犬のフン害にはコショウが効く

ちょっと汚い話が続いていて申し訳ないのですが、私自身も犬のフン害に悩まされて、ネット上でいろんな役立つ情報をもらったので、自分でも世の中に情報提供をしたいと思いました。

まずは、犬のフン害に悩む皆さま、お気持ちお察ししたします(^^;

いやー、多いんですよね。びっくりするくらい。悩んでる人の話を読むと、我が家以上にひどいケースがあって、まだ私はましなケースなのかも、と思ったりしました。

うちの場合は、被害に遭っているのは自宅から少し離れた畑です。畑の前の草は、今きれいに刈ってあるのですが、そこを排泄の場所にしている飼い主が複数います。今のところ、現場を目撃したのは3人です。

雑草が刈ってある平地は、手入れされた芝生のようでもあり、犬が遊びたがるのもわかります。近くに放棄地がありますが、そちらはゴミの不法投棄などもあるので、きれいなところで排泄をさせたいという飼い主が、うちの畑の前を排泄場として使うのです。

でも、ゴミ拾いしてきれいに管理してるのは、私なんですよ・・・。毎日のように見回りをして、ゴミがあれば拾いますし、フンがあれば片付けますし。ときには、犬のお尻をふいたティッシュが転がっていたこともありました。嫌な思いをしながら拾いました。

なんなんでしょうねー。こういう飼い主の人たちには、なにを言っても無駄なんだと思います。私は先日、実際に畑の前で犬が排泄している現場を、至近距離で目撃しました。相手は平然と悪びれもせず堂々としていました。さすがにフンは持ち帰っていましたが、尿はそのまま垂れ流しです。(もしかしたらフンも、私が見ていなければそのままだったのかもしれませんね。)その人は犬のお尻をペーパーで拭いていたので、それを捨てられないかどうか、私はずっと見ていました。ペーパーは持ち帰ってくれました。

彼らは、道路が舗装されていないので、いいだろうという考えなのかもしれません。でも一匹の犬がマーキングすると、他の犬も次々と、匂いをつけるので、その場所が犬のトイレの場所として定着してしまいます。

そもそも、人の家や、人が手入れしている畑の前では、排泄をさせないことがマナーなのではないでしょうか。持ち帰ればいいというものでもなく。尿は持ち帰れませんし。

もし、その人たちの家の前を私が犬のトイレ場所として使っていたら、いくら片付けをしたとしても、彼らは怒ると思います。自分がやられて嫌なことを、やっては駄目です。

どういう対策をすればいいかは、相当悩みました。ネット検索して、なにかいい方法はないかと、時間をかけて考えました。畑の前は散歩道で、他の善良な人達も多く通りますし、小さな子供が草花とたわむれたりということもあるので、ちょっとでも危険な対策はとるわけにはいきません。

悩んだ末、私がやってみたのが、コショウです。犬は鼻が敏感なので、コショウが嫌いだそうです。犬が入ってくる場所に、食用のコショウをまきました。

これは効きました。即効性もあり、目立つこともないので採用しやすい方法だと思います。犬のフン害に悩む方、どなたでも手軽に使えるでしょう。

私はコショウに加えて、唐辛子の粉末も試してみました。ネットで見ると、ハバネロなどの強烈なものを使う方もいるようですが、さすがにそれは危険なのでやりません。ハバネロだと、万一にでも散歩中の小さな子供が、触ってかぶれたりしたら大変です。いくら食用でも、これは勧められません。

普通の唐辛子の粉末を使いました。これは、畑の角にある石にふりかけて使います。赤い色がつくので、怪しい感じです(^^;でも、雨が降るとすぐに流れてしまいます。

唐辛子もコショウも、毎日まかないと効果が薄れる感じです。まいた直後は、香辛料のいい香りがしますが、たとえ雨が降らなくても、一日もちません。

使い終わったコーヒー豆の粉末も試してみましたが、これは、コショウや唐辛子ほどの効き目はないと感じました。

とにかくパトロールの回数を増やして、監視の目があることをアピールすることと、コショウと唐辛子で犬に「ここは嫌な臭いがする場所」と覚えさせることが大事かなと思います。犬にフンをさせる非常識な人間自身には、何を言っても無駄です。それより、犬の方がよほど賢いので、「ここは嫌だな」と思わせる方がいいです。

コショウも唐辛子も、食用なので安全です。ただし、毎日まかないと効果が薄れるのと、費用が高くつくのが難点だと思いました。

畑の前は、まく場所がかなり広いのです。角も重点的にまきますので、食用のコショウと唐辛子を使うと、1回あたり400円くらいかかってしまいます。これを1ヵ月続けると、1万円超え・・・毎月の出費としては高すぎる。

ただ、1週間続けてみた感想としては、効果はてきめん。安全ですし、目立つことがないというのも利点ですし、とりあえずの対策としてはいいなあと思いました。

今後は、匂いの強いハーブを、たくさん植えることにしました。まずは、ニオイゼラニウム。これは香水のような、強い香りがあります。人間には良い匂いに感じられますが、犬は苦手のようです。冬も完全に枯れるのではなく葉っぱが青く残るので、匂いの効果は期待できそう。丈夫ですし、挿し木で簡単に増えます。

次に、レモングラス。犬の嫌いな柑橘系の匂いです。ただ、レモングラスは冬になると枯れますし、枯れると匂いもなくなるのでちょっと、犬対策としては弱いかもしれません。

背の低い、目立たないハーブとして増やそうと思っているのがフレンチタイム。ただし、他の雑草が育ったら日影になってしまうので、枯れてしまう可能性もあるかな。

一番期待しているのは、ニオイゼラニウムです。丈夫で、年間通して香りが強く、増えやすい。畑の周りにたくさん植えて、犬が近寄らない空間を作りたいです。そうすれば、コショウや唐辛子を毎日まく手間が省けるでしょう。

この作戦、うまくいくかどうか、また結果が出たら書きたいと思います。

マナーの悪い飼い主に飼われるのは、犬も気の毒です。犬は自分で、排泄場所を決めることはできないのですから。マナーのある飼い主さんは、フンをしてはいけない場所で犬が立ちどまって匂いを嗅ぎそうになると、引っ張って匂いをかがせませんね。排泄の前に匂いを嗅ぐ、という犬の習性がわかっていれば、人の家の前で突然の排泄、ということはないと思います。

マナーを守らない人に、犬を飼う資格はないです。

犬のフン害とハーブ

前回のブログで、監視カメラの設置を考えていたのですが、諦めました。

だって、撮影したところで、不法侵入がわかったところで、ゴミを捨てていたとか、フンをそのままにしたとか、そのくらいのことでは警察も動いてくれないでしょう。保健所に行っても駄目だろうし、それなら、撮影する意味がないと思う。

コショウをまいた後、周囲を点検してみたのですが、一か所見事にフンを発見しました・・・。でも、新しいものではなく、少なくともコショウをまいた後にされたものではないようです。

コショウ、効いているかも。

発見したフンは、すぐに土をかぶせて処理しました。ほっておくと不衛生ですからね。それに、他の犬を呼び寄せてしまう危険もある。土をかぶせた上に、ラベンダーとセンテッドゼラニウムの葉をちぎったものを散らして、匂いが他の犬の注意を引かないように処理しました。

コショウは、粉のものと、粒のものと両方まきました。しばらくは、毎日少しずつまいて、新鮮な状態を保ちたいと思います。それと、できるだけあのフン害犯人が来る時間帯に畑に行って、パトロールするしかないのかな。

ここ一週間が勝負だと思います。

一週間、できるだけのパトロールと、犬の嫌がるコショウをまくことで、うちの畑があの、フン害犯人の散歩コースから外れてくれたら成功です。

それと、敷地の境にハーブのレモングラスを植えました。今は葉が茶色くなっていてあまり匂いもありませんが、枯れた葉の部分を短く切り、穴を掘って根を植えました。夏に向けて、育ってくれたらいいなと思います。柑橘系の匂い、犬は嫌いでしょうから。

それから、もう一つ。センテッドゼラニウムも挿し木しました。全部は無理としても、一部が根付いてくれたらいいなと思います。もし根付かないとしても、当分は周囲に匂いがつきますので、犬は嫌がるはずです。

とにかく、犬が嫌がる匂いをさせることにしました。匂いの元を、いちいちまくのは大変なので、ハーブが育ってくれたらいいなあと思います。大きくなったら刈ればいいし、刈ればまた、強烈な匂いが漂うはず。

ハーブは人間にとってはいい匂いだし、もし子供が手に取っても大丈夫だし。犬にとっても、嫌な臭いではあっても、危険はありません。

もう本当に、いろいろ腹立たしいですが、やるしかありません。

犬のフン害対策をネットで検索したら、困っている人がたくさんいるみたいですね。法律を制定して、厳重に取り締まってほしいです。というか、犬を飼うこと自体に、もっともっと重い責任を負わせたらいいのではないかなあ。

きちんとマナーを守れる人以外は、犬を飼ってはいけないと思うのです。周囲に迷惑をかけず、犬の命に最後まで責任の持てる人だけが、犬を飼う権利がある。犬を飼うんなら、登録制でもいいのでは? 

そして罰則も、あっていいと思う。それも、結構な重さにしてほしい。

マナー違反の人に振り回されるのは、本当に腹立たしいです。こういう迷惑なフン害の犯人は、いざ自分の家の前にフンをされたら激怒するでしょう。本当に自分勝手で、最低な人間です。

かといって、そのままにしておけば不潔だし、ゴミはゴミを呼びますからね・・・。

敷地の周りは、常にきれいにしておくよう、心がけています。草刈りもするし、ゴミがおちていれば拾いますし、フンが残されていれば土をかけて処理。

これからも、きれいな環境を保っていこうと思います。

犬のフン置き去り犯人再び

この頃、畑にしばしば不審な足跡が残っているのです。毎日というわけではないのですが、柔らかい土に刻まれた人間の靴跡は、明らかに私のものとは違います。気になって、自分を含め家族の靴を全部調べてみましたが、一致するものはありませんでした。

誰か、畑に入ってきている人がいる・・・。用心しないといけません。

そして、さらに決定的なのは犬の足跡です。畑の入口を入ってすぐのところに、犬の足跡がありました。

これを見た時、私の脳裏に嫌~な記憶が蘇りました(^^;

そう。去年のGWに、犬のフン置き去り犯人をつきとめたときのこと。あれ以来、基本的にはフンの置き去りはなくなっていましたし、畑に大きなゴミが捨てられるようなこともありませんでしたが、このはっきりとした侵入の跡を見ると、もしかしたらあの高齢の男がまた、うろついているのかもしれません。

当時の記事はこれ→犬のフン置き去り犯人をつきとめる

そして昨日のこと。

昼間に畑に出かけることは最近めったになくなっていたのですが、久しぶりに平日の昼間、作業に出かけました。その途中、前方に不審な男が見えました。

犬を連れています。ん? なんだか去年の、あのフン害コンビに似ている・・・。でも、決めつけてはまずい。犬種もよくあるタイプだし、似たような風体の人はたくさんいるし、まさかね。あのフン害男だって、もう恥ずかしくてうちの畑のそばを通れないだろうし。

その男は、犬を散歩させるというより、犬を遊ばせながら歩いています。犬は、道路ではない私有地の敷地の匂いを嗅いだり、草の上で転がったり、マーキングもしています。

さすがに、そこの地主でもないのによそのお宅の土地のことで注意するわけにはいかないですが、もしうちの畑に入るようなことがあれば、そこはきちんと抗議しなければと思い、その男の後ろを、距離をとってゆっくり歩きました。すると、その男が振り向いたのです。それから、何度も、何度も。ちょっと歩いては、またチラチラとこちらを見ます。

ああ、この感じは・・・あの男です。もう本当に不審者です。こっちが気になって仕方ないという様子で何度も何度も振り返ります。

うちの畑のところまでくると、さすがに畑の中まで侵入することはありませんでしたが、うちと隣地との境界のところに犬を入れて、犬は匂い嗅ぎとマーキングをしていました。道路沿いならともかく、そこから2メートル入った場所です。こんな風に犬を入れるのは、もうあの去年のフン害男とみて、ほぼ間違いないでしょう。

私はゆっくり、畑の入口から中に入って、男をじっと観察しました。男は、私が畑にいるのを見ましたが、慌てて逃げる様子もなく、犬を遊ばせては振り返り、また少し歩いては振り返り、相変わらずこちらをじっと見ています。

私は猛烈に腹が立ってきました。もう、なんなんでしょう、この人。まだコソコソ逃げるならわかる。でも、こんな風に私がじろじろ見られる筋合いはない。

この1年、基本的にはフンの置き去りはないとはいっても、連続ではなく、単発的なフン害はあったし(連続ではないから、突発的なものだと思い我慢しましたが)、あれももしかしたらこの男だったのかも。

とにかく、後ろを何度も振り返り、こっちをじろじろ見るのが不審すぎます。普通の散歩の人なら、さっさと行ってしまいますから。こちらを気にしつつ、でも逃げるわけでもない、そのずうずうしさが、私の怒りに火をつけます。

でも、確実に去年のフン害男と同一人物であるかどうか、まだわかりません。あんまり思いこみすぎてもいけないしなあ。そう思いながら、畑の入口付近で作業をしていると。

10分ほどたって、あの男がまた、さっき去っていったのとは別の方角に立っていて、こちらをじっと見ているではありませんか!

もうこの時点で、これは放っておけないと思いました。その男は、相変わらずこちらをチラチラ見て、気にしています。そして、少しずつ少しずつ、犬を遊ばせながら移動して去っていきました。

それからまた10分経ち、男の姿が見えなくなったのを確認してから、私は、男が本当に去年のフン害犯人と同一人物なのか、確かめてみようと思いました。どこに住んでいるのかはわかっています。

たんぼ道を歩いていて、ふと右手を見て、ぎょっとしました。田んぼの中に男が、座っていたから。気持ち悪いです。その田んぼだって、よその家の土地ですよ。子供が遊びで入るならともかく、大人が田んぼの中に座り込んでるって、やっぱり変。

私は、まっすぐに男の自宅へ向かいました。犬小屋を確認。犬はいません。やっぱりさっきの男が、去年のフン害犯人です。そりゃそうです、あんな変な人はそんなに何人もいません(^^;

怒りに燃えていましたが、まずは今後のことを考えないと・・・。普通なら、フン害の現行犯で注意された時点で、その場所には2度と来ないでしょう。恥ずかしいから。でも1年も経たずに、ずうずうしくまたやってきたということは、今後なにもしなければ、さらにエスカレートする可能性も。

このところ、畑の中に謎の男の足跡(大きいので、たぶん男だと思う)や、犬の足跡があるのを見ると、知らないうちに不法侵入されているのは確かで。この不法侵入がこの男であるかどうかは、そりゃあ100%ではないですが、ほぼ間違いはないかと。

とりあえず、畑の周囲にコショウをまきました。道路から2メートル入ったところなので、あえて侵入しない限り、他の犬や、子供などには無害です。それに、もし触ったとしてもコショウなら、安全。

この方法なら、2メートル侵入し、マーキングのために匂いを嗅ぐような犬だけをピンポイントで、遠ざけることができます。

しばらくは、畑の周囲に数日おきに、コショウをまきます。それと、監視カメラを設置することにしました。

もしエスカレートしたら、警察に相談するつもりですが、まずは証拠を集めないといけません。誰が侵入しているのか。いつ、どんな頻度で、何をしているのか、動画を撮るのが一番です。

少し調べてみましたが、今のカメラって性能いいんですねえ。動くものに反応して撮ってくれたり、夜間も赤外線で撮ってくれたり。スマホに通知してくれるタイプもあるから、すぐに畑に駆けつけることもできるなあ。夜間はさすがに、危険を考えて行かないけども。

畑で、電源がないからどうかなと思っていたけど、ソーラーパネルや乾電池タイプでなんとかなりそうです。

これからどんなタイプを買うか検討して、侵入者に備えたいと思います。何かあったときのために、防犯カメラは強い味方です。

犬のフン置き去り犯人をつきとめる

今年に入ってから、実は犬のフン置き去りに悩まされてました。自宅から少し離れたところにある畑なんですけど、道路から柵の入口まで2メートルのアプローチ。いつも手で綺麗に草刈していましたが、その草を刈った場所にわざわざフンが置いてあるのです…。ハエがたかったり、不衛生なので見つけ次第すぐに土に埋めて処理しましたが、不定期に何度も繰り返される。

今年に入るまではそんなこと一度もありませんでした。畑沿いの道路は、散歩する人でにぎわいますが、ここに入ってくる人はこれまで見たことがありません。

なにか対策はないかと、犬の嫌がる匂いのスプレーや、消毒剤をまくことも考えたのですが、犯人の犬以外の犬が、通りすがりに変な臭いをかぐのはかわいそうだし、いくら安全性を考えて市販されているものでも、やはり健康にいいわけはないので。

犯人以外の犬も、人も、絶対に傷つけたくないなあという気持ちがあります。特に子供は、遊んでるうちに敷地内に入りこんでもおかしくないし、そのときに変な化学物質には触れさせたくない。

ということで、安全なコーヒ豆のカスとか、匂いの強いハーブを、ところどころにおいて犬が嫌がるように工夫しました。犬は鼻がいいので、匂いの強いものは嫌いみたいですね。それにこれなら、フン置き常習犯の犯人以外が、うっかり触ったり嗅いだりしても絶対に安全です。

それで、毎日必ず新鮮なものを用意して撒いて、見回りをしてたんですが。確かに効果はあったみたいで、しばらくフン害はとまり。でも、気を抜くとまた、フンが置かれてるのです。それは不定期なので、たぶん決まった散歩道ではなく、気ままに歩いているんだろうなあと予想がつきました。

そして、そのうち、家の畑以外でも近所にフンの被害が。電信柱だったり、あるときには道路の中央!とか。マナー悪すぎです。今まではそんなフン害はなかったので、新しくこのあたりを散歩しはじめた誰か、です。

そうなると、普通に散歩している人にも、つい疑いの心を持ってしまう自分がいました(^^;
もしかしたらこの人? 疑心暗鬼になってしまい、そんな自分が悲しかった。でもフン片付けるの、腹立たしいですからね~。

そんな中、単なるフン害だけでなく、畑に犬の足跡がたくさん残っていたり、畑の奥にゴミが置かれていたり(道路から投げ込んだのでは届かない場所)、不審な出来事も起こるようになり。誰かが畑内に侵入している痕跡がありました。この辺は野犬もいないし、犬が勝手に畑にはいっているのではなく、人が犬を連れて意図的に畑内に侵入しているようでした。

不気味です。見回りを増やすしかありません。とにかく、その瞬間を捕まえるしかない。

そしたら5月3日。ついに犯人見つけました。現場を押さえました。こういうのって、いくら疑わしくても現場を押さえない限り指摘することはできないですから、早い段階で見つけてよかった。その日私は、自転車を使わず徒歩で畑に行き、奥の方で作業していたため、犯人は私に気付かず、犬を連れて畑に入ろうとするところでした。自転車のあるなしで、人がいるかいないかを判断していたのでしょう。

犬を連れて畑に侵入しかけた犯人。高齢の男でした。私は侵入させまいと、急いで入口まで走っていきました。男は驚愕の表情です。

でも今考えると、完全に侵入させてから捕まえればよかった。入口の前で、とめちゃったから(^^; 男の姿を見たとき、もう瞬間的に走り出しちゃったのよね。畑に入れてなるものか、という思いで。

犬は慣れた調子で道路から、さっと迷わず入口へ走っていたので、いつもそんなことを繰り返していたんだと思います。私に入口でとめられた男は慌てた様子ですが、この状況は言い訳できないですね。犬はその場で、フンをし始めました。

私はもう怒りMAXですよ。でも冷静にならなきゃ、と思い、男をじっとにらみつけ、一定の距離をとります。相手はおかしい人なので、もし襲われても大丈夫なように間合いを取ります。

「フンは持ち帰ってください」

なんとか冷静に、そう思ってゆっくり絞り出した言葉。言いたいことは山ほどありますが、まずは男の出方をみなくてはいけません。

男はこちらの言葉をガン無視です。なにも答えず。でももう、立ってる場所がおかしいですから、言い訳できません。道路から2メートルも入った場所。なぜそこにいるのか、うっかりではないです。意図的に入ってます。普通に散歩する人なら入らない場所。無言のまま、男はポケットからビニール袋を出してフンをとりました。私がいなかったらそのまま立ち去っていたでしょう。

男はそのまま、何も言わずに立ち去りました。でもおかしいんです。3歩歩いてはこちらを見る。また3歩あるいてはこちらを見る。そしてまた、何度も何度もこちらを見る。

この人は、どこに住んでいる人なんだろう。私は、男の立ち去った方角を、目で追いました。男はそれが気になるようで、何度も何度も振り返り、かなり挙動不審でした。後をつけられるのを警戒していたんだと思います。でも、そこがすでにもう怪しすぎる。後をつけられるって、普通そんなこと思うかね? そんな発想ないでしょ。全速力でささっと逃げていくならまだわかるけれども、なぜいつまでもこちらの様子をうかがっているのか。私は立ったまま、動いてはいないのに。

私はよく考えてみました。今後もこれ、続くでしょう。反省の素振りもない。謝罪の言葉もない。ずっとこの先も、フンを片付ける日々が続くのか。でもそれだけじゃない。相手はだんだん大胆になっている。畑の中に入った形跡がある。ゴミの不法投棄もあった。ちょっとこの数か月の出来事は尋常じゃない。

この先、またこんなことが続くのなら警察に相談すべきだけど、そのときに相手のことがわからなければ、対応が遅れてしまう。まずはこの高齢男が、どこの誰かを確認する必要がある。
「こんな犬を連れてました」「こんな感じの顔、服装でした」というのでは、相手を特定できません。万一他の人と間違えたら、それも申し訳ない。今、現場を押さえた、このときを逃したらこの先も被害は続くだろう。

決断です。今までの人生でこんなことしたことないけど(^^; こっそり男の後を追いました。追いかけられても安全に逃げられる100~200メートルの距離をおいて、慎重に。もし尾行をまかれたら、それはそれでOK。身の安全の方が大事です。30分ほど、ゆっくり、ゆっくり、男は周囲を警戒しながら歩いていき、そのうち、小さな曲がり角をまがったのを最後に、行先がわからなくなってしまいました。

まあ、身の安全の方が大切なので、仕方ないです。しばらく周囲を歩いてみましたが、男と犬の姿はどこにもありません。近くに小さな神社があったので、参拝してお願いしました。神様!もうフンを片付けるのは嫌ですし、畑に侵入されるのも嫌です。すべてが無事に、解決しますようにお願いします。この近くに住んでる人だと思うので、氏子でしょう。神様、どうかどうかお願いします。

結構必死に祈りました。その後、最後に見失った角にもう一度戻ったら、通行人発見。ダメ元で、犬と男の特徴を伝え、見かけませんでしたかと聞いてみたら、その人が親切に教えてくれました。

「ああ、その犬だったら、そこの家ですね」目の前の家でした。みつかった~!のぞいてみると、庭先に犬がいます。確かにその犬でした。そして、男も登場。あの男に間違いありません。家発見です。これで、なにかあったときにはすぐに通報できます。私はゆっくり、その場を離れました。

ただ、犯人はわかったのですが、しばらくは警戒が必要ですね。あの男がまた、畑に来るのかどうか。今後、また不法侵入や不法投棄の現場を押さえた場合には、近くの交番に相談に行こうと思っています。またその後何事もなくても、家に巡回連絡のおまわりさんが来たとき、今回の一件と男の住所を報告しておこうと思います。

なんだかねー、私、思うんですけども。犬のフン害って、本当に罪ですよ。平気でそういうことする人が信じられない。これ、重罪でいいと思う。だって、そういう罰がないと、直らないでしょうから。

私がみつけた犯人の男、犬も高齢でした。その犬の散歩を、最近畑の周囲で数回、みたことがあります。でも、それはここ数ヶ月ですね。それまでは、どこで散歩していたのか。違う地区で散歩していたんじゃないのかな。そこでトラブルをおこして、散歩ルートを変えたんじゃないかと、そう想像しています。今まで見かけなかった犬ですから。
あの男、今までもフンは置きっぱなしだったでしょうし、それが続けばトラブルに発展するわけで、そうなれば散歩コースを変えなければならない。生きている限り、あの男は人が見ていなければ、フンを置きっぱなしにするのでしょう。たとえうちの畑に来なくなっても、どこかで誰かが被害を受ける。こういうの、なんとか取り締まれないものだろうか。

世の中には、犬のフン害に悩んでる人はたくさんいるのでしょう。犬のフン害をとがめる看板を、みかけることがあります。でも私、あれは好きではないのです(^^;

99パーセントの飼い主さんは、しっかりマナー守ってますから。そういう人たちが、犬のマナーを糾弾する文言読んだら、いい気持ちはしないでしょう。そして、犬を飼わない人も、ああいう厳しい言葉、読んだだけで嫌な気持ちになると思う。1パーセントの人のために、99パーセントが嫌な思いをする、その現状、なんとかならないものだろうか。

犬は、飼うことが許可制になればいいですね。きちんと面倒をみれる人だけに、飼い主の資格がある。最後まで責任をもったお世話のできない人間に、安易に犬を飼ってほしくありません。それは犬のためでもあり、人間のためでもある。飼うことが許可制になれば、全国でフン害に悩む人たちがみんな救われる。これ、結構な人数の人たちが、喜ぶと思うのですが。

私は今まで、犬のフン害に悩んだことはなかったのですが、今回の件でしみじみ考えさせられました。犬のフン害に悩む全ての方が、一日も早く平穏な日々を取り戻せますように。