こんな夢を見た。
いつの間にか口の中に、砕いたガラスが入っている。息もできないくらい、口いっぱいに。慌てて吐き出そうとするが、どこに吐き出していいかもわからず戸惑う。全然知らない人が、「ここに吐けばいい」と教えてくれて、吐くのだが、細かい欠片は口の中に残って気持ちが悪い。何度も出そうとするけど、どうしても少し残ってしまう。
ただ、吐き出したことによって少なくとも息は楽になったので、まずはお礼を言わなくてはと、吐き場所を教えてくれた人にお礼を言う。
場面は変わる。
おしゃれな雑貨屋さん。素敵な商品が並んだ一角に、おひとりさま一冊ずつご自由にどうぞ、というメッセージカード。その後ろに、いろんな色の大きな手帳が一山おいてある。本当はピンクか、薄紫がよかったけど、好みの色がないので仕方なく黄色いものを手に取る。辺りには人が集まってきている。ぐずぐずしていると他の人に迷惑だから、と、私は黄色い手帳を持ってその場を離れる。
少し離れた場所であらためて手帳を見ると、私は一冊ではなく、四冊も持ってきてしまっていた。三冊は薄く、ぴったりとはりついていたので気が付かなかったのだ。
どうしよう、おひとりさま一冊なのに。すぐに返しに行こうと元の場所を見ると、手帳は大人気ですでに一冊も残っていない。手帳をもらえなかったお客さんが数人、ちらちらと棚を眺めている。店員さんがやってきて、「おひとりさま一冊ずつ…」というメッセージカードを引き上げてしまった。
ますます戻せなくなってしまう。困った。どうしよう、どうしよう、と悩む。黄色い手帳、特に好きな色じゃないし別に欲しくもなかったのに。
目が覚めたとき、夢でよかった~と、心の底からほっとした。