ったので、帰りにも寄ったくらいです。また出雲へいくときには、ぜひ立ち寄るつもり。

あんまり人気になると混んでしまうのが心配ですが、でも素晴らしい温泉です。駅前という立地であの泉質はすごい。さすが神様の地ですね。

らんぷの湯を出た後、バスで出雲大社へ。まずはその日の宿にチェックイン。大きな荷物を置いた後で、私がまず向かったのは、日御碕神社でした。

出雲大社からバスで20分くらいということで、今から急いで参拝すれば暗くなる前に帰れるかなあと思ったのです。そしたら、明日一日、ゆっくり出雲大社を回れる。出雲大社については、明日またゆっくり参拝しようと。

日御碕神社まで、バスで20分。海沿いの景色が素晴らしかったです。そして山道に入り、しばらくすると眼下にぱっと、朱塗りの神殿が。一瞬、はっと息を呑みました。まるで夢の中のような、幻想的な景色です。

バスを降りたら、まずは帰りのバスの時間をチェック。これ大事です。そんなに何本もないので、次のバスを逃すわけにはいきません。

楼門の先にある下宮、そして上宮の順にお参りしました。その後、わき道からさらに上った先にもなにかお宮があるようでしたが、鳥居が少し朽ちているのが気になり。そちらの方には人気もなく、時間も時間で少し迷ったのですが、恐る恐る行ってみると、お稲荷様でした。山の木々に覆われて、辺りが薄暗い中、お宮に二礼二拍手したそのとき!

ざーっと一陣の風が吹き、同時にものすごい量の白い小さな花が上空から降ってきたのです。そのタイミングにびっくり。なにかの木の花だと思うのですが、よくわかりません。とにかく、まるで私を迎えてくれるように降ってきて、かなり驚きました。怖くなってしまい、ここでなにかお願いすることもためらわれ、(もし願いが叶っても、遠くてお礼参りに来られないかもと思ったので)、神様には正直にそのままを伝えました。

でも、あんな風に一斉に花が降ってくるなんて、初めての体験です。一度下の方に降りてきてから、気になってもう一度お宮の方へ上がりました。でも、もう花は降ってきませんでした。

後になって思い出すほどに神秘的な体験で、忘れられない記憶となりました。

その後は、灯台まで往復する時間がなかったので、港のところでしばらく、ぼーっと経島(ふみしま)を眺めていました。無人島で、神職以外の上陸が禁じられているそうです。ウミネコがたくさん飛んでいました。

翌日は、いよいよ出雲大社で参拝。初めて来た出雲大社は、懐かしくて暖かくて、まるで田舎のおばあちゃんの家のような、そんなほっとする場所でした。初めてというよりも、どこかで見た景色。神聖で畏れ多いというのではなくて、故郷を感じました。いつも心の中にあった場所、というイメージです。そして、この出雲大社での参拝後、帰宅するとすぐに、祖父母の家での懸案事項に動きが…。このタイミングに、神様の力を実感しました。出雲大社は日本人みんなの、心のふるさとのような場所なのかなあと思います。いつか、帰っていく場所。

出雲では、稲佐の浜で夕日が沈むのも見ました。夕焼けに染まる空。少しずつ暗くなる空に広がるグラデーション。

その稲佐の浜辺で、制服姿の高校生の女の子が2人。波打ち際ではしゃいで遊んでいました。そして、その近くには、5人ほどの男の子たち。この子たちは20歳くらいにみえました。お互いにお互いを意識しながら、決して声を掛け合うことはなく。けれど、これがボーイ・ミーツ・ガールなのねと。そんなことを思いました。微笑ましくて、それぞれが、ぎこちなく意識しながら、少しずつ距離を縮めたり、また離れたり。そんな光景を見ながら、神様もこんな風に、人の世の出会いを見ているのかなあ、と、そんなことを考えたりしました。

出雲では、神様の会議で縁を決めるといいますが。神様も、こうした若者たちをきっと、にこにこしながら眺め、ひそかな恋を応援しているに違いありません。

この稲佐の浜では、不思議なにわか雨もありました。晴れていたのに、急に通り雨のように、ひとしきり雨が降ったのです。私は波打ち際から少し離れた砂浜に座っていて、辺りにはすぐに雨宿りできそうなところもなくて。まあいいや、別に本格的に降っても構わないや、ここは居心地がいいもんなあ。そんなことを思っていたら、雨は体を濡らすほどの量もなく、すぐにやみました。

ずっと行きたかった出雲は、上手く言えないけど、いつもいるこの場所と同じ空気でした。特別な凄い何か、というのとは違っていて。青い鳥の話は、このことかと。心の中の、大事な故郷。本当はいつも、そこにあるもの。いつか帰っていく場所。

お土産には、急須を買いました。お茶を飲みながら、時々出雲のことを思い出したりしています。

石鹸シャンプーより湯シャンがおすすめ

年末ということで、年内のブログは、今年を振り返るブログにしようかなあと思います。

今年私が挑戦して、なかなか気に入ったのが「湯シャン」であります。もともと、髪にいいシャンプーを探していて、オーガニックとか自然素材とかこだわったものを選ぶようにしていたのですが、そのうちまず試したのが、「石鹸シャンプー」、そして、最終的に「湯シャン」へたどり着きました。

まず、自然素材のシャンプーを選んでいたときには、あまりピンとくるものがなかったですね。髪の調子はどれを使っても同じで、普通のシャンプーとあまり違いが感じられず。それで、毎回よさそうなものを探すのが面倒くさくなってしまい、じゃあ、石鹸シャンプーにしようかなと。

石鹸シャンプーは、原材料が石鹸オンリーということでそういう安心感はあったのですが、とにかく髪のべたつきが気になってしまい、ギブアップ。後に、リンスをたっぷり、多めに使うとべたつきが解消されることに気付きはしたものの、石鹸の洗浄力の強さに不安を覚えてしまい。これだけ油をがっつりとったら、肌も痛むだろうなあという気がして。

石鹸シャンプーを使っていたときには、べたつきが気になるあまり、2度洗い、3度洗いしたときもありました。地肌をごしごし、きちんと泡立てて洗えばいいのかと思ったのですが、洗いたてでも乾かすとべたつきが出てしまい。途方に暮れました。

そして最終的に湯シャンを試してみたのです。。湯シャンのいいところは、なんといっても楽ちんなところ。

今までどんなシャンプーを使うにしろ、すすぎが気になるので、十分すぎるほどのお湯を使わねばならず、時間も労力も使って洗髪は一仕事でした。

けれど湯シャンの場合、よけいな成分が髪に残ることもないし、その点はすごく気楽です。温かいシャワーで髪を優しく洗い流し、地肌もそっとお湯で押し流すようにしました。あまり地肌に刺激を与えたくないので、ごしごし洗うのではなく、指でそっと撫でるくらいにしましたが、お湯のおかげで余分な脂はすっきり落ちます。

なにより、地肌から出る油の質が変わったのに驚きました。今までだと、朝シャンプーしても夕方にはなんとなく脂っぽくなってしまったのが、湯シャンしてからは、脂っぽいのではなくしっとりという感じなのです。すぐに脂っぽくなっていたときは、毎日シャンプーしないと気持ちが悪くて毎日シャンプーが当たり前でしたが、今は一日おきで十分にサラサラですね。

ただ、このサラサラという感覚も、普通のシャンプーを使って、天使の輪(陽射しを受けてキラキラ光る)ができる、その艶やかさとはまた、全然違うのです。そういうサラサラは、湯シャンでは実現できません。普通のシャンプーとのときは、化学製品の作用だったのかなあと思いますが、湯シャンのサラサラは、適度に湿り気がある感じです。油っ気ではなく。

さわってみると、しっとりすべすべ。湯シャンの効果を実感しました。これは地肌にいい!

脂の分泌の問題なんだろうなあと。強力な洗浄成分で洗うのに慣れていると、肌は必死になって脂を分泌する。それがなければ、脂の分泌は適量になる。

人によっては、湯シャンにした直後にトラブルがあったりもするみたいですが、私の場合は最初からすんなり、効果が実感できました。気に入ったので、続けています。

私は温泉に行くのが大好きなのですが、温泉でも湯シャンのおかげで、髪にかける手間を省略できて本当に助かっています。髪を洗うのって本当に一仕事ですから。きちんとすすげたかどうか気にしながらだと、それだけで疲れてしまうのです。

湯シャンおすすめですよ~。

ちなみに、使いかけで余った石鹸シャンプーはもったいないので、お風呂でメイクを落とすときに使っています。洗浄力がすごい。一度洗いでメイクだけでなく、顔の脂まですっきりとれます。石鹸シャンプーっていいというけど、本当はメイク落としの方が合っているんじゃないかな、と思うこの頃です。

洗いすぎって、髪にしろ顔にしろ、気をつけなきゃいけないのではないかと。洗いすぎると肌を傷めるし、脂の分泌が異常になってしまうと思うので。

この脂の分泌って、実は肌にとって一番の鍵だと思うのです。自分の脂が最高の美容液、だと思います。

よく温泉から出た後、化粧水や乳液をしっかり使ってる方を見かけますがもったいない。せっかく温泉成分があるのになあと。とはいえ、そういった入浴施設の湯上りコーナーでは、各社のクリーム等、試供品が山ほど置いてあるんですけどね(^^; あれいつも矛盾を感じるなあ。温泉にたっぷりつかって温泉成分を肌につけたのに、なぜ湯上りに化学製品つけさせようとするのか、販促はわかりますがそれは違う~。

今年は湯シャンに出会った年になりました。