ガラスを吐き出す夢

こんな夢を見た。

いつの間にか口の中に、砕いたガラスが入っている。息もできないくらい、口いっぱいに。慌てて吐き出そうとするが、どこに吐き出していいかもわからず戸惑う。全然知らない人が、「ここに吐けばいい」と教えてくれて、吐くのだが、細かい欠片は口の中に残って気持ちが悪い。何度も出そうとするけど、どうしても少し残ってしまう。

ただ、吐き出したことによって少なくとも息は楽になったので、まずはお礼を言わなくてはと、吐き場所を教えてくれた人にお礼を言う。

場面は変わる。

おしゃれな雑貨屋さん。素敵な商品が並んだ一角に、おひとりさま一冊ずつご自由にどうぞ、というメッセージカード。その後ろに、いろんな色の大きな手帳が一山おいてある。本当はピンクか、薄紫がよかったけど、好みの色がないので仕方なく黄色いものを手に取る。辺りには人が集まってきている。ぐずぐずしていると他の人に迷惑だから、と、私は黄色い手帳を持ってその場を離れる。

少し離れた場所であらためて手帳を見ると、私は一冊ではなく、四冊も持ってきてしまっていた。三冊は薄く、ぴったりとはりついていたので気が付かなかったのだ。

どうしよう、おひとりさま一冊なのに。すぐに返しに行こうと元の場所を見ると、手帳は大人気ですでに一冊も残っていない。手帳をもらえなかったお客さんが数人、ちらちらと棚を眺めている。店員さんがやってきて、「おひとりさま一冊ずつ…」というメッセージカードを引き上げてしまった。

ますます戻せなくなってしまう。困った。どうしよう、どうしよう、と悩む。黄色い手帳、特に好きな色じゃないし別に欲しくもなかったのに。

目が覚めたとき、夢でよかった~と、心の底からほっとした。

初夢

初夢は、1月1日、もしくは1月2日に見た夢。

見たけど、起きたら全然覚えてなかった(^^;

なんだか最近、起きると夢が思い出せないことが多い。初夢ではないけど、今年に入って唯一想い出せたのが虎の夢。

私が見たのは虎は虎でも赤ちゃん虎ね。可愛いのがよちよち歩いてた。私はどこかの山奥の村で暮らしてて、その村は外敵を防ぐために高い柵を設けてたんだけど、日中のぽかぽか陽気に誘われて、私は少しだけ外に出てみた。

そしたら、茂みがごそごそして、はっとして注目したら、出てきたのが可愛い小さな虎。思わず駆け寄ろうとして、すんでのところで思いとどまる。いかんいかん。可愛く見えても相手は猛獣。ひっかかれたり噛みつかれたらケガをする。

よちよち歩く姿が本当に可愛くて、しばらく見ていた。虎の口元が赤く染まっているのを見て、まさか人間にかみついたんじゃ?と心配になる。今はまだ小さくて、被害は少ないかもしれないけど。このまま虎が成長したら、村にとっては大きな脅威になる。万が一にも、餌付けするようなことがないように、注意喚起しなければならないかも。

危険はこの村だけじゃない。隣の村にも、知らせなくてはいけない。村のすぐそばに、虎がやってきたということ。

虎の口元についた血が、不気味だった。夢の中で私は、「いくら可愛いからといって、野生の動物に餌付けしちゃいけない。虎がこのあたりに出没するなんて、みんなに危険を知らせなくちゃ」と、心配していた。

そんな夢。他にもたくさん夢は見たような気がするけど、思い出せない。忘れないうちに、この虎の夢だけは書いておこう。

どれが自分の荷物なのかわからないという夢

小さい頃によく見ていた夢は、追いかけられる夢で。足がうまく動かない、というのが定番だった。

今はもう、追いかけられる夢はみない。走る夢はみるけど。そのときはやっぱり、足が動かない。足が動かないことで、「夢なんだな」というのがわかる。

そして飛べない(^^;

飛べないことも、「夢だな」と気付くポイントである。正確には、飛べないというか、低空飛行しかできない。

手を思いっきり動かして、一生懸命集中して、できるできると言い聞かせて、それでも、低空飛行しかできない。ぎりぎり地面につかないくらい。そしてときどき地面に触れながら、進んでいく。これ、歩いた方が早いんじゃないかと思いながら。それが私のよくみる夢。

そしてもうひとつ。このところよくみる夢は、荷物の片付けの夢。自分の荷物を片付けなくてはいけないのに、自分の荷物と他人の荷物の区別がつかず、整理できなくて困ってしまうのだ。

先日見た夢も、まさにそれだった。場所は学校の教室。その日は卒業式。教室にはもう誰もいない。天気のいい日で、穏やかな日差しが窓から降りそそいで、時間は2時くらいかな。

荷物の整理を始めるんだけど、後から後から、どうでもいいような物があふれて、それが自分のものなんだか誰かのものなんだかわからなくなって、途方に暮れる。

人のものを持って帰るわけにはいかないし、かといってこのまま置き去りにすればゴミになるし、綺麗に片付けなきゃという責任もあるし。

完全に他人のものとわかれば、たとえゴミになっても、私の責任じゃないし、と思えるのだけれど。夢の中では、それが私のもののような気もするし、そうでない気もするし、微妙。もし自分のものだとしたら、そんなものを放置したら申し訳ない。

そして、荷物の区分がつかないというのに加えて、自分の持ち物の多さにも困り果てる。到底、歩いて持ち帰れる量ではなく。

これじゃ車持ってこないとなあ。しかも、1回でなく、2往復くらいしないと無理かも。ああ、私、どうして計画的に持ち帰らなかったんだろう。今日が最後だとわかっていたら、それまでに少しずつ持ち帰るべきだったのに。

後悔しながら、教室でひとり。荷物を前に四苦八苦する夢。

そんな夢を、よくみるようになった。

2017年の初夢

1月3日の朝方に見た夢

どこかの部室のような部屋。きちんと片付いて清潔感がある。私がその部屋へ行くと、知らない女性がいて、話をしているうちに盛り上がり、仲良くなる。その人が帰った後は部屋にひとりきり。

帰らなければならないのに、鍵が見当たらない。やっと探し当てたものの、その鍵をどこに返せばいいのかわからない。職員室? 部外者の私が行っても大丈夫だろうか、と心配になる。

帰る前に部屋を片付けようとするのだが、いつの間にか部屋中に、私物があふれており、あせる。積みあがった布団も、来た時にはなかったのに。

自分が持ちこんだものは、ちゃんと持ち帰らなくては。そんな思いで片付けを始めるけれど、どれだけやっても終わらない。あちらにもこちらにも物が積み重なって、それを手にとっては、「これは私のものだろうか」と考え込む。終わらなくて、絶望的な気持ちになる。

早く帰らなければ、鍵を返さなければ、不審に思われてしまう。でも片付けが終わらなければ鍵を返さない。いっそ先に鍵を返しにいって、私は窓から出ようか。でもそれでは不用心だし、もし何かあったら困る。

私が思案していると、当番の男性が来て「早く鍵を返してください」と。私は謝って、「すぐに行きます」と言うが、部屋が片付かなくてはそれもできない。

すぐに行く、と言ってしまったのだからと、私はますますあせって片づけを続ける。でも終わらない。

そういえば、いつもこんな夢をみているなあ、とぼんやり思う。その日の夢によって、状況は少しずつ違っているけれど。帰らなければならないのに、私物がまとまらなくてあせるというシチュエーションはいつも同じ。

物はあちこちに散らばっていて、どこにあるのか、どこに置き忘れているのか、自分でも判断がつかないのだ。そのまま帰れば、物を置きざりにすることになる。二度と戻ることのない場所に、自分のものを置き去りにすることはどうしても心残りで。必死に頭を使いながら、自分の私物を捜し集める。

これも夢ならいいのに。

*****************************************************************

そんな風に思っているところで、目が覚めました(^^;

やっぱり夢でした。それにしても、これが初夢かあ。なにを意味しているんだろう。この、自分のものを捜し集める夢、というのはしょっちゅうみるのです。いつも焦って、うまくいかなくて、もやもやして、夢の中の自分は、物が自分のものか、そうでないのかすら、ちゃんと判断することができず、もどかしくてじたばたしながらあがいています。

噴水の夢

 見たのは、こんな夢だ。
 私は学校の寮にいる。広い部屋に、いくつもベッドが並べられている。
 眠れなくてそっと起き出し、廊下に出る。
 廊下では、当番の子たちが忙しく働いている。みんな、首から所属を示すIDカードを下げていて。私は自分がそれを持ってこなかったことに気付き、あせる。
 
 しまった。別の色のでもいいから、持って来ればよかった。あればごまかせるけど、なかったら変に思われるかもしれない。
 私は学校を抜け出すつもりで、歩いていく。不審げに見る子もいたけど、声まではかけてこない。ほっとしながら、頭の中で脱出ルートを素早く計算している。どこを通るのが一番、安全だろうか。誰にも見とがめられることなく、出て行かなくてはならない。
 けれど、永遠に戻ってこないつもりはないのだ。夜が明けるまで少しだけ。外の空気を吸うだけだ。庭に犬が放たれていることを思い出して、噛まれはしないだろうか、と心配になる。無謀だったかもしれないと。
 2階の、建物正面の部屋に出る。庭に面した壁は全面がガラス張りで、室内は真っ暗なのに、外の噴水はネオンに照らされて華やかに彩られている。
 音楽と光のショーが始まり、その美しさに圧倒される。毎夜毎夜、私の知らないこの場所で、こんなにきれいなショーが展開されていたんだ。こんなに綺麗なんだったら、これから毎日、こっそり来よう。
 振り返ると、付属の小部屋では当直の看護師さんたちの申し送りが始まっている。なぜ夜勤の看護師さんがこんなに大勢いるのか、不思議に思う。
 
 私のいるこの場所は、学校ではなかったのか。まるで病院なみの手厚さだ。これだけの人数が夜勤しているってことは、なにかあるんだろう。私の知らないなにかが。
 校内はどこも真っ暗闇。当番の子たちは、3~4人のグループを組み、それぞれ指示された通りに働いていた。2階正面の部屋も、電気はついていない。たくさんではないが、目を凝らすと部屋の隅にはうごめく人影がある。
 部屋を抜け出し、歩いているところをみつかれば怒られることはわかっていたが、私はあまり気にしていなかった。ただ、きらびやかな花火のような噴水が、とても印象的な夢だった。