人を疑わない心の安らぎ

前回のブログ記事に載せた一件。しばらくは、犯人のことを頻繁に思い出しては、怒りに震えてました。ここ最近、あんなに怒ったことないなあ。

でも、あれから数日たって、今日は心の安らぎを感じました。犯人が誰かわかるまでは、畑周辺で犬の散歩をしている人をみるたび、どうしても「もしかしたらこの人なのかも?」と思ってしまい、そんな自分が嫌で、自己嫌悪で。

今はもう犯人が特定されたので、どんな人にも笑顔で挨拶ができます。それまでは、「犯人かもしれない」という思いが、笑顔をひきつらせていた。人を疑うのは申し訳ないことです。相手は気付いてなかったと思うけど、それでも失礼な話です。

畑には、平穏が戻っていました。畑へ向かう道で、もうフンの心配をしなくていいのです。それがどんなにありがたいことか。

初夏の畑は、バイカウツギが花盛り。うちの畑は、野草園でもあり、果樹園でもあります。さまざまな植物が、無肥料無農薬で育っています。無造作にランナーをのばし、あちこちに生息するイチゴは、この時期毎日次々と実を赤くして摘み取られるのを待っています。このイチゴ、市販のものとくらべて小さく、酸味があるのが特徴。世は甘いイチゴブームですが、酸味のあるイチゴ(たぶん原種に近いのかな?)は貴重かもしれません。今や、お店で買おうと思っても、酸味が一定量あるイチゴは、どこにも売っていない。

酸味と甘みのバランスが良く、しっかりした味がするのは、肥料を一切やっていないせいでしょう。消毒も全くしていないため、強い株が生き残りました。受粉はすべて、虫まかせ。雑草は抜きますが、あとはほったらかしで、おいしいイチゴが実ります。

鳥も食べにくるので、つついた跡がある実もあります。そういうものは、すぐに手で土を浅く掘り埋めます。摘み取りと同時進行です。埋めたイチゴの種は、私の知らないうちに芽を出して、また来年実を生らせるでしょう。

サクランボの木。葉の影に、鳥の目をまぬがれたサクランボがたった2つ、残っていました。背を低く剪定してあるので収穫はしやすい木なのですが、網掛けをしないと鳥が食べ尽くしてしまいます。2つの貴重な実を、もぎとってそのまま食べました。畑内は一切消毒を使っていないので、安心してそのまま食べられます。味は、鳥が食べるのも無理ない、そりゃ当たり前よねと納得のおいしさでした。樹上で十分に熟したサクランボの味。その場で食べるからこそ味わえる贅沢の極みです。

消毒を使わないからなのか、日本ミツバチらしき姿もみかけました。日本ミツバチの養蜂、ものすごく興味があります。巣蜜が好きだから。西洋ミツバチにはない日本ミツバチのすごさ。買うのではなく自分でハチミツをとってみたい。

でもさすがに、人家が近くにある状態なので、養蜂は断念しました(^^; 近所の人が刺されたら大変です。ものすごく田舎で、周りにだれもいないようなところでないと、なかなか養蜂にはチャレンジできませんね。

私はこの畑で過ごす時間がとても好きです。土に触れて、植物に触れて、鳥や虫や、風の音に包まれて、これからもこの畑を大切にしていきたいです。

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