昨日、家の前で「逃げまんねん」を水で薄めたものをまいていたら、近所の奥さん(Aさん)が通りかかりました。
逃げまんねんは、水で薄める、というか、使い終わった容器に水を入れて、水にニオイを付けたものを使っています。
「あら、除草剤まいてるの?」
「いえ、犬がおしっこかけたりするので、時々犬の嫌いなニオイをつけてるんですよ。」
Aさんと、しばし立ち話です。そのAさんも、以前は自分の家の前にフンを置き去りにされたことがあるそうですが、即、張り紙をしたそうです。「お持ち帰りください」と。すると、翌日にはなくなっていたとか。
私はここぞとばかりに、これまでの犬のフン尿との戦いの日々を話しました。小さな活動ですが、私は犬のフン尿について、できるだけ知人友人に広めるようにしています。これだけ嫌な思いをしている人がいるということ、犬のフン尿はニオイがつくので次に来た犬も、追いがけでおしっこをしたり、フンをしたくなってしまい、被害が拡大していくことを力説しました(^^;
Aさんは継続的な被害を受けているわけではないので、そこまで犬のフンに敏感にはなっていなかったようですが、私の話を聞いて「そうなんだ~」と納得の様子。
Aさん「犬を飼ってる人って、おしっこならどこでしてもいいって思ってるよね」
私「そうそう。まさにそこが問題なんです! 皆おしっこしても乾くからいいと思ってるけど、ニオイが付くからフンもされるようになるし、通りがかりの犬がみんな臭いにつられてあっという間に犬の公衆トイレになって、100回のおしっこがあれば1回はフンの置き去りが発生しますよ」
まあ、この辺の回数は正確ではないかもしれませんが、でも、排泄される回数が増えれば、そのうちの100回に1回くらいは、放置されてしまうんですよ。そして犬のフンは、必ずきれいにとりきれるものでもありません。下痢している犬もいるし、細かいかけらで拾いきれないものもある。そうするとそれがまたニオイの原因となり、次に通りかかった犬の排泄を誘発します。
そもそも、「犬のフンは拾えばいい」というのが間違っているんだと思います。
正解は、「散歩は排泄のためではありません。自宅で済ませましょう」です。
これがすべてじゃないかな? 犬のフンを拾うのがマナーだなんて時代は、昔のこと。粗相して拾うのは当たり前として、そもそも、散歩を排泄目的にするのがおかしいんですよ。
犬のフンにしろ尿にしろ、マーキングにしろ。やっていい場所なんて、自分の家以外にはありません。自分の犬に、排泄する場所を用意できないなら、飼ってはいけないと思います。いまや、外飼いの犬は激減し、どんな大型犬も室内で飼っている時代です。いまだに排泄のマナーだけ、昔のままというのはおかしいでしょう。
犬が外で排泄できないのは可哀想、とかいう人がいますけど、だったら自分がそういう場所を用意するべきだと思います。自分の犬なんですから。犬にしてみても、家でトイレをさせてもらえない。散歩のときしかトイレできないとなれば、散歩まで我慢することになりますよ。
自分の家の庭、室内のペットシーツ、などなど。他人に迷惑をかけない場所で、犬のトイレを用意するのはこれからの常識だと思います。公園も道路も他人の土地も、犬のトイレではありません。
ドッグランはどうしてるんだろう?と思って調べてみたら、やっぱりドッグラン内では排泄は禁止されてるところが多いですね。ドッグランに入る前に、トイレはすませるとか。オムツをはかせるとか。
ドッグランだって、「どうぞ自由に排泄してください。片付ければOK」ではないということです。そもそもドッグラン内では排泄をさせないという前提があって、その上で、もし粗相したら片付けてね、ということです。
だったらなおさら、公共の道路や公園、他人の家の前だって、同じことじゃないですかね? そもそも、犬に排泄させてはいけない場所です。「排泄しても片付ければいい」というのは間違いです。「排泄させてはいけないが、万一そうなったらきちんと片付けましょう」ということです。
これだけ犬を飼う人が増えたのに、室内で飼うのが当たり前になったのに、社会の常識として、「散歩は排泄のためではありません。自宅で済ませましょう」が浸透しないのは、本当に不思議です。
「犬のフンは持ち帰りましょう」だなんて言っているうちは、犬のフン尿被害はなくならないです。社会全体の常識として、「散歩は排泄のためではありません。自宅で済ませましょう」が広まればいいなあと思います。そしたら、犬のフン尿被害は一気に解決するのでは?