犬フン被害の気持ちに寄り添ってくれた人

クリスマスイブにも、やはり犬フン被害、マーキング被害は続いていた。先日の逆切れおじいさんの言葉に怒り、落ち込んだ私だったけれど、このままやられっぱなしというわけにはいかない。何もやらなければ、相手がどんどんエスカレートするだけ。

とにかく一日一日、自分がやれることをやっていこうと思う。

家の前はまだ、毎日こまめに見守りできるけど、少し離れた畑はしょっちゅう目を入れることもできず、家の前以上に被害は大きい。

畑だから、草があるからいいでしょ、と思うらしい。

道路との境には3つ、角と真ん中に犬のマナー看板を立てている。

草のある場所(といっても、刈ってありますが)に、犬の嫌いな臭いのゼラニウムを植えることにして、黙々とゼラニウムの挿し木をした。冬で気温も低く、根付くかどうかは難しいかもしれないけど。なにもしなければまた、雑草が生える。それくらいなら、匂いの強いゼラニウムを植えることで、少しでも犬のフン被害を防ぎたい。

夕暮れ時の作業中、通りがかりの高齢女性が声をかけてくれた。

「何か植えているの?」

私は、その女性にこれまでの経緯を話した。この畑も犬の散歩道で、今は公衆便所状態になってしまっていること。見回りをしても、目の前でフンをされること。フンさえ持ち帰ればいいとか、尿は仕方ないこととか、そういう考えの犬の飼い主が複数いて、臭いがつくことによってますます、犬のトイレ状態になってしまっていること。

すると女性は、憤慨したように話し始めた。

「実は、私もこの間、あのマナー看板のところで、犬におしっこさせている人を見たの。犬は、あの看板におしっこかけてたのよ。いくらなんでもひどいじゃない。どうかしてるよ」

その女性は、自分も昔犬を飼っていたとのことで。その経験をふまえて、こんなことを話してくれた。

「犬はお利口なのよ。駄目って引っ張れば、しちゃいけない場所はわかるのよ。私は自分が犬を飼っていた時、よその家や畑なんかには、絶対させなかったわ」

「そうですよね。私もそう思います・・・。」

「犬がそこでしちゃうのは、人間がさせているの。よりによって看板におしっこひっかけさせるなんてね、私腹が立って腹が立って。よほど注意してやろうかと思ったけど」

「今、変な人も多いですしね。私もついこの間、自宅前でフンされたときに注意したら、逆切れされたんですよ。だから気を付けてください。でも、私、そんな風に言ってくださって、今日は本当に嬉しいです」

そのとき、私はその女性が、同情してくれたことが嬉しくて嬉しくて・・・。

あまりにも犬のマナーが悪すぎて、それも一人の飼い主じゃないですからね。いったん犬のトイレ状態になってしまうと、臭いがしみついてしまう。その臭いや、その場所でするという犬の毎日の習慣をやめさせることは、本当に困難なことになる。

我が家の場合、自宅前もそうだけど、この畑前も気が付けば、犬の公衆トイレ状態になっていた。

もちろん、きれいに手入れはしている。見回ってゴミも拾っている。草はあえて、道路側は膝あたりまで雑草を生やしている。背が高くなった草はその分刈っている。それには理由があり、草をきれいに全部刈り取ってしまうと、犬がそこにはいってきて、遊んでしまうから。

遊ぶだけならいいけど、尿とフンの被害がひどくなる。

草がひざ丈まであれば、入ってくる犬の数は少ない。だけど少数の犬は、飼い主が平気でその草の中に入れ、フンをそのまま残していく。

草の中だけではない。

畑の入口、私が通るところにわざと、フンを残していく人もいる。踏んでしまったことも何度かある・・・。

畑の入口は、私も出入りするので短く刈っているのだけれど、その短く刈っているところにわざわざ入れて、フンを残していく人がいるのだ。毎日ではないけど。気が付くとしてあったりするので、危ない。草を短く全部刈るか、ある程度残しておくか。悩ましいけど、ある程度残しておいた方が、被害が少ないのは確かだ。

畑の両隣の土地は、定期的に除草剤を使用しているから。犬を散歩している人からみたら、たぶんうちの畑が自然で、安全にみえるんだろう。

だからといって、排泄はやめてほしい。3本も立てたマナー看板も無視され、それどころかそのマナー看板に、おしっこをかけられてしまうという始末・・・。

でも、その女性の言葉が本当に嬉しかった。私以上に、マナー違反に憤ってくれた。まだまだ、そういうちゃんとした人も、いるのだ。変な人ばかりではない。

その女性の言葉は、犬のフン尿で悩んでいる私に、何よりのクリスマスプレゼントとなった。

以前植えたレモングラスは、根がついた状態で植えたにも関わらず、ほとんど枯れてしまった。でもこの、ゼラニウムこそは。

すくすくと育って、犬を遠ざけてくれたらいいなあと思っている。

犬のフン尿でささくれだった私の気持ちを、温めてくれた女性に感謝です。ありがとうございました。

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