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今、うちの近所では次々と家が建っています。ここ数年、ちょっとした新築ラッシュ。
そこで、家の建築に関して「家を建てるときのヒント」というカテゴリーで、気が付いたことを書いてみることにしました。身近に建設を見ていると、見えてくるものがあります。
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私が複数の新築現場を見て思うのは、いくら予算削減といっても、削ったらまずい項目もあるということ。
私が一番駄目だと思ったのは、ある新築現場で、ゴミを入れるコンテナが最後まで用意されなかったこと。
どこの現場でも、たいてい1つはゴミのコンテナって用意されますよね。建設現場では、作業中にたくさんのゴミがでます。木の切れ端などかなりの量になりますし。そのために大きなコンテナが置いてあって、どんな業者がどんな作業をしても、そこに捨てさえすれば現場はきれいに保てるわけです。
でも私が見たある現場では、ゴミが山積みにされてました。日に日に積みあがっていきました。量が増えたときには、山の数が二つになってました。
いつかコンテナを用意するのかなと思ってましたが、結局最後までコンテナを見かけることはなく。ゴミの最終的な量から考えて、放りっぱなしではなく適宜、回収には来ていたと思いますが、それでも常に、ゴミが目に付く場所にさらされ、風が吹けばひとたまりもない状態がずっと続いていたことは、見ていてハラハラする状況でした。
風で近隣にゴミが舞うのも迷惑ですし、あんなにゴミをむき出しにして、もし火事になったらどうするんだろうと。そしてそんな汚い現場で、果たして職人は気持ちよく、いい仕事をこなすことができるんだろうかと。
環境設備にかけるお金は、削ってはいけないと思いました。建設会社は、コンテナをリースする料金を節約したのでしょうが、それ以上の価値を結局は失うことになったと思います。あそこで誠実な仕事が行われていたとは、とても思えなくて。
きちんとしたゴミ箱すら用意できない現場。働く人達も、そんな現場は軽んじると思います。もし軽んじるまではいかなかったとしても、そこでやる気がでる、ということはないはずです。
ちなみにこの現場。やはり他にもさまざまな問題が見受けられました。たとえば、そこは最後まで、建物にメッシュシートを使ってませんでした。これはかなり珍しいかも。私は、新築で最後までメッシュシートを使わないのは、他に見たことがないです。
そもそも建築途中にメッシュシートを使うのは近隣への配慮もあると思うんですよね。それがないということは、お隣さんに木屑やほこりが飛んだり、迷惑をかけてしまうわけで。自分たちのことで節約するのはともかく、近隣に対しての経費は、削減しない方がいいかと。
またこの現場、建物が出来上がって内装工事の、それも後半に至って尚、水道を引いていませんでした。かといって、ポリタンクで必要な水を持ってくるわけでもなく。ずっと隣家の外水道を借りているという。
この現場。工事もしばしば中断していました。コンクリートの養生期間というわけではなく、理由は不明ですが、とにかく人が全く来ない期間がしばしばあるのです。
最初の頃、ベタ基礎が出来上がったときもずっと、ほったらかしでした。ブルーシートすらかけていない状態がしばらく続いて、雨が降ったため基礎部分に水がたまり、まるでプールのような状態に・・・。しかもそこに今後使うであろう柱などの木材を置いていたため、材木はぷかぷかと水に浮いていました。他人事ながら、施主が気の毒になりました。
木が水に浮いた状態が丸二日ほどあって、その後やってきた作業員。手作業で、バケツで水を汲みだしていました。
柱が水につかるって、まずいですよね。ちょっと雨に濡れたとか、そういうレベルでなく。たまった水にプカプカ浮いてたんですから。完成時、目に見える瑕疵ではありませんから施主は全く気付かないと思いますが、目に見えないからいいということではなく。
ここのハウスメーカーの建て方は、本当にひどかった。一つ二つでなく、いろんなところにアラが見えました。たぶん、相当安く契約したのかなあと。
削った分のお金。どこにしわ寄せがいくかといえば、それがゴミのコンテナリース料だったり、メッシュシートだったり。下請けの職人への給料だったりなんでしょうね。想像でしかありませんが、あれだけひどい建て方になったのは、やはり予算に問題があったのかと。
契約上安かったからといって、喜ばない方がいいと思いました。問題は、どこを削ったかです。
家は長持ちしないと困りますし、また建設で近所との関係が悪くなっても困ります。予算には、削減していい部分と、駄目な部分があるのです。