建て方と外構でわかる住人の質

うちの近所で、ついにBBQ(バーベキュー)やる人が出現した(^^;

我が家の周囲はもともと田んぼだったけど、生活に便利で小中学校へも通いやすい立地なので、田んぼを埋めて販売する人が続出。あっという間に一大住宅地が出来上がった。

私は家を見るのが好きなので、家の外観や外構などを散歩途中でチェックしながら、周辺がにぎやかになったことを喜んでいたんだけど、やっぱりちょっと変わった家というのも出現してきて。

そのうち1つの家が、BBQしててびっくり。もちろん、隣家とは隣接してるし、道路にも肉を焼く煙と、ニンニクの臭いが漂っている。

前兆となるのは、やはり家の建て方だ。隣家に配慮しない家だったからね。そういう家は、やっぱり建てた後の住み方も、自分勝手なんだと思う。我が家とは距離があるから、我が家にまで煙は流れてこないけど、BBQしてる家の周辺は大変だと思う。

田舎ならともかく、ここ数年で一大住宅地になった環境だから。とてもじゃないけど、BBQしていい状況とは思えない。お隣の洗濯物干す場所からすぐの場所。もちろん、そのときは干してなかったけど。隣人も、BBQに呆れて、窓を固く閉めてたと思う。臭いは部屋に入りこむからね。

庭が広いとか、隣地と離れてるならまだわかるけど、狭い場所で隣接してるのに、よくやるよね~。そこの家は、玄関を隣家の窓の目の前にもってきてたから、前からちょっと心配してた。ああいうの、配慮しないのかなあって。

元々、田んぼが埋め立てられて、一本道の両側がずらーっと住宅街になった状態。ほとんどの家が、道側に玄関を設置してる。まあそれが自然だと思う。道路から出入りするのに、それが最短だし。直で道路からの視線が来ないように、玄関前に目隠し作ったり、あるいは、玄関の向きを工夫したりして、でも、基本的には道路に近いところに玄関を作ってるんだ。

それがその家だけ、道路からずーっと家の壁沿いに歩いて行った真ん中あたりに、玄関作っちゃったのよね。そしてその玄関のすぐ前が、隣家の窓。

たぶんだけど、隣家のお風呂か、洗面所、の前なのかなって思う。その窓、結構広めだから。だったら隣家の人、絶対気分悪いよね。他人の私だって思うもん。なんでそんなところに、わざわざ玄関作ったの?って。

そういう家だから、多分BBQも全然気にしてないんだろう。隣家とくっついた環境で、よくBBQなんてやるなあ。一戸建てが嬉しくて、というのはわかるけど、常識からいったらあり得ないと思う。

奇抜な建て方や外構の家って、要注意だなあと思った。そういうので、だいたい住んでる人の考え方がわかるから。周囲への配慮って、絶対必要だと思うよ。すでに建っている家があるなら、玄関や窓の位置をよく考えるのは当然のことだもの。

BBQの家は、門柱とかオブジェとか、駐車場は本当に綺麗に、お金をかけて飾り立ててるのね。それこそ、雑誌に出てくる家みたいな感じ。でも肝心な土地が狭いんだよ(^^;だから隣にくっついて、嫌な感じになっちゃってる。

豪華な家にそぐわない、狭い土地。そして、車も大きめのミニバンに乗っているものの、その車が敷地に納まりきらないという・・・。斜めに入れれば入るんだけど、直角に入れると車の先が、道路に出ちゃう。でも、毎日のことで面倒だから、駐車場には直角に入れて、車の先がいつもはみ出してる。

そしてその家が、ついにBBQをやりだした。

やっぱりなあという感想しかない。そういう自分勝手な人だから、ああいう家を建てるんだろうし、BBQするんだろうな。

うちは隣ではないので、離れていて煙もこないからましだけど、ついに近所でそういう家が出たか―と思って少しショック。あの家がやるなら自分も、なんて人たちが続々と出てこなければいいなあ。

井戸のある土地

うちの近所に、とある廃屋があった。10年以上、誰も住まないまま朽ち果てた。樹木は生い茂り、雑草は繁茂し、隣地まで越境してそれはそれは、凄まじい廃墟だった。

元歯医者さんで、家の中には当時の道具がたくさん置いてあるらしかった。歯医者さんの娘(おばあさん)が老人施設に入った後、どんどん朽ち果ててそのままになっていった。しばらくして、おばあさんは施設で亡くなったとのことだが、家はそのまま、見捨てられていた。

屋根の上のアンテナが倒れたりして、見るからに危険だったその廃屋が数年前、解体された。屋内からはおびただしい量の歯医者時代の薬や機材が運び出された。

たぶん、放置されていたのはこれも原因だったと思う。薬とか機材などの危険物は、まとめて処分できずにある程度人の目で分別する必要があり、莫大な処分量がかかるから。土地は100坪あるし人気区域ですぐ売れるのに、10年以上廃屋だったのは、たぶんこの処分費が原因だったんじゃないかと思う。それこそ、解体の費用は1000万円越えになったのでは?その後、土地が売れて相続人が等分したにしても、だれかがこの費用は前もって払う必要があるし、あまりにも高額で、誰かが仮に払うにしては負担が大きすぎる。

最後まで住んでいたおばあさんは独身で、子供がいない。廃屋の土地はおそらく兄弟、もしくは甥姪が相続するんだろうけれど、お金をもらうならともかく、払う話は揉めても不思議がない。

ボサボサのジャングルだった土地が、綺麗に整地されたとき、私は北西に、竹の筒のようなものが刺さっているのをみつけた。井戸である。

古い家だから、井戸があってもおかしくない。おそらく北西のあの位置に台所があったんだろう。

土地を買ったのは業者らしく、その業者は、すぐさま3軒もの家を建て始めたのでびっくりした。この田舎で、100坪に3軒は狭すぎる。どんなに狭くても、この辺だと1軒の土地は50坪だ。都会じゃないんだから。

しかし、あっという間に3軒は完成した。それも、不思議なことに敷地の北側を大きくあけて。

普通は南側をあけて庭にするので、近所の人たちはみんな訝しんでいた。なぜあの家は、敷地の南側をあけずに、北側をあけるのか。

100坪の土地に無理やり3軒、つめこんだ建売。ギリギリ南側に寄せたので、南側の家の二階の窓と、3軒の家の二階の窓は、どちらも至近距離になってしまい気まずい感じだ。業者なら、南側の家にもっと配慮すべきだろう。

しかし私は知っていた。そう。北西に刺さった竹の筒。あれは井戸の跡。3軒を敷地の北側に寄せて建てれば、まさに、建物が井戸の上に建つことになる。建築業者はそれを避けるために、3軒を南側に寄せて建てたのだ。隣地の、南側の建物と接近するのを承知の上で。

井戸のある場所は、3軒の駐車スペースとなった。1軒当たり2台分。これがまた、みるからに狭くて入れにくい。駐車スペースなら、井戸の上でもいいんだろうか、なんて興味深く見守っていたけれど。

この土地。やはり訳ありの流れとなってしまった。まず、3軒完成したものの、明らかに、素敵な感じではない。無理に、南側の隣家に寄せているので狭苦しいし日当たりはイマイチだし、駐車場も入れにくそう。

そんなわけで見た目が残念なので、誰が借りるんだろう?と思ったら誰も入居しない。

これ、まさか賃貸じゃなく分譲?いやいや、この近辺でいかにも建売という新築を100坪に3つ詰め込んだら、売れるものも売れやしないよ。一戸建て賃貸なら、物件が少ないから需要はあるかもしれないけど。近くに大きな工場があって、従業員の人でアパートが嫌と言う人もいるだろうから。一戸建て賃貸は貴重なんだよ。

でもね。結局だーれも入居しないまま一年。賃貸サイトにも載らない。3軒のうち、一番住みにくいであろう真ん中の家だけは、ときどき軽自動車がとまっているのでもしかしたら入ったのかも。でも両隣は、相変わらず人の気配なし。

1年経った頃、3軒の内、一番道路側の家が売りに出たんだけど、1年を過ぎてるから中古物件の扱いだった。未入居として売りに出されてた。でも変なんだよ。異常に高くて、5000万円。いくら高く見積もっても、相場より1500万円も高いなんて異常でしょう。近くでは、70坪前後で3800万円くらいで新築が売り出されてます。

わざわざ条件の悪いここを、5000万円で買う人なんているんだろうか?興味深く眺めてたら、そのうち売却情報は引っ込められていた。誰か買ったのかと思ったけど、人の気配は相変わらずなし。ただし、新築当初から1年半たった今、2軒の家にはプロパンガスが設置されている。道から一番奥の家は、もしかしたら、家の影でみえていないだけかと思う。

住んでる人がいないのに、プロパンガスだけが配置というのも、不思議な話だ。今日通りかかったら、この夏の日差しと高音で、3軒とも草がぼーぼー生えていた。真ん中の一軒も、車が駐車されず、静まり返っている。

住んでたら、玄関回りの草ぐらいはとるだろうし、入居していたらしき真ん中の家も、1年経たずに出て行っちゃった?

3軒もの建築費を早く回収しないと、資金繰りも苦しくなるだろうに、この3軒を建てた会社はいったいなにを考えているのだろう。なにか不測の事態でも起こったか?

やはり、井戸のある土地はなにかと、トラブルがあるんだろうか。井戸に加えて、10年もの(いや、廃屋になる前から生えてたから、30年ものでもおかしくない)の大木を、きちんと供養して撤去したのだろうか。

不穏な雰囲気の漂う3軒の家。今後の行方が気になる。井戸も、樹木も、きちんと供養した方がいいと思う。

建築会社の質は現場に出る

我が家の畑のお隣では今新築工事が行われているのですが、もうすぐ完成です。ですが、ちょっと気になるのは、接地した農道にコンクリートのガラが置きっぱなしなのです。一山、無造作に積んであります。

もともとこの会社、農道を物置に使う傾向があって、これまでにも車両置き場にしたり、仕事の道具を置きっぱなしにしたりしていました。農道の管理者は、なんにも言わないのかな~と気になっていたのですが、これまではまだ工事中だし、と、いつかは片付けるんじゃないかと思っていました。

しかし工事の終わりが見え、仮設トイレも撤去された今、もしかしてあのコンクリートの山をそのままにするんじゃないかと、気になっています。工事が終わって引渡しが済んで、知らん顔されたらそれっきりじゃないですか?

農道の管理者も、管理が甘いんですよね。犬フン対策もそうだけど、草刈も怠っているから、ここでは何をしてもいいと思われているんじゃないだろうか。草もぼーぼー生えてるから、コンクリートのガラも草にまぎれて目立たない。これ放置していて、何年も経ったら責任追及できなくなるだろうな。そもそも、敷地内でなく農道に置いてる時点で駄目なんだけど。

全員、自分の仕事を果たしていないんだなあと思います。

  • 農道の管理者→ゴミの放置がないか等、農道を定期的に見回る
  • 建築会社下請→農道を勝手に物置き場にしない
  • 建築会社元請→時々現場チェックにきたときに、敷地外、周囲にゴミがないか確認する
  • 施主→建築を見学に来たついでに、周囲のゴミを確認する

4者のうち、誰か一人でもやるべき仕事をやっていれば、コンクリートのゴミを放置だなんてこと、ないはずなんですけどね。

今日行ってみたら、脚立が置かれていました。脚立は道具だから、必ず持っていくだろうけどコンクリートのガラはなあ。たぶん、このまま放置するんだろうなあ。

今週中に、農道管理者に連絡をとってみようと思います。

ところでこのお家、畑のお隣なんですけど、工事のときになんの挨拶もなかったんですよね。用水路を挟んでお隣さんで、なんなら上棟のときなどは、うちの畑の横にずらりとトラックが並んで、しかもうちが草避けに設置してあった豆板を踏んで1枚割っちゃったという(^^;

割る瞬間を見たわけではなく、何もクレームは入れませんでしたが。運転していた人は、踏んだ感触でわかったはずです。

工事のときって、こんなふうに近隣に思わぬ迷惑をかけることがあるので、ほとんどの工事関係者、建築業者は、工事が始まる前に必ず挨拶にまわります。うちも、他の家(畑に接した隣地では、過去に数軒新築工事がありました)からは挨拶を受けました。でもその家に関しては、挨拶がなく、無視です。うちは畑だから、住宅でないから挨拶いかなくてもいいだろう、なんて思ってるんでしょうけど。

コンクリートガラの放置といい、豆板を割っちゃったことといい、工事の挨拶がなかったことといい、あまり質のよい建築会社ではないなあと思います。ちゃんとした家が建つのかな?そのコンクリートガラも、地盤を掘り返したときに出てきたゴミだったんですよ。

家を建てる前に、ベタ基礎の工事で掘り返した地盤からゴロゴロ、コンクリート片が出てきて、それが最初はその家の敷地内にまとめてあって、気付いたら農道に置き去りという…

家を建てる時、その会社の工事現場を、何度か見学に行くといいですよ。現場が汚い会社は、やっていることもいい加減です。道路をゴミ置き場にしているようでは、他にも手抜き工事があるかもしれません。

それと、周囲への挨拶は必ずした方がいいですね。工事中って、駐車も含め、思いがけない迷惑をかけることがあるんです。工事の挨拶が事前にあれば「仕方ない」と思えることでも、挨拶がないと腹立たしいものです。

軒ゼロ住宅と雨漏り

これ、そろそろ大問題になるんじゃないのかなと思うので書きます。これからおうちを新しく建てられる方は、知って置いた方がいいです。

近頃はやりの軒ゼロ物件。雨漏りの危険性高いですよ。屋根に詳しい方なら常識ですけど、これだけ近所で軒ゼロ物件が増えると心配になります。軒ゼロ物件とは、住宅の軒がほどんどないお家です。字、そのまんまですね(^^;

私はデザインとしても軒があるお家の方が好きですが、近頃は軒ゼロの方がモダン、新しくてカッコイイという風潮があるようで、デザインに惹かれて軒ゼロを選ぶ方が増えているそうです。

実際、我が家の近所で新しくお家を建てる方の多くが、軒ゼロです。

でも、軒があることによって、屋根と壁との取り合いから雨が入るのを防げるわけですから、軒がなければダイレクトに雨が当たります。新築から数年はよくても、その先長期間、雨漏りなしでいけるのかどうか…

今後問題になるだろうなということは、屋根業者さんの間では当たり前のように語られているようです。私もある屋根業者さんと雑談したときに軒ゼロの話題になり、その方が言ってましたね。「10年後に大問題になるんじゃないかな」と。

雨漏りって、すぐには発覚しません。室内のクロスに染みができたりして初めて気が付くパターンが多いですよね。最初のうちは雨漏りの量も少なくて、室内に出る前に乾いちゃったりすれば気付きませんし。

でも室内にまで染み出て初めて気付いたときには、もう内部で腐ってたりシロアリが発生したり、かなりの被害に発展してることが多いです。そこまでなって初めて発覚するのが、雨漏りの恐ろしさです。

我が家の近所でも、さっそく問題が発生してました。新築して間もないお宅で、壁を一面撤去して防水シート(ルーフィング)を張り直す作業です。雨漏りがあったんでしょうね。

壁を一面撤去って、かなりのお金がかかります。現場作業の職人さんから、ハウスメーカーの方から、たくさんの方が工事を見に来ていました。新築した住宅の壁を撤去するのは、住んでいる方も本当につらいことだと思います。人の出入りも落ち着かず、騒音もあり、なおかつ雨漏り…新築間もないお宅なので修理は無償でしょうけど、無料だからってこんな工事はない方がいいに決まってます。

こういうの、誰も得しないです。家を建てたお施主さんもつらい、修理するハウスメーカーもつらい、そして恐ろしいことに、これで雨漏りが絶対にとまるという、その保証はどこにもない。

なにしろ、軒ゼロという構造自体が、雨漏りの危険性が高いのですから。防水シートを張りかえて、雨漏りが直る保証はどこにもないです。

ものすごいお金持ちで、建て直しも全然構わないという無尽蔵にお金が使える人ならいいですけど、ほとんどの人にとって、家は一生に一回の高い買い物。軒ゼロの雨漏りリスクを事前に知っていたら、選択しない人も多いのではないでしょうか。

軒ゼロ、住宅業界では今後、いろいろ問題になるだろうなあ。

中古住宅は屋根と壁と配管を見よ

私、建築が好きなのでよく、欠陥住宅関連のブログも読むのですが。ちょっと気になるブログがあって。

直接そこにコメントするのもためらわれたので、少し中古住宅の欠陥について語ってみたいと思います。

欠陥住宅といっても新築の欠陥から中古住宅購入の欠陥から、リフォームの欠陥から、さまざまありますけれど。私が読んだのは、中古住宅を買った方のブログでした。

購入した中古住宅が、雨漏りするそうです。

ああ・・・これは・・・絶対買わない方がよかったなと、思います。というのは、構造的な欠陥でなければ、経年劣化の場所を新しくすれば済むんでしょうけど、たいていこういうのって元々の建て方の問題だったりするので。

たとえば、複雑な構造で屋根の面と面が接する部分が多かったり、天窓があったり、傾斜の緩い屋根や軒ゼロなど、後から変えようのない部分で、構造的に雨漏りをおこしやすい家ということです。こういう家の場合、何かを新品に換えたから雨漏りが直る、ということにはなりません。

雨漏りって、直す→また漏る→直す→また漏るの繰り返しが、一番疲弊しますよね。

そのブログでは、網戸が破れていたことも、ブログ主さんがすごく気にしていたんですが。雨漏りの危険度を100としたら、網戸は0.0001 もないくらい、どうでもいいことです。見た目のインパクトは、破れた網戸ってすごいものがあるかもしれませんけど。見えない屋根の不具合、雨漏りの方がよほど手ごわく、危険ですよ。今後、労力もお金もどれだけかかるかわかりません。

網戸は簡単です。家中全部張り換えても数万円程度でしょう。DIYならもっと安く済みますし、自分でやったからといって、家の耐久性に影響がでるわけでもありませんしね。

でも屋根は。屋根の上に上がって点検することすら素人には危険ですし、ましてDIY施工はその後に影響が大きすぎて、素人が手を出すべきではない箇所だと思います。

網戸や壁紙、床材の張り替えくらいなら、いくらでも自分でやることができますが。屋根はやはり、プロに頼んだ方がいいでしょう。

中古住宅で絶対に確認すべきなのは、屋根、壁、配管だと思います。購入後、何年住めるか、メンテナンス費が大きく変わってきます。

配管も、つまりやすいのは要注意です。それまでの住人の暮らし方と、配管の勾配など、いろんな要素で詰まり方は違ってきますけれど。一時的に高圧洗浄等でつまりを解消したとしても、もともと詰まり易い場所などは、また詰まる可能性が高い。

屋根と壁と配管は、慎重に確認しておかないと泣きをみることになると思いますね。修理に多額の費用がかかります。中古だからと安く手に入れても、その後のメンテナンスで莫大な費用がかかるなら、いっそ新築を建てた方がよかったと後悔するでしょう。

一方、どうでもいい部分というか、あまり気にしなくていい部分は、網戸、壁紙、床、キッチン風呂洗面台設備ではないでしょうか。

キッチン風呂洗面台などの設備は、たいてい中古住宅だと新しくリフォームしていますけど、古いまま購入して、それからリフォームでも全然OKだと思いますね。それなら自分の好きな機器を選べますし、古い水回りの様子をみることで、前住人の生活の仕方がわかってとてもいい。

綺麗好きで、丁寧に暮らしていた人の中古住宅は、お買い得だと思います。排水溝に変なものを流さないよう、こまめにそうじして生活していた場合、そういう性格は水回りの設備の様子にしっかり出ていますよ。いくら古くてもピカピカに磨かれた機器なら、安心できます。いくらプロが入って掃除しても、長年の生活習慣の結果というのはどうしても見た目に現れますので、リフォームがなく古いままの水回りの設備なら、むしろお買い得なのかもしれません。ちゃんと過去を、確かめることができる。

屋根に関しては、他がどんなに魅力的でも、屋根の性能に不安を感じたら、その中古住宅には手を出さない方がいいんじゃないかと思います。怖いですよ、屋根の雨漏り。

私が読んでいたブログの方は、もう正式契約してしまったのですが、その前の手付の段階でもずいぶん迷っていたようです。手付を倍返しして、契約解除することもできたみたいですが。やはりお金のことを思うとためらってしまったみたいで。

でも私がアドバイスするとしたら、何千万もの高額な買い物。不安を感じたら撤退した方が正解だったように思います。

交渉の余地があったかもしれないですね。雨漏り以外にもいろいろ不具合は発見されていたようなので。そういうことを理由に解約を申し出たら、倍返しではない解約が、双方の合意でできたかも。要は、相手が納得すればいいわけですから。第三者を入れて、解約に持ち込んだ方がよかったと思います。

今となってはもう契約後、購入してしまった後ですから、雨漏り修理について売主さんと話し合いながら進めていかなければなりません。今できるアドバイスとしては、雨漏り修理は必ず原因を確認してから修理にはいること、ですね。よくわからないまま、たぶんこれでいいだろうという見切り発車が一番まずいです、雨漏りは。希望的観測はたいてい外れます(^^;

原因がわからないまま、とりあえず怪しいすき間にコーキングを打つ、というのが一番まずいパターンです。傾斜屋根って、もともと屋根材の隙間から多少の水は入りこむ構造になっていまして。でも水が入っても、防水シートがあるから、入った水も防水シート上を流れて出ていき、問題はないわけです。

ところが、とりあえず打ったコーキングがもし、水の出口だったらさあ大変。出口をなくした水は、別の出口から出てしまい、雨漏りが悪化します。別の水の道ができてしまうのです。

だから、原因究明失くして屋根の修理はありえません。雨漏り修理は、業者間の知識と技術の差が大きいので、とにかくいい業者さんを探すことと、自分達もある程度勉強して、原因説明と修理方針に納得してから工事をすることが大切です。