新築挨拶の範囲と時期

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今、うちの近所では次々と家が建っています。ここ数年、ちょっとした新築ラッシュ。

そこで、家の建築に関して「家を建てるときのヒント」というカテゴリーで、気が付いたことを書いてみることにしました。身近に建設を見ていると、見えてくるものがあります。

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新天地で家を建てるときの悩みのひとつが、隣近所のどこまでに挨拶をすればいいのか、ということだと思います。そしてその時期についても、迷うところが多いのではないでしょうか。

以下は個人的な意見ですし、地域によっても考え方は違ってくると思いますが、ここ数年体験したことを元に、自分なりの考えを書いてみたいと思います。

まず挨拶する家の範囲についてですが、私は、自分が入る自治会の、少なくとも最小単位には全戸、挨拶に行った方がいいと思います。

なぜかというと、新築の家は近所から注目を集めており、どんな人が引っ越してくるのか皆とても気にしているからです。たとえば私の家の場合、自治会の最小単位は隣保です。隣保が集まって班を作っています。隣保は平均10戸前後のところが多く、開発などで一気に家が増えた場合には、隣保そのものが増設されます。

自治会の活動は、隣保単位で連絡が来たり、また役を決めたりしますので、違う隣保の人のことは良く知らなくても、同じ隣保の人たちは皆顔なじみだったりします。ですので、最初に挨拶しておくと皆さんに大歓迎してもらえる可能性が高いです。

工事中はどうしても、音や土ぼこりや駐車場所などで近所に迷惑がかかることがありますが、挨拶があると印象が全然違います。挨拶は自分たちを相手に知ってもらうことであると同時に、相手のことを知るよい機会でもあるので、メリットしかないと思います。

挨拶をしておけば、その後、顔を合わせたときにはお互い話しやすくなりますし、その近所のお得な情報なども教えてもらえたりします。どこのお医者さんが評判いいとか、おすすめのお店だとか、口コミでしか得られない情報など。

また挨拶の時期については、理想的なのは工事着工前と、引っ越し後の2回ですね。工事着工前は、隣保というよりも、現場に隣接した土地で工事の影響を最も受けるであろうお宅を。そして、引っ越し後は隣保を回ればいいのかなあと思います。

私がいいなあと思ったケースでは、工事着工前にハウスメーカーの方と、お施主さんが揃って挨拶にみえたことがありました。粗品はハウスメーカーの方が用意されていて、ハウスメーカーさんがお施主さんにおすすめして、一緒に近所をまわっていたようです。

そのハウスメーカーさんの気配りに、私は感銘を受けました。たぶんお施主さんも、ひとりで回るというのは抵抗があると思うんです。よく知らない土地だし。けれど、ハウスメーカーさんが先頭になって回ってくれるなら、その後をついていけばいいわけで、気が楽ですよね。近所にどんな家があり、どんな人が住んでいるのか、あらかじめ知ることもできて安心です。

ハウスメーカーの方は、工事に関してなにかあればすぐにこちらに連絡ください、と名刺をくれ、工事中はどうしても車両の出入りが多くなるけれど、もし小さいお子さんがいるなら十分ご注意ください、と気遣いの言葉もあり、とても好印象でした。

確かにその通りなんです。もし工事中に小さな子供と工事車両の事故でもあれば、直接お施主さんがやったことでなくとも、きっと引っ越し後には気まずい空気が漂うでしょう。

そして、そうしたきちんとした対応のハウスメーカーさんは、工事中の現場管理もとてもしっかりしてましたね。なによりも、ゴミの管理で会社の体制がよくわかります。どんな業者さんが出入りしても、現場は資材とゴミがきちんと整理され、小さな子供がうっかり立ち入らないよう、しっかりとゲートが作られていました。

工事は、どうしても近辺に迷惑がかかります。騒音、土ぼこり、関係車両の路駐などなど。でも、最初に挨拶があると、多少のことはお互いさまという感じで、受け流してもらえるのではないかなあと。

ちなみに、自治会の単位(隣保など)わからないときは、自分の土地に隣接した家に、まず挨拶というか声をかけてみて、それとなく自治会情報を聞いてみるといいと思います。聞かれれば、みんな親切に教えてくれると思いますし、その土地独特の慣習なども確認できます。

新築ラッシュだったうちの近所では、挨拶に関してどんな状況だったかといいますと、一番しっかりしてるなあと思ったのが、工事前と引っ越し後に2度、挨拶にみえた方です。工事前は、ハウスメーカー担当者とお施主さん(世帯主1人)がみえ、引越後には、家族全員(小さなお子さん連れ)で挨拶にいらっしゃいました。家族構成などわかると、お互いに話も弾むし、防災上も万が一なにかあったときには助けてもらえると思います。

いざというとき、頼りになるのはやはり近隣の助け合いです。あの家には小さな子供がいた、とか、お年寄りがいたなあ、というのがわかっていれば、避難するときにも気をかけてもらえるのではないでしょうか。どんな人が何人住んでいるのかさっぱりわからない、という状況は、あまりにも寂しく、危険だと思います。

引っ越して来たらなるべく早めに、挨拶に回るのがいいですね。

そして挨拶のときの粗品ですが、タオルで十分です。もちろん余裕があれば、なにを用意しても自由だと思いますが、タオル一本あればおかしくありません。別に高級なものでなくても大丈夫。粗品にお金がかかるから、挨拶まわりする家を少なくしよう、なんていう考えは本末転倒。少なくとも、自分が入る予定の隣保は全部回った方がいいと思います。シンプルなタオルなら、それほどお金もかからないです。

挨拶されて怒る人はいません。逆に、一度挨拶があれば、その後、多少のことがあっても気にならないのではないでしょうか。するべきかせざるべきか迷うなら、挨拶はした方がいいです。

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