土地の経歴を知るには、近所の人に聞くのが一番

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今、うちの近所では次々と家が建っています。ここ数年、ちょっとした新築ラッシュ。

そこで、家の建築に関して「家を建てるときのヒント」というカテゴリーで、気が付いたことを書いてみることにしました。身近に建設を見ていると、見えてくるものがあります。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

新築の前にはまず、土地を手に入れる必要があるわけですが。

どんな土地を買うかというのは、とても大事ですよね。仲介する不動産業者の話だけでなく、実際に現地に足を運んで近所の人に話を聞くと、過去のことがよくわかります。

たとえば事故物件。直近でなにかあれば重要事項説明に入ってくるでしょうが、何十年も前のことだったり、何人かの売買を繰り返した後だったり、当時の建物がない状態だと、本当のことが知らされない危険性もあります。

でも近所の人なら、みんなわかっているわけです。そこで昔なにがあったのか。

事故物件に関しては、有名な大島てるというサイトがありますが。そこに載らない情報もあるのです。

私は不動産関係全般にとても興味があって、市内の不動産情報によく目を通しています。そこで、ある中古住宅売却の広告を見て、はっとしました。

昔、変死があった家でした。40年以上昔の話ですが、市内では有名です。そんなにめったにある話ではないので、時間がたっても語り継がれています。時が経ったとはいえ、一般的な心理的瑕疵は、たしかにあろうかと思います。

告知事項あり、とは記されていなかったので、何代か、所有者が変わった後なのでしょうか。ただ、建物は当時のままのようでした。中はリフォームされたのかもわかりませんが。価格は高くもなく、安くもなく。極端に安ければ過去を想像することもできそうですが、相場通りでは、気付くきっかけがありません。

もちろん、事実を知った上で、それでも買いたいというならもちろん買い手の自由です。でも何も知らなかったなら、気の毒かもしれないと思いました。

この物件、大島てるには載っていません。もし不動産業者が告知しないのなら、事実を知るには近所の人に聞くしかないと思います。それも、たぶん物件のすぐ隣の人なら話さないかもしれないですね。少し離れた場所の人、それも複数に聞けば、情報は耳に入ると思います。

高い買い物ですし、土地を買うときにはそれくらい慎重にならないといけないと思いました。不動産の広告だけがすべてではない。重要事項説明に載らない事実もあるのです。もちろん、気にしない人なら別にいいと思いますが、私は自分だったら、そういう物件はちょっと気になるので。

死にまつわることでなくても、土地や建物の所有者がどんな人だったのか。一代前のことだけでなく、そのさらに前のことまで。結局のところ、ご近所の情報が一番詳しかったりします。こういうのは、登記簿ではわからないです。

例えば、私の知っている中古住宅が2軒、今、同じような値段で売られているのですが。A宅とB宅。似たような周辺環境、似たような築年数、似たような間取り。

でも、決定的に違うのは、その住宅が売りに出た経緯。A宅はとても幸せな理由で、B宅はいろんなトラブルがあって、売りに出ているのです。A宅に関しては、住んでいた老夫婦が、子供と同居する予定で、よそに新築を建てて引っ越しました。Aさんはおうちを大事に手入れされて住んでいましたし、近所の人とも仲良く付き合って暮らしていましたので、もしAさん宅を買った人がいたら、これは本当にお買い得だと思うのです。値段以上の価値があります。

同じようなA宅、B宅。でも、背景にあるものは全然違います。私が買うなら、断然A宅です。

 

もし買いたい土地や、中古住宅があったなら。とにかく何度も、現地を訪れて周囲を散歩してみるといいでしょう。そこで出会った近所の人に、その物件について聞いてみれば、たいていの人は正直に教えてくれます。そのときには、「実はあそこを買いたいなと思ってまして」と自分も正直な立場を言った方がいいです。そうでないと、単に不審な人になってしまうから・・・。

相手が単に好奇心で聞いていると思えば、余計なおしゃべりはやめておこうとなりますが、買おうとしている人だとわかれば、本当のことを話してくれると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。