上棟式はやった方がいいと思う

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今、うちの近所では次々と家が建っています。ここ数年、ちょっとした新築ラッシュ。

そこで、家の建築に関して「家を建てるときのヒント」というカテゴリーで、気が付いたことを書いてみることにしました。身近に建設を見ていると、見えてくるものがあります。

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上棟式をやるべきかやらざるべきか、ネットを見ても意見が分かれるところですが、私はやったほうがいいと思っています。家を建てるときの大きな節目になるからです。

自分がもし大工さんだったらと考えると。上棟式はとても楽しみだし、また、お施主さんや関係者が一堂に会する絶好の機会でもありますね。団結心も生まれると思うのです。皆でいい家を建てよう、という気持ちも自然に高まるでしょう。

お金はかかるかもしれませんが、これは生きるお金だと思うのです。払った以上の価値は、必ずあります。

最近はやらないところも増えているようですが。うちの近所では、昔は新築の家で上棟式の日に餅投げをするのが当たり前でした。私もよく拾いに行ったものです。どこかで家を建て始めると、皆それをとても楽しみにしていました。あそこはたくさん投げたねーとか。あそこは少なかったねとか。そんなことが話題になったものです。

でもここ数年は、餅投げする家が激減しています。お施主さんと業者さんで上棟式は行っても、近所の人を集めて餅投げというのは少なくなりました。

まあ、餅投げというのは、時代の流れで省略するのもありかなと思いますが。というのも、敷地に余裕がない場合、あんまり多くの人が集まると餅拾いでケガをすることもありますから。つい夢中になって、もしケガ人でも出たらせっかくのお祝いが台無し。

餅投げに関しては、餅投げのできる広いスペースのあるお宅以外は、省くのも仕方ないことなのかもしれません。拾う側からすると、寂しいですが(^^;

ただ、餅投げはしなくても、紅白のお餅を近所に配るお宅もありますね。うちももらったことがありますが、嬉しかったです。配るならケガ人が出る心配もないし、ご近所への挨拶も兼ねることができて、いい感じです。

お餅を、大工さんへのお土産にしても喜ばれるのではないでしょうか。お弁当だと気候によっては食中毒など心配ですが、その点お餅なら、多少暑くても寒くても気をつかわなくてすみますし。日本人なら大抵の人がお餅は大好物です。

幸せなことがあったとき、幸せを周囲におすそ分けする気持ちが、また新たな福を呼び込むことにつながるのではないでしょうか。

さて、上棟式の前には、もうひとつ忘れてはならない大事な儀式があります。それは地鎮祭。

これも大切な節目で、ぜひやるべきだと私は思っています。特に埋立地などは、そこにもともと住んでいた生き物が埋められてしまい犠牲になっているわけで。小さな生き物だとはいえ、命は命。それを供養し、地の神様に、土を動かすことのご報告をさせていただくというのは、当然の気遣いのような気がするのです。科学的な根拠というものではありませんが、昔から伝えられてきたことにはそれなりの裏付けがあるかと。

先日も、朝8時30分くらいから近所で地鎮祭が執り行われているのを見ました。神主さんと巫女さんの装束や、祝詞の声など、清浄な朝の空気の中でとても厳かな式でした。

決して大人数の大げさな式ではありません。私が見たのは、お施主さん側が3人。業者らしき方が3人。神主さん1人。巫女さん1人。テントがあって、榊やお供えものなどが準備してあって、小さいながらもきちんとした式でした。見ていて、いいなあと思いました。言葉では上手く言えないけれど、感覚として、こうした式の大切さを実感したのです。

やらなかったからといって、目に見える支障があるわけではありませんが。

地鎮祭も上棟式も、やった方が絶対にいいと思っています。

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