2019.3.10 ボンビーガールの家探しを見た感想

ボンビーガールの家探し。今日の放送は、なんとハワイでの家探しもあって、なかなか面白かったです。

ハワイって家賃高いのね(^^;
英語できなくても仕事ありますよ~って紹介してたけども、やっぱりその国の言葉をある程度しゃべれるようにしてから移住しないと、なかなか難しいと思う・・。

今日紹介されていたハワイで家探しの女性は28歳。若さでハワイに飛び込んだっていう身軽さはいいけども、いざハワイで就職して「英語を勉強せねば」という気持ちになったらしく、結局、アメリカ人のルームメイトもいるシェアハウスを選んでいたよ。英語の勉強になるかも、という理由で。

でもその理由なら、スクールに通うとか、地元で友達作るとか、その方が喋れるようになると思うけどなあ。今やっている仕事が日本人観光客相手でも、オプショナルツアーの交渉相手は英語をしゃべるんだから、仕事内容をもう少し英語メインのものに変えてもらうとか、そういうのでいくらでも英語の勉強はできるんではないかと思います。

ワイキキの家賃は高く、今回彼女が内見した3軒はすべて、シェアハウス。

1. 一部屋に4人で寝る(二段ベッド×2)他室に一人部屋もあり、合計5人でのシェア。男女で同室もアリ。
2.大家さんが住む一軒家の一部。日本人女性専用で、個室。計4人でのシェア。
3.ルームメイトは外国人男性3人と日本人女性1人。個室。計5人でのシェア。

家賃も職場までのアクセスも同程度なら、この3つの物件の中でどれを選びますか、というお話だったのですが。私なら、2以外の選択肢はあり得ません。当然彼女もそうするかと思っていたら、まさかの3に決定!

ルームメイトと英語を喋れるっていうのは、そんなに魅力なのかなあと。2の物件の方が、個室に鍵もついているし、オーナーさんご夫婦の意向で日本人女性しか入れないし、いざとなれば同じ建物内にオーナーさんいるし、一番安心できる物件なのになあ。

それと、人数的にも、4人で1つのトイレをシェアするのと、5人で1人と、全然違うと思うんですよね。ちょっとしたことだけど、毎日の生活に関わることは少しでもストレスがない方がいい。

2軒目の物件は、オーナーさんが庭や、ホールに置いてある冷蔵庫の飲み物を、どうぞご自由にと言ってくれたのも好印象でした。それだけ、借主に関わりを持ってくれる意志があるということで。貸して後は知らんぷり、とかではなく。大家さんとして、目を配ってくれるということなんだと思います。飲み物だけでなく、ちょっとしたスナックも用意してあったり。

若い人だと、そういうのをうっとおしく思ってしまうのだろうか(^^; 海外で暮らす上で、大家さんがいてくれる安心感っていうのは、何物にも代えがたい価値があると思うんだけどなあ。いざというときには、異国ですから。大家さんご夫婦は、奥様が日本人なので、そういう点でも安心です。

それと、個室の中もきれいに整えられていて、かなり好印象でした。ベッドカバーもハワイらしい柄で明るいし、机やちょっとした家具もあり、いろいろ買わなくても引っ越してすぐに暮らせる感じ。大家さんの気遣いが感じられる、可愛らしいお部屋。

3つめの物件は、たしかに大家さんの目がない分気楽かもしれないけど、鍵のない個室というのは、結構チャレンジャーだと思いますね。男性のルームメイトもいるし、もしなにかトラブル等あっても、仲裁してくれる人もいないし、なにより家全体が少し荒れているようにみえました。誰も手入れする人いないんだろうなあっていう感じがして、私なら躊躇してしまう。

部屋の障子というか、ふすまの破れも、直してくれると言ったけど、結局そのままみたいで。部屋の中も、2軒目に比べたら、備え付けの家具も貧弱で、ガランとした印象。たしかに「ルームメイトと英語でおしゃべり」という点だけは他の物件にない特典ですが、それでも私だったら迷うことなく、2軒目にしますね。

ちなみに1軒目は、なぜ下見に行ったのか謎なくらい、条件が悪いです。個室じゃなくて、二段ベッドですよ。1泊2泊でもあり得ないのに、これから長く住む家で、男女共用の二段ベッドで暮らすとか、実際の部屋を見るまでもなくアウトでしょう。男性が住むならいいと思いますが。というか、これそもそも男性向けのシェアハウスなんだろうなあ。女性は想定してないと思う。

今回の番組は2時間スペシャルで、ハワイの物件探しの他に、TDRに就職したいという女の子の部屋探しもやっていました。これがまた、なかなかつっこみどころ満載の回でして(^^;

まず。東京ディズニーランドで働きたいっていう夢があるのに、なぜ先に就職を決めないの?という疑問がわいてくる・・・。若いときに夢をみることは大切だし、がんばれーと思うけど、まずは雇ってもらえないと話にならないよね。しかも彼女、母子家庭でお母さんに5万円仕送りするという話で、それは親孝行だと思うんですが、だったら尚更なんで先に就職決めないの?っていう。ディズニーランドに就職できなかったら、他の会社を探すのか? だったら最初に舞浜周辺に家を決めちゃったら、会社の勤務地が限定されてしまうよねえっていう。

それと、結局決めたのが駅から18分の物件だったことが引っかかりました。駅から18分は、毎日通勤する人には、結構な距離です。在宅の仕事で外出があんまりないならいいのですが・・・。それと、帰りが夜遅くなったときに、駅から18分は遠いですよ。帰り道にどのくらい人通りがあるのか、街灯は?などなど。チェックしておかないと、真っ暗で誰も通らない道を真夜中に18分歩くのは若い女性にお勧めできないです。

あと、ここなら広くてお母さんを呼べると安心してたみたいですが、高齢者に徒歩18分けっこうきついと思う。お母さんを呼ぶならもう少し駅の近くでないと、厳しいのではないかなあ。

私が彼女にアドバイスするとしたら、東京ではなく千葉に住むということ。駅近物件で、ディズニーランドまで直通バスがあるところを選ぶこと。通勤は毎日のことなので、一番重視するポイントかと。体調の悪いときもありますからね。諦めるポイントは、バストイレ別。これは、こだわらなくてもいいと思うなあ。女子でバストイレ別を譲れないポイントに挙げる人けっこう多いんですけど、私からみて謎です。私は引越多いけど、そこは全然気にしたことなかった。バストイレ別も、一緒のユニットバスも、両方住んだことありますが。別だったからすごくいいっていう感想はないです。湯船があれば、シャワーカーテン引いてお湯ためてのんびり入れるし、一人暮らしならそのとき同時にトイレを使う人がいて困るってこともないですし。

やはり、友達が来た時のことを想定しているのでしょうかね。でも、実際のところ、たまに来る友達より、自分の日々の生活の方を重視した方がいいと思います。

駅から18分の物件。憧れの企業に就職してバリバリ働くぞ、というのなら、もう少しアクセスのよい賃貸物件がお勧めだなあと、そんなことを思った夜でした。

ちなみに不動産業者さんは、1人目の方のほうが良心的だと思いました。2人目の方は、なぜそこでシェアハウスを提案する?っていう。

田舎から初めて就職で上京する若い女性に、シェアハウスを勧めるのは無責任だと思うのですよ(^^; 今回の彼女の場合、明らかにお金に余裕がないわけで、嫌だからってすぐ引越せないのにね。就職して長時間労働して、帰るのがシェアハウスっていうのはかなりの負担だと思います。仕事に慣れてからならまだわかりますが。

シェアハウスって、ある程度権限を持った管理人的な人がいないと、結構きついと思うんですよね。掃除ひとつ、台所の使い方ひとつとってみても、それぞれやり方は違うわけで。非常識な人がひとりいるだけで、秩序は崩壊します。余裕のあるときに、短期で暮らすなら楽しいかもしれないですが、安心して長く住めるところかどうかは、かなりの疑問です。

賃貸物件を探すコツ 予算は大事

「幸せ!ボンビーガール」という番組がある。その中で、地方から上京して賃貸物件を借りる女の子に密着し、その悪戦苦闘ぶりを放送するコーナーがある。私は賃貸物件の間取りや内装などを見るのが大好きなので、毎回ではないけれど、都合があればチャンネルを合わせている。

昨日は羽田空港勤務が決まった女性で、会社から住まいの場所に応じて補助金が出るとのことで、予算も余裕があって安心して見ていられた。

今まで15回以上引越を経験した、引越エキスパート(^^;の私からみて、「予算の少ないお部屋選び」は絶対にお勧めしない。男性は別だが、女性だったら安い物件は避けたほうがいい。

衣食住のうち、住にこそ一番お金をかけるべきだと、今までの経験から私は思う。なぜかというと、安全面に不安があったり、騒音で常にストレスにさらされる生活は、結局「月々もう3万出してもこの生活から抜け出したい」という結果につながるだけだから。でも、そのときになって「もう3万出す」と決意したところで、状況は全く改善しない。引越をするしかないのである。

ボンビーガールで、上京しお部屋探しをする若い女の子たちの多くが、少しでも安い部屋を借りようとするのをみているとハラハラしてしまう。危ないなーと思うことも少なくない。安全をお金で買う、という意識は大事。きついことを言ってしまえば、ある程度の金額が出せないなら、上京は諦めた方がいい。

それと、最低でも家賃の3か月分は貯金がないとまずいよなあと思う。テレビでは防犯のため放送してないだけかもしれないけど、あまりにも少ない手持ち資金で状況する人が多くて驚く。ひどい人になると、就職すら決まっていない段階で部屋探しをしていたり。

急に病気になったり、失職したりを考えたら、家賃3か月分は少なくとも確保しておかなくてはまずいでしょう。払えません~で泣き落としなんて、社会人失格。そういう人が一定数いるから、ほとんどの賃貸物件で保証会社の契約が必須になるんだよなあ。本来払わなくてもいいお金を、まじめな人が負担せざるをえないわけです。

若い女性が初めて上京するなら、私なら、まず「相場の予算+アルファ」で、不動産屋さんに探してもらうことをお勧めしますね。予算が一定額とれないと、そもそも紹介される物件が少なくなるし。家賃にかかる分は、「衣と食」それから「美容系」の予算を削ればいいかと。

洋服はブランド物でなければ、今、いくらでも新品で安いものを売ってます。どうせ部屋の広さを考えたら、そんなに何着もしまってはおけないので、買う量には限りがある。それから食は、面倒くさくても自炊を基本にすることで、料理もうまくなるし、健康にもなれる。そしてそれが、食費の節約にもなる。美容に関しては、美容院は安いところを利用すればいいし、化粧品も今は選択肢がたくさんあるので、品質がいいのにお得なお値段というものを選べばOK。

そんなことより、家賃に予算を使いましょう(^^)というのが私のお勧めです。住むところは本当に大事だから。そして、職場に近い場所、電車の便がいい場所を選びましょう。いくら家賃が安くても、毎日の通勤が遠く、何度も乗り換えするところだったら、総合的に考えたら損です。

私が自分を振り返って、今だからわかること、というのは、会社から近いっていうのはものすごくメリットだなあということです。これ、意外な盲点じゃないでしょうか。あまりにも家が会社に近いと、プライベートでも同僚にばったり会いそうだし、なかなか気持ちが会社モードから切り替わらなくて、嫌だなあと、昔の私はそう考えていました。だからあえて、一定の離れたエリアを候補にして探していたのですが。それは今考えると、間違ってたなあと。

往復の通勤にかかる時間、そしてあの満員電車(^^;を考えたとき。家と会社が近いのは、究極のぜいたくです。

東京で住まい探しをする人にお勧めしたいのは、職場に近く、通いやすい場所を、相場のプラスアルファで探すことです。いい物件がみつかる可能性が高くなります。

家と家との距離は絶対にあけた方がいい その2

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今、うちの近所では次々と家が建っています。ここ数年、ちょっとした新築ラッシュ。

そこで、家の建築に関して「家を建てるときのヒント」というカテゴリーで、気が付いたことを書いてみることにしました。身近に建設を見ていると、見えてくるものがあります。

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以前に書いた「家と家との距離は絶対あけた方がいい」の記事、結構読んで下さる方が多いみたいです。それだけ、お隣との関係に悩まれる方が多いのかなあと想像してます。きっと、これから家を建てますという方ではなく、実際に家を建ててみて、いろんなトラブルが出てきて困ってネット検索している方がメインでしょうね。

ということで、前回の記事を「その1」として、今回、「その2」を書いてみることにしました。もう建ててしまっている方には参考にならないかもしれませんが、これから新築を考えている方にはぜひ、知っていただきたいポイントです。

その1に当たる記事を書いて以降、うちの周囲はますます建築ラッシュで、田んぼがどんどん減少してしまいました。のどかな田舎の風景がなくなるのは、本当に寂しいものです。稲穂の揺れる光景は、日本人の心の故郷ですからね。それがなくなるというのは、食料自給の意味も含めて、あまり歓迎できることではないと思います。

ただ、高齢で耕す人がいなくなった田んぼを、そのままにしておけば草が生え放題で、近隣に迷惑をかけてしまいますし。埋め立てて住宅地にする、というのも仕方のない時の流れなのかもしれません。

ということで、うちの近所の分譲された土地に、新たに2軒の家が建つのを興味深く見守っていたのですが、この2軒のお宅は案の定、お互いにぎりぎり寄せて建ててしまったのですよ…。これ、初めて家を建てるときには、お施主さんが気が付かない盲点なんでしょうね。もっと住宅メーカーが、きちんとアドバイスしてあげるべきだと思う。

一度建ってしまったら、何十年そのままです。内装は変えることができても、建物の位置までは動かせない。断言しますけど、土地の狭い都市部や商業地はまた別として、田舎では特に、「隣地境界線からきちんと距離をとって家を建てる」ないと後々、お互いに嫌な思いをしますよ。

最低でも、自分の敷地内に足場を組めるスペースを考えなくてはいけません。いくら現状で境界にしっかりしたフェンスがないからといって、相手の土地を利用した足場でないと利用できない建物の位置だとしたら、確実にトラブルになります。そしてその足場も、ぎりぎりではなく、プラスアルファ、余裕をもって組めるぐらいのスペースを考えた方が賢明です。

私が見た2軒の家は、ぎりぎり足場は敷地内に組めているようにみえましたが、互いに軒を長めに出しているため、屋根と屋根とが異常なほどくっついています。壁には窓がいくつかついていますが、開けたら目の前がお隣さんで、圧迫感はかなりのものでしょう。窓が、本来の意味を失くしてしまってます。壁同士の距離で見てもあまりスペースがあいていないので、生活音などもある程度聞こえてしまうのでは?という感じです。

それと、その狭いスペースにエアコン室外機を置いたら、これはモメそうですね…。風の吹き出しとか、音の問題とか。もし電気温水器を置いたら、境界との間で人が通れそうもない。

結局、気を付けるといっても、単純な話なんですけどね。自分の家の周りは、大人一人がゆったり通れるだけの空間をつくって、ということです。民法では50センチですけど、1メートルはとった方がいいと思います。家は必ずメンテナンスが必要ですが、壁の塗装や屋根の修理、どんなときにも、お隣とある程度の距離があれば迷惑は最小限に抑えられます。

また、もし隣が非常識な人で、境界ギリギリに家を建てたり、車庫を作ったりしても、自分が境界からスペースを保っていれば、なんとか我慢することができるでしょう。でもお互いに、どちらもギリギリの距離で建ててしまったら…かなりつらい生活になりそうです。

身を寄せ合うようにして、くっついて建てられた2軒の家。他人事ながら、もう少し余裕をもてばよかったのに、と思って見ています。たぶんお施主さんも同じ思いなのではないでしょうか。相手の家がどの程度の距離に建つか、自分の家が境界からどのくらい離れるか、そういうことって、意外に盲点です。でも、とてもとても、重要な要素ですね。今後の生活の質に、ずっと関わってくる。

うちは田舎なので、一軒家はだいたい、70坪前後のお宅が多いです。だから、家の周囲にしっかりスペースをとること、そんなに難しくないと思います。だけど、南側にめいっぱいお庭のスペースをとりたい、だとか、北側は無駄なスペースをなくしてギリギリまで境界線に寄せたい、とか、そういう「欲」が、結果的に大損を招くのではないでしょうか。

大きな視野でみると、隣地とはほどよい距離を保ったほうが、絶対に上手くいきます。工事のときも、迷惑は最小限にすみますし、気を遣わなくても自分の敷地内ですべて終わらせることができるわけで。

でも、相手の敷地、相手の好意ありきの、相手の敷地を利用しなければ建てられない、メンテナンスできない、というのは、避けるべきですね。

また近所で、こんなケースがありました。目一杯、境界によせて車庫を建てたお宅がありまして。もちろん敷地内になにを建てようと、基本的にそれは自由なのでしょうが、問題は、ギリギリすぎて、隣地を踏まないと工事ができない仕様だということなのです。

壁から境界線まで15センチないのです。当然、大人一人立つこともできないくらいのスペース。車庫といっても窓もあるし、施工は外側から行うため、どうしても隣地を踏まなければ建築は不可能な状態です。お隣にお願いして、工事を行ったらしいのですが、正直、施主の気持ちが理解できません(^^; できるだけ自分の土地を有効利用すべく、ぎりぎりの位置に建てたいのはわかりますよ。でも、隣地を踏まなければ建てられない、メンテンスできない、というのは、あまりにも自分の欲にとらわれすぎた建て方だと思います。

建てて終わり、ではないですからね。今後、修理のたびに、「すみません、入らせてください」と頼むのかな? 今は良くても、土地の持ち主が変わったらどうだろうか。もし相手が変な人で、対抗するように同じような車庫を建てられたら、メンテナンスも無理だし、窓も意味がなくなるけど、そこまで考えているのかな?

家は建てて終わりではなく、そこからご近所さんとの長いご縁が始まります。トラブルの種は、少しでも減らしておいた方がいいですよね。そのためにも大切なのは、家の周囲をぐるっと、大人一人が余裕で歩けるくらいのスペースをキープすること。そのスペースは決して無駄ではありません。必要なものです。お互いにそうした、相手に配慮した者同士が隣り合ったら、もめることなんて何もないでしょう。

家と家との距離は、絶対にあけた方がいい。本当にそう思います。建ててしまってから後悔しても遅いです。トラブルがあって嬉しい人なんて誰もいません。新築のとき案外気が付かない、でも大切なポイントだと思います。

『かぼちゃの馬車』破綻に思う

ベッキーをCMに使った時点で、冷めた目で見ていた会社ですが。

(他に好感度高いタレントさんがたくさんいるのに、一番好感度が求められる宣伝にベッキーを使うセンスが終わってる)

破綻と聞いても、そうだろうなあとしか思えません。

シェアハウス、というとかっこよく聞こえるけど。間取りを見たら、部屋が狭すぎる。

部屋の広さは、5畳に満たないところが多いですね。そして、トイレ、洗面所、お風呂が、5つの部屋に対して1つくらいの割合だったり。

かぼちゃの馬車は女性用シェアハウスだそうですが、女性の場合、トイレ、洗面所、お風呂が共用でその割合というのは、かなり苦しいです。もし会社の寮などで、お風呂の順番や使用時間などが細かくしっかり決められていれば、まだいいかもしれませんが、赤の他人同士の共同生活で1つのお風呂を使うとなると、不満が高まるような気がします。

お互い常識のある人同士なら、ルールなどなくても譲り合えますが。もし一人でも勝手な人がいたら。

長時間の占有で、他の人の迷惑お構いなし、なんてことも。その場合、管理人が住み込みで注意してくれるわけではないので、結局はおとなしい人が我慢することになるのでしょう。

いくら家賃が安くても、安心して生活できない家では、誰だって暮らしたくないですよね。

ちなみに私も、いくら安くてもこの物件は選ばないです。私はこれまで何度も引越を経験して、たくさんの賃貸住宅に住んできましたが、衣食住の中で一番お金をかけるべきと思うのが、「住」です。ちなみに「食」も同じように大切ですが、これは外食を減らして自炊することで、良質な食材でもトータルで安くできますね。

「住」に関しては、ある程度お金をかけるべきだと思ってます。洋服や化粧品、その他の雑費をいくら節約してもいいので、「住」に相場プラスアルファを払うと、快適な暮らしができます。「住」は、生活の基礎中の基礎ですから。

シェアハウス的な感じのアパートでも、まだ、大家さんがしっかり管理して、指導してくれるところならいいと思うんですよ。そこには規律があるから。

でも、まったくの赤の他人同士で、管理なしで住む、というのはリスクが大きすぎる。

賃貸住宅は、自分が住みたいと思うような物件じゃなかったら、建てちゃだめだと思う。それに尽きます。

大東建託のアパートが建ちすぎて不安

いくらなんでも、という感じで、うちの周りに大東建託のアパートが建ち続けています。学校が近かったりスーパーや銀行などが揃っていて暮らしやすい土地であるのは確かですが、それにしても限度があるかと。

半径250メートル以内に、ここ3年で新築のアパートが大東建託だけで4棟目です。東建コーポレーションやレオパレスのものも含めると、6棟。元々あった古いアパートを加えると、狭い範囲で合計9棟もの賃貸物件がひしめきあっている計算です。

それだけの需要があるか、といえば答えはNO。例えば大東建託で3年前に建てられた物件A。8戸のうち、3戸はすでに空室です。建てた当初は満室でしたが、次々と人が入れ替わり、現況がこれです。まだ新しい賃貸物件としては結構な空室率ではないでしょうか。それなのにまた、200メートルも離れていない場所に、また大東建託のアパートBが建ちます。さすがに、異常だと感じました。

その物件Bのすぐ向かいには、大東建託ではない築27年のアパートが一棟X。ここは、3戸のうち1戸が空室ですが、相当な家賃の値下げがない限り、ここが埋まることはないと思われます。

無計画な新築の連発は、その土地の未来像みたいなものを、まるで無視した暴挙だと思います。お店とは違って、もし経営がうまくいかない場合でも、建物の場合は撤退(撤去)ということはないわけで。ずっと、数十年その場所に建ち続ける。

融資を受けて建てられた建物。返済が滞れば、抵当権の行使で競売。所有権を手にするのは誰か。その土地に全く関係のない、愛着もない、ただ投資としての感覚しかもたない人が経営を始めれば、また入居者の質も変わってくると思います。

まだ、地元の人がオーナーである限りは、周囲に対する配慮もあると思いますが、オーナーが遠隔地にいると、儲かりさえすればどんな人が住もうが、近所と軋轢が生まれようが、構わないということにもなりかねない。

あるいは。将来的に老朽化したとき。修繕にも再建築にもお金がかかるということで、放っておかれる危険性も考えられます。所有者が転々とすれば、責任者を特定することも難しい。台風のときなど、危険物が飛んでも、近隣の人には訴えていく先がない。

住む人もいないのに、需要もないのに、もう十分他にたくさんの賃貸住宅があるのに、まだ建て続けるのは、会社に利益が上がるからなのでしょうか。なぜここにまた、新しい新築の棟を建てるのか。地主さんは相続税対策で説得されたのかもしれませんが、新築時だけ無理に部屋を埋めたとしても、すぐにまた空室が生まれるのは目に見えています。すぐそばにある同じ会社の同じような建物が、8戸中3戸も空いているのに・・・。

賃貸の場合、大家さんがよほどしっかりしていないと、いろんな問題が起きたりしますね。例えば、これはうちの近所のマンションCの話なのですが、ファミリー向けの4階建12戸の物件。ここは大東建託ではないのですが、ゴミ置き場の問題で近隣に迷惑をかけています。

なんと、この物件には専用のゴミ置き場がないのです。それで、近くのゴミ置き場を利用させてもらっている形なのですが、そこは自治会が管理してまして、ちゃんと当番がいるんですよ。みんなが交代で、掃除したり、違法なゴミは自宅に持ち帰ったりして、きちんと管理している。マンション住人は、その場所を使うのです。でも自分たちは当番はやらない・・・。

このマンション。もともとは自治会にも加入していたし、ゴミ当番もやっていたんですけどね。去年から自治会をやめたのです。理由は、役員をする人がいないから。賃貸の人だと、自治会活動に非協力的な人も多く、役員をやる人が毎年同じになってしまって、その人たちが悲鳴を上げたらしいです。いくらなんでも、自分たちだけが毎年やるのは無理だ、と。

賃貸だと、どうしても地元への愛着は希薄になってしまう。数年で引っ越す人もいますし。それは仕方のないことだと思いますが、ゴミの出し方がいいかげんになるのも事実で。

一戸建てで住んでる人だと、やっぱりゴミ出しなんかもしっかり分別するんです。その土地にずっと住む覚悟で、自分たちでゴミ当番をやっていますから、真剣にもなります。でも、賃貸マンションの人たちは、どうしてもその点が緩くなってしまう。いつか、その土地を離れていく前提の人が多いから。

マンションが自治会をやめるという話になったとき、ゴミ置き場の話も協議されたようですが、自治会の方でマンションの管理会社に話をしようにも、なんとそのマンションの権利は、複数の会社が共有しているとのことで。責任者、というのを特定しづらく。

元々、このマンションは新築当初(30年前)地元の人がオーナーでした。その後、建物が古くなって入居率が低くなり、困ったオーナーはマンションを売却。それから転々と、いろんな会社が転売をして、結局、今は複数の会社が所有権を持つ、複雑な形態になっているらしく。その複数の会社からしたら、少しでも経費をかけたくないのでしょう。マンションに専用のゴミ置き場を設置するのには、まずお金がかかる。それから、その後の管理費用も定期的にかかる。

賃貸物件のゴミ置き場は、一般的に汚いのが多いです。みんなが顔見知りの住宅街で、みんなが当番をやっている場所とは、当然違ってきますよね。賃貸物件で当番制が無理なら、お金で、業者に清掃管理をお願いするしかない。それをけちって、地元住民が当番制でやっているゴミ置き場を使うのは、ずうずうしい話だと思います。

今建築中の、大東建託の物件Bも、せめてゴミ置き場は、専用のものを作ってくれればいいのですが。

複数の会社に所有され、いろんな問題をはらんでいるマンションCの姿は、ここ数年で一気に乱立した新築アパートの姿と重なります。今は新築。当初は満室であっても、この後どうなるんだろう。地元オーナーの手を離れ、権利関係が複雑になって、自治体にも入らず、地域の中で孤立していき、その先は?

地域に、うまく溶け込んでいるマンションもあるんですけどね。例えば、近所の大規模マンションD。ここは、すぐそばにオーナー家族が住んでいて、2棟のマンション(全部賃貸)の自治会関係を、全部その大家さんが引き受けています。大きなマンションで世帯数も多いので、そのマンションだけで、ひとつの隣保を形成しており。役員も必要なんですが、そこは大家さんがやってくれているのです。地域の情報(回覧板)に関しては、ファミリー棟は普通に回覧板を回し、もう一棟の独身者用では、回覧板を回さずに大家さんが掲示板に掲示することで対応。そりゃそうです。一人暮らしの人は家を空けることもありますから、回覧板を回しても、どこかで長期間止まってしまったりするし、実質、独身の人にとっては自治会のお知らせで重要なものはあんまりないから。ゴミ置き場も、マンション専用のものがあり、大家さんがやっているのか業者なのかわかりませんが、いつもきれいに管理されています。

こういうマンションなら、近隣の人も安心です。なにかあったときに、話せる相手(大家さん)が近所に住んでいるんですから。大家さんだって、自分の家が近所にある以上、マンションをしっかり管理しますよ。目につくわけですから。

自治会って、面倒なようでいて、とても大切だと思う今日この頃。たとえば、地震や津波など大災害があっても、自治会がしっかりしていれば、近所同士で助け合うことが容易になります。市役所も、被害状況を把握したり、支援物資を配ったりするのに、個々を相手にするのではなく、隣保単位で連絡をとれば、正確だし、効率的です。

たとえば、○班○隣保は、○世帯、○人とわかっていれば、そこにまとめて物資を届けられます。届けられたものは、隣保長が配ればいいわけです。そのとき、隣保内にケガ人がいたり、なにか困ったことがあれば、近所同士で助け合えます。

自治会に入らず、日頃から顔も名前も知らないという関係は、なにかあったときに弱いです。もし建物に閉じ込められていても、誰にもわからない。賃貸で自治会は面倒、というのは理解しますし、一人暮らしなら尚更、自治会活動に参加するのは難しいかもしれませんが、そこは大家さんが責任を持つことで解決できます。

賃貸物件に入るなら、そういうところも条件の一つに挙げると、住みやすくなるかもしれません。大家さんが、自治会の活動をある程度担ってくれていること。これ、案外大切なポイントかも。近隣と断絶して暮らして、いいことなんてありませんから。

それにしても。今後十数年で、うちの近所の景色はどう変わるんでしょう。一戸建てが増えるのは活気が出るし、嬉しく微笑ましく見ていましたけど。賃貸物件を、無計画にどんどん増やすことには、危険を感じます。田舎だし、古くなった賃貸に住む人の数、これからどんどん減ってくると思いますよ。それくらいなら、土地を買って自分の家を持つでしょう。同じ時期に、一気に新築した物件たち。老朽化するときも、一斉に、ですね。

先日、自転車に乗って外出したら、行く先行く先、大東建託の建物が新築されていて、びっくりでした。すごい勢いです。もちろん他の会社もありますが、この流れ、すごく不自然です。人口が爆発してるわけじゃないんですから。既存の賃貸物件はますます空室が増加するだろうし、建てればいいという話ではないと思います。