世論の強さ

新型コロナウイルスの対処に関しては、これからいろいろ改善していく(感染を防ぐための非常措置がより厳しくとられていく)と思うんだけど、やっぱり世論大事だ~と思うこの頃。

政府も、世論の後押しがないと動きづらいと思うので。そうでなければ、すぐ「差別」「人権」で攻撃されてしまうから。世論が、「なにやってるんだ、もっと厳しい措置をとれ」となれば、「差別」や「人権」の誹りを受けずに強硬な行動に出やすくなる。

そして、過去のこととはいえ、絶対このままにしてはいけないなあと思うのが、武漢からチャーター便で最初に帰国した方々の中で、検査を拒んで強引に帰宅したと言われる2人。後日、やっぱり検査を受けたいと申し出てきたらしいが、だからといって許されるわけではない。検査の結果が陰性だったとしても、罪は消えない。うん、もうこれは犯罪だと思う。

チャーター機で帰国できただけで、本当にありがたいことだと思うんだけどな。その後は政府の指示に従うのって、当たり前じゃないか。自分が被害を受けることなら勝手にすればいいけど、周囲に迷惑をかけることはやってはいけないでしょう。これは教訓にすべき事例で、新しい法律を作る必要があると思う。非常事態に、みんなが一致団結しているときに、こういう自分勝手な輩の行動で、皆の努力がすべて無駄になってしまう。蟻の一穴だね。たぶん本人たちはそんなに大事にはとらえてなかったんだろうけど、これは日本という国の存亡に関わるくらいの重大犯罪だったと思う。

法の不遡及があるから、結局のところ2人はこのまま罪に問われないんだろうけども。なんだか納得いかない。少なくとも世論はこの行為を、糾弾し続けないと、またいろんな状況で第2、第3の危険人物が現れる可能性がある。

そして、武漢から帰国した人達の収容先がホテルで、一部相部屋だったというのは、仕方のないことかなあと思いました。急な話だったから、宿泊先を決めるのは大変なことだったでしょう。宿泊できるならどこでもいいわけではないもんね。たくさんの条件がある。少人数でなく、まとめて受け入れるだけの収容能力、政府や医療関係者が出入りするアクセスの良さ(かといって繁華街は困る)、緊急搬送先の病院への経路が安全かどうか、外部にウイルスが漏れにくい立地か、長期で貸切できるか、などなど。

そもそも、受け入れたホテルは偉い。勇気ある決断だったと思う。1人2人の受け入れではないからね。いくらお金を払うと言われても、断るホテルの方が多かっただろう。それでもし引き受け先がなかったら、チャーター機飛ばすのが遅れてしまっただろうし。とりあえず(ずっとではなくても)受け入れ先としてホテルが用意されたのはよかった。

少人数でいろんなところでバラバラに受け入れることはリスクがあると思うので、ある程度まとまって滞在してもらう、というのは仕方のないことのような気がしました。相部屋で感染のリスクがあるとしても、一人部屋で各地に散らばることとのメリットデメリットを比較したら、必ずしも相部屋絶対駄目、とは言えないような。

なにしろ非常事態なので、日本にいる誰もが不自由を感じたり、不満があったりすると思いますが、協力しあってこの事態を乗り越えたいものです。

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