今年の紅白

 歌手の小林幸子さんが、長年苦楽を共にしてきた個人事務所の社長と専務を解任したそうだ。一方的な解任ということで、社長と専務はかなり憤っているとのことだけれど、この先泥沼なのかなあ。

 今年の紅白は、恒例のド派手衣装が見られないかも・・・と思うと、少しさびしい。いや、もちろんあの番組は歌がメインとはわかってはいるが(^^;

 騒動を報じるニュースを見ていたら、たしかに社長と専務の怒りはわかる。人生を小林幸子に賭けてきたんだものね。それがいまさら、となれば、今までの自分の努力はなんだったのか、と、虚しい気分になるだろうなあ。

 今回の件、小林幸子さんが去年、結婚したのがきっかけになっているみたいだ。その結婚相手が、いろいろ仕事の面で口出ししたんだろうけど、でもこれって、根の部分では、やっぱり小林幸子本人の気持ちが、大きかったと思う。

 100%全面的に信頼してたら、誰になにを言われたって、彼女と事務所関係者の絆は揺らがなかったと思うから。むしろ、事務所関係者の悪口を言われたときに、「こんなこと言うなんて、この人って・・・」みたいな、結婚相手の方にこそ、不信感を抱いたかも、と思うのだ。

 そうではなかったということは、幸子さんにも、長年の不満があったのかなあと。

 社長も専務も、敏腕なのはわかるけど。だからこそ、歌手として大成功したんだろうけど。幸子さんには幸子さんなりの、「こうしたい」スタイルがあったのかもね。
 むしろ、大成功して、歌手としては頂点にのぼりつめたからこそ、「今度は自分の思うようにやってみたい」という気持ちがあったのかもしれないと思った。
 たぶんその方向性は、社会的な成功に結び付くものではないだろうけど・・・・。

 だからこそ、社長や専務は、幸子さんの意見を入れるんじゃなく、大人として、成功する道をいつも開拓してきたんだろう。もちろん、それは芸能人としての成功を目指す、芸能事務所としての選択としては正しい。

 ただ、たぶん、正しくなくても、幸子さんには幸子さんのやりたいことがあったのかもしれない。だからといって、尽くしてくれる、そして正論の社長や専務に逆らうだけの大きな理由もなくて、ここまできて。
 たまたま、今回きっかけがあって、(いろいろ事務所に関してネガティブなこと吹き込まれたのかな)、こういう騒動になったのかなあと思った。

 結婚相手はきっかけであって、そもそも、幸子さんVS社長と専務、だよね。

 長年助けてくれた人を、非情に切り捨てるのはどうかと思うけど・・・・でも、それって幸子さんが急におかしくなったわけじゃなくて。そういう行動も含めて、その人なんだと思うのです。

 その要素は、ずっとその人の中に、あったのかと。

 青天の霹靂、ではないだろうなあ。

 キラキラ光る、非日常の紅白、ゴージャス衣装。なんだかんだで、いつも楽しみに見ていたので、それがなくなるのは寂しいです。

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