犬のマーキング、ターゲットが移る

努力の甲斐あって、この頃、家の前の犬のマーキングはだいぶ減ってきた、ように思う。

外を歩く人の話し声がするとなるべく窓から観察したり、あるいは散歩の時間帯にはなるべく庭に出て道路際をチェックするようにしているのだが、道路と敷地の境で犬に臭いをかがせる飼い主がかなり減った。

そしてその分、はす向かいのお家がターゲットになってしまった(;;)

うちを素通りした犬たちが、ほぼ、そこのお宅の擁壁でマーキングをしていく。フン尿するものもいる。今朝も、ばっちりフンをして、飼い主が拾っていた。

私は声を大にして言いたいのだけれど、フンだって、拾えばいいってものじゃないと思う。そもそも、よそのお家の前でフンをさせてはいけない。毎日そこで排泄される人の気持ちを、考えればどんなに嫌か、わかるだろう。

私は嫌だ。フンも尿もマーキングもお断り。

家の前で立ち止まらせて、臭いをかがせて、「そこでおやんなさい」的に犬に命じるのは本当にやめてほしい。犬だって、飼い主に促されるから、そこでするようになるのだ。飼い主が「ダメ!」とリードを引っ張れば、犬は賢いので、他人の家の前で排泄はしない。させているのは飼い主なのだ。

我が家のはす向かいのお宅が、我が家の代わりにターゲットになってしばらく経つ。
本当に気の毒すぎる・・・。

うちは道路際(敷地内)に定期的に木酢液をまき、正露丸をつぶし、ハーブを植えたので、犬も「匂いが嫌だ」と、避けるようになったんだと思う。トウガラシの粉、コショウの粉、コーヒーかすも撒いたな。市販の犬の忌避剤もまいた。その代わり、ものすごくお金と手間はかかった。去年から、木酢液等に費やした金額は万単位。

まく場所が広いので、木酢液もすぐなくなってしまう。しかしいったん、「家の周りに犬の嫌いな匂いがある」状態を作り出せば、犬は賢いので、覚えていて避けるようになる。

我が家の代わりに、ターゲットになった家には申し訳なく思ってしまう。我が家を素通りした犬が、みんな(けっこうな確率で)、擁壁にマーキングしていく。一匹すれば、後から来たのは必ず追いがけする。事実を、おうちの人に伝えるべきか、迷った。

いやでも、気付いてなければなにも感じなくて済むけど、気付けば嫌な思いをするわけで、私が余計なことを言うことで、かえって迷惑をかけてしまうのではないかとか、いろいろ迷う・・・。

家の周囲を犬の公衆トイレにされて、喜ぶ人なんて誰もいないと思う。私もよほど、注意してやりたいけど。自分の家の前なら注意できても、さすがに、はす向かいのお家では、なにも言えず・・・。「あんたの家じゃないだろ」と反論されるかもしれないし。

いや、よそのお家のことでも、1度は非常識飼い主に注意したことあるんだけどね。

それははす向かいのお家ではなく、もう少し離れた同じ隣保の家。玄関先で、散歩中の犬におしっこされてたのを目の前で見てしまった。私がゴミの集積場に、ゴミを持っていく途中の出来事。あまりのことに絶句したけど、我が家ではないとはいえ目の前で悪行を目撃して、見過ごすこともできなかった。なにしろご近所さんだから。

「ひどすぎませんか?」というような感じで怒りをこらえつつ言ったんだけど、当の飼い主は、別に謝るでもなく、知らん顔して行ってしまった。

はす向かいのお家のこともあまりに気の毒なので、私としては非常識な飼い主に直接注意してやりたいけど、きっと素直に謝らないだろうなあというのは想像できてしまう。こちらも勇気をふりしぼって注意するのに、相手の対応はきっと腹の立つものだろうから、我が家の前以外で目撃したときには、注意は諦めている。

ところが、このはす向かいのお家に、動きがあった。

ついに、家の擁壁にいつもフン尿・マーキングされていることに気付いたみたいで。

散歩中の犬の鳴き声が聞こえたので、窓の外をのぞいてみたら。
たぶんはす向かいのお宅も、同じように犬の声で、外を見たんだと思う。そして、フン尿・マーキングの瞬間を目撃したんだと思う。もしくはその直後の現場を、確認したんだと思う。

私が見たのは、はす向かいのお宅が、バケツに水をくんで洗い流している姿だった。激怒していた。私はよほど、駆け寄って「気持ちわかります・・・」と言いたくなってしまった(^^; その姿は、以前の私と重なった。

私も、我が家の前がいつの間にか犬の公衆トイレになっていることを知ったとき、激怒したから。私も、フンされた後をなんども何度も、バケツの水で流して掃除したから。

はす向かいの方は、何度も何度も、バケツの水をぶちまけていた。その勢いは、そのまま怒りの裏返しだ。何回バケツの水を流しただろう。かなりの時間、ずっと水をぶちまけていた。

でも、アドバイスするとしたら、水だけではなく、水を流した後になにか、臭いのするものをまいた方がいいと思う。水だけだと、臭いを完全に消せない。いくら回数を重ねても、水はあくまでも水。人間の鼻には臭わなくなっても、犬は敏感に察知するので、一度公衆トイレになった場所は、なかなか回復しないのだ。多くの犬の、マーキングスポットになってしまう。

なにか解決策を考えないと、水を流しただけでは飼い主にも犬にも効かない。

現に、はす向かいの方の「怒りのバケツ水ぶちまけ」があった翌日も、複数の犬が排泄・マーキングしているのを目撃してしまった。私の部屋の窓から、私が家の前をフン尿されないよう監視していると、我が家の前では排泄しない犬たちが、はす向かいのお宅の擁壁では、平気で排泄していた。

排泄やマーキングのポイントが、我が家から、そこのお宅に移ってしまったのだ・・・。

この問題は、日本全国で起きていると思う。ただ、気付いていない方も多いのではないだろうか。私も、いったん気が付くまでは、我が家の前が犬の排泄・マーキングポイントにされているだなんて、想像もしていなかった。だが、いったん気付くと本当に腹立たしく、注意したところで素直に謝る飼い主もおらず、それからの日々は、被害がわかっているだけに地獄だった。なんとか現状を変えたく、お金も労力も使って、やっとだいぶ、やってくる犬たちの習慣を変えられたと思う。

排泄なんて、究極に汚いものだからね。
そうした汚いものを、自分の家ではさせず、わざわざ遠くへ来て、よその家の前で犬にさせる飼い主の神経が、私には本当にわからない。

自分の家を汚したくないから?

よその家ならいいの?

テレビでこの問題、とりあげてくれないかなあ。保護犬の問題だけでなく、こうした飼い主の散歩マナーも、本当に切実なのです。

坂上どうぶつ王国を見た感想

先日、坂上どうぶつ王国の3時間スペシャルが放送されました。それを見ての感想です。

まず一番は・・・。

犬のフン尿・マーキングマナーについて、もっと取り上げてほしかったなあと。

番組では散歩に連れていく前、犬に排泄させる様子はありませんでした。そして、川沿いの道らしきところで、犬が排泄したくなったらしき様子がありましたが、排泄そのものは映していませんでしたね。

おそらく、あの草むらでさせたんだろうなあ、と思います。よその家の敷地前ではないので、許容されるのか?でも、公共の場所ですからね。結局、自分の家の庭以外で排泄やマーキングを行うことは、汚いものをよそへ置いてくることになりますから、今後ぜひ、テレビで「散歩は排泄のためではない」ことを啓蒙していってほしいです。

でも、坂上忍さんを始め、関係者は誰も、そのことに疑問を抱いている様子がなかったから、期待できないかな・・・。

他にも、散歩中、よそのおうちの塀沿いに、犬がクンクン臭いをかいでいる様子も放送されましたが。あのクンクン臭いをかぐ行動が出ると、高確率で排泄、もしくはマーキングするんですよね。私はヒヤヒヤしながら見てましたら、映像が途切れた・・・。

あの後、きっとマーキングはしたと思うなあ。

もっともっと、この排泄とマーキングの問題、こうした人気ある番組でとりあげてほしいです。そして、散歩前に排泄を済ませるのが原則であることが、広く浸透してほしい、常識になってほしいなと思います。

散歩中の犬のフン尿・マーキングに悩まされている身としては、本当に切実な問題なのです(^^;

マーキングは少量だからいい、尿は蒸発するからいい、フンは拾うからいいだろう、という間違った考え方がなくなってほしいです。

少量でもマーキングをすれば、後からきた犬はみんな、そこに尿を追いがけしたくなってしまいますし。来る犬来る犬にマーキングされれば、そこはあっという間に公衆トイレになってしまうのです。尿も蒸発したところで、しっかり臭いは残りますし。

フンも、拾ったところですべてを回収できるわけではなく。欠片はどうしても残ってしまったり、あるいは柔らかい部分は拾いきれなかったりしますよ。

私は夜犬を散歩させている人をみて、疑問に思います。暗い中で懐中電灯のあかりで、フンの回収が完璧にできるわけないのに、と。昼間ならまだ目視できれいにできますが、夜はどうしても、見えない部分がでてきますよね。

坂上さんは動物愛護の分野でとても有名な芸能人ですし、あれだけ広い素晴らしいドッグランがあるのですから、ぜひ率先して、排泄・マーキングの問題に取り組んでほしかった。あれだけ広い敷地があるのに、排泄は散歩先でと考えているのなら、本当にがっかりです。

毎日毎日、犬の排泄に使われる場所がどうなるのか。

臭いがつきますから、他の犬の排泄も、誘導することになってしまうんですよ。それは犬の本能なので犬が悪いのではなく。そういう場所で排泄させる飼い主の罪です。個人の土地ではないからといって、川沿いだって、犬に用を足させてはいけないと思う。

犬を飼う人が、本当に増えたと感じます。それだけに問題は深刻です。

坂上さんのやっている里親をみつける運動も大事ですが、不幸な犬を増やさないことも、これからは求められる時代なのかなと思いました。犬を飼うって、本当に責任が重いです。一生飼えるか、というのは基本で、その他にも、フン尿やマーキングの始末も考えれば、自分の家にそのようなスペースがあるのか、毎日排泄のお世話ができるのか、よく考える必要があります。

散歩でよその土地へ行って、フン尿・マーキングさせる、というのが当たり前になってほしくないです。よそでさせることが簡単で清潔なのかもしれませんが、汚いものは自分の家で始末するべきだと思います。それができないなら、飼っちゃだめです。

番組内で、飼育放棄された犬を見て気の毒になりました。人間の都合で繁殖させられ、要らないからと放り出される。犬が可哀想すぎます。

犬の購入や飼育に、税金をとることも検討すべきでは?と思いました。お金がかかれば安易に飼う人が減りますし、その税金を犬の福祉に使うことで、不幸な犬が少しでも減るのではないかと。散歩マナーの向上のため、新しく犬を飼う人に一定の講座受講を義務付けるのもいいかなと思います。そうしたことにお金を使えば、犬税も価値がありますね。

たとえば、年に1度の狂犬病の注射。あのときに、飼い方のマナーを再確認して、適正な飼育をしている誓約書を提出させるとか。そういうふうになれば、いい加減な飼い主も淘汰されていくのではないでしょうか。

結局番組では、犬たちの里親はみつかりませんでした。里親の条件をもっとゆるくすれば譲渡はどんどん決まるのでしょうが、犬のその後を考えれば、里親に対して厳しいハードルが設けられるのも無理ないなあと思います。「やっぱり大変だから飼えない」となることだけは、避けないといけないし。

でも、保護される犬がどんどん増える一方で、飼える人間の数には上限がある。そしたら、根本的に「増やさない」ことを考えないと、きりがないですね。無責任な繁殖には、厳しい罰則を設けないといけない時期が来ているのではないかと思います。

犬を複数飼う人も、最近は増えてきていると感じます。散歩の犬をみていても、2匹とか3匹連れている人が珍しくありません。

でも、複数の犬を散歩させている人がきちんとしつけができているかというと・・・。もう複数飼っている時点で、ちょっと・・・ですね。本当に犬に向き合ったら、一匹でもとても大変だと思うから。

動物を扱うテレビ番組は、坂上忍さん以外にもたくさんありますが、犬の排泄に関して警鐘を鳴らす内容を、一度もみたことがありません。

犬の散歩は、排泄のためではないこと。

昔はそういう時代もあったかもしれませんが、今は、排泄は自宅で済ませるのが常識です。よその家の土地や、公共の道路、川沿いなどで、排泄させて当たり前の人たちの意識が変わることを願います。フンを回収すればよい、のではなく。そもそもフンも、家でさせるべきなのです。

坂上さんの番組内で、広大なドッグランには、芝生がきれいに敷き詰められていました。ある犬が、その芝生を剥がして、とめられていましたが・・・。犬にとっては、自由に穴がほれる土が一番だと思います。芝生ではなく。

全面芝生ではなく、土のスペースを設ければよかったのに、と思いました。そして、その一部を、犬のトイレにすればよかったのでは? 散歩の前はドッグランで少し運動して、土の上で排泄する。人間はそれを始末して、排泄後に、散歩に出かける。犬は賢いので、排泄すれば散歩にいけるんだなと、すぐ覚えますよ。

あれだけの広い、素晴らしいドッグランを持ちながら、排泄は散歩先で・・・というのは非常に残念です。影響力も大きいのですから、今後、テレビで犬の排泄について、「散歩先でなく家でさせる」ことを放送してくれたらなあ、と思います。

うっかりではない犬のフン

うちから少し離れた畑での出来事。

畑前の道路は、アスファルトで覆われていない部分が一部ある。農道なので、その辺は仕方ないのかもしれない。

本来、農作業のために設けられた道路のはずだけど、犬の散歩をする人がとても多い。一時期、気が付いたら、草が生えている部分が「犬の公衆トイレ」と化していた。

一匹がたとえ少しのマーキングでも、次に通りかかった犬は必ず反応する。犬の本能だ。あっという間に、そこは犬の公衆トイレとなってしまう。

それに気付いたとき、私は犬のフン尿・マーキング、撲滅作戦を始めた。

実はそれまで、何度か定期的にフンの置き去りをやられている。

ひどいものは、畑へ入る入口への道(そこを通らないと入れない)場所に、わざわざ犬のフンをどっさり置いていくため、危うく踏みそうになってしまう。

畑の入口だけは、出入りに必要なため、いつも定期的に手で草を刈っていた。そこを「これはフンがしやすい」ということで、フンの場所にされてしまうというわけ。

入口以外の場所は、わざとある程度、草丈を確保するようにしていた。犬が入り込めないようにだ。

すると、まるでその隙をつくかのように、わざわざ草を刈り取った場所である畑の入口に、ちゃっかりフンをされてしまう、ということが続いていた。

私はいろいろ考えた末に、去年から、草を全面的に刈ることにした。草を刈ることによって、犬が入り込みやすくなり、かえってフンの放置等、増えるのではないかという危惧はあったけれど。

でも、草がある程度の高さに茂っていても、小型犬は入らないけど、柴犬以上の大きさの犬だと、喜んでそこに平気で入っていくのだ。去年、実際に私の目の前で、ある飼い主が、草むらに犬を飛び込ませていた。

いつもそこで、フンをさせているのだ。そして放りっぱなし。草が生えていると、フンの放置もわからないから、それでいいと思っていたらしい。

そのとき、私は冷たい目で、その飼い主を眺めていた。畑の真ん前で、わざわざ道路から、畑の前の方に犬を連れてきて、フンをさせるその行為は許されるものではない。いつも放置しているであろうことは、すぐにわかった。ただ、草に隠れて見えないだけ。

私に見られているのに気づいた飼い主は、フンを拾っていた(拾うフリをしていた)けれど、草むらの中でどれだけ完璧にフンを拾えるかと言うと、そんなものは無理だ。どうしても、残ってしまう部分はあると思うし、普段、人目のないところではそのまま、フンは放置しているのだろう。

このことがあって、私は去年から、畑前を全面的に草刈りしている。

畑に通じる道だけでなく、畑前の草はすべて、刈り取っている。そこは農道で、アスファルト舗装と、私の畑との境にあたる部分だ。面積もかなりあるし、かなりの重労働だが、犬の公衆トイレにされたのではたまらない。

それに、犬の公衆トイレにされることで、どんどん汚くなり、ゴミの投げ捨てなども増えるのだ。ゴミは、みつけるたびに拾うようにしているが、草が茂っていると気付きにくいし、知らない間に汚くなってしまう。畑内に何者かが侵入したような形跡があったりしたこともあって、治安の観点からも、畑前の草は常に短く刈っておいた方がいい、という結論に達した。

そんなわけで、畑前の草は、いつもきれいに短く刈られた状態が続いている。フンの放置も細かくチェックしている。草が刈られることで、フンの放置はすぐに発見できるし、ゴミの投棄は激減した。

ただ、相変わらず、数人の飼い主の不法行為は続いている。フン尿・マーキングを撲滅することは難しい。

短く刈った雑草の合間合間に、私は、犬の嫌うような匂いの強い植物を植えるようにした。

ニオイゼラニウムや、ミント、ドクダミ、タイム、最近では、ハンゲショウを試している。

ただ、面積が広いため、全面的にというわけにはいかない。ところどころ、という感じで、少しでも効果があればいいなとがんばっているところです。

そんな中、4日ほど前のこと。がっくり肩を落とすような事件が起きた。

いつものように畑作業をしていたとき、畑近くまで入り込んでいる犬連れのカップルを見た。舗装された道路から、わざわざ畑のそばまで入り込んできている。草が刈ってあるから入り込みやすくはなっているが、普通の人は、舗装道路から離れてこちらにくることはない。

近寄ってみると、男性はリードをのばして犬を畑に近付かせ、フンをさせていた。女性は、草地に入りこんでフンを確認しているようだった。

私は近付き、畑からそのカップルに向かって、大きな声で挨拶をした。

カップルは少し戸惑っていたけれど、女性が言った。「すみません・・・」

私は、怒りを抑えてこう言った。「一匹がすると、後から来たのが皆、するようになっちゃうんですよ」

女性は、私が来たことで諦めたのか、フンを片付けようとした。私は心の中で、「私が来なかったらほったらかしだったろうな」と思った。

女性は、フンを拾う作業に慣れていない。手にはめたビニール手袋。それを使わなければいけないほど汚いものを、人の家の畑前に捨てないでほしい。たとえ持ち帰ったとしても、そんなところにわざわざ入りこんで(舗装道路から、草を刈った場所まで入り込んで)犬にフンなんてさせないでほしい。

女性は、フンを汚いと思っているようで、ビニール袋をはめた手で恐る恐る、持ち上げていた。何度もためらいながら・・・。これは、たぶんいつもはやっていない作業だから、なのだと思う。とても汚いので、恐る恐る、という感じだった。

時間がかかるのを、私はずっと見守っていた。

男性の方は、舗装道路に立ったままだった。犬のリードは、かなり長くのばしてある。おそらく、自分は舗装道路に立ったまま、犬を畑近くの草地に入れて、フンをさせたのだろう。

カップルが去っていった後、私は怒りと、脱力感と、不信感でいっぱいだった。

一応謝りはしたけれど、本当に悪いとは思っていないであろうことは、明らかで。

犬が、通りすがりに「うっかり」フンをしたわけではないからね。わざわざ、リードを伸ばしてそこに入れて、「あえてその場所でトイレをさせていた」のがわかったから。

しかも去年から、私は区役所で犬のマナー看板をもらってきて、3本も設置したのよね。杭を買って、ラミネート加工された看板を取り付けて、強風で剥がれたときにはまた釘を打ち直して・・・。

固い土のところに杭を埋めるのも、けっこう力のいる作業だったし、お金もかかったし。

そんな看板をマルっと無視ですよ。その3本の看板、全く無視で、畑前までわざわざ犬を入れて、フンをさせる神経・・・もう、これじゃどうしようもないですね。

去年から、木酢液も試したし、正露丸も試したし、どれだけお金を使っただろう。やってもやっても、きりがないのだ。本当に、飼い主のマナーが悪すぎる。

昔はここまで悪くなかったとおもうんだけど、今は犬を飼う人の数が、爆発的に増えた。特に小型犬に関しては、犬のフン尿を、飼い主が「仕方のないもの。うちの可愛い○○ちゃん」と考えている人が多い気がする。

しかもそのカップル。私が畑前の草地で、一生懸命草を刈ってるの、何度も見てる人達なんですよ。

そのカップルには見覚えがある。草刈りしているとき通りがかって、私は挨拶しているから。私が汗びっしょりで、手で草を刈っているのを見てるはずなんです。それでも、その姿をみてなお、人が一生懸命刈った草の上で、自分の犬にフンさせるんだなあと思って・・・。

ぱっと見、うちの畑前は草がきれいに刈られていて、まるでドッグランみたいです。トイレにするには、ちょうどいいと思われているかもしれない。

でも、汗まみれで手作業で草を刈っている人を目の前で見ていたのに、しかも犬のマナー看板も立ててあって、畑の持ち主が嫌がっているのをわかっているのに、誰も見ていないからと「わざわざ自分の犬を畑近くまで入れて、フンをさせる」行為は、本当に悪質です。

このまま放っておくと、またフンされちゃうかな?と思いました。だからといって、木酢液も正露丸も無料ではない。除草剤などの危険なものはまきたくない。

しばらく晴天が続くから、今からだとニオイゼラニウムの挿し木なども枯れてしまうだろうし、考えた末に、みかんの花を集めて、それをまきました。舗装道路と、草地の境目のところに、全部です。花を集めるのに時間がかかりましたが、このまま放っておくと、またどんどん入り込まれて、フンをされてしまうと思って。

みかんの花の芳香は強いです。摘み取った後も、しばらくは香り続けてくれると思う。少しでも、犬のフンよけになればいいのですが。

散歩は、排泄のために行うものではありません。フン尿は、家でさせてください。

マーキングは、人の家や畑前でさせないでください。草が生えている場所は、トイレではありません。

とにかく、犬には、自分の家でトイレをさせることを徹底してほしいです。汚いものを、よそでさせるのは間違っています。人のいない山奥なら別ですが、ある程度の住宅街で、フン尿・マーキングさせてもいい場所なんてないですよ。

飼い主は、自分の家の前で毎日よその犬からフン尿被害受けない限り、それが悪いことだとわからないんでしょうかね?

雨上がりにマーキングの罪

相変わらず、犬のフン尿・マーキングと戦う毎日です。だいぶマーキングは減ってきたかな、と思った直後、またやられていました。

今朝のことです。

窓から外をのぞくと、目の前は道路なんですが、家の前でまさに犬がマーキングをする直前でした。飼い主は我が家の敷地ぎりぎりのところまで犬を入れ、犬はクンクンと匂いを嗅いでいました。道路との境には、クローバーが生えているんです。そこはときどき、四つ葉のクローバーが生えるので、私も楽しみにしており。また、散歩中の子供なども、クローバーだ、と喜んで駆け寄っているのを見たことがあります。

このままではマーキングされてしまう・・・。とっさに、わざと大きな音をたてるべく、勢いをつけて窓をあけました。飼い主はびっくりして、さすがに気まずかったらしく犬を引っ張って去っていきました。危ないところでした。

人の家の前で、よく犬にマーキングさせるなーと思いますが、もうこういう飼い主には何を言っても無駄な気がします。去年から5人に直接注意しましたが、こちらが嫌な思いをするばかりで素直に謝罪されるわけでもなく、開き直られました。

1人だけ、最終的には謝ってくれた方もいましたが、その人も最初はこちらが見ていないと思って「やってない」と嘘ついてましたしね。でも、その人の場合は、マーキングではなく大量の尿で、現場に証拠(水たまりならぬ尿たまり)が残っていることと、私が目撃していたことで、逃れられないことを悟って、最後は謝ってくれましたけど。

いくら腹立つ行為とはいえ、現場を目撃せず、疑いだけで注意したことは1度もありません。

現行犯だけで、5件です。それでも、言い逃れしようとする人ばかりでしたね。

5人注意して、いい気分になったケースは1度もなく。犬だから仕方ないじゃないかと逆に怒られたり、声をかけて余計に不愉快になることばかりでした。でもだからといって、現場を目撃して放置すれば、相手は調子にのってエスカレートしてしまいます。

本当なら声をかけたくない。もう関わりたくない。二度とうちの前を通らないでくれ。通るなら、犬にフン尿させないでくれ。そう言いたいです。

逆の立場なら、絶対怒るでしょうにね。私がその人の家の前で、いつも犬にフン尿させていたら。

犬のフン尿に関しては、本当にマナーが悪く、それが当たり前になっているのが不思議です。日本人て潔癖な人が多いのに、自分の犬がよその家の前でフン尿しても平気なんて・・・。

今朝は、目の前でマーキングを防ぐことができましたが、あれだけクンクンしていたのでもしかして・・・と思い、すぐに現場を確認してみると、ぷーんと犬のおしっこの臭いが漂いました。

やられてました。遅かったです。さっき目撃した犬は、他の犬がすでにマーキングしていたので、それに反応していたのです。私がとっさに窓をあけたのでその犬にはマーキングされなかったけれど。すでに、別の犬がしっかり臭い付けしてあったのです。

となると、これをこのまま放置すれば、あっという間に犬の公衆トイレのできあがりです。すぐに対処しなければ。

私は、クローバーをすべて刈り取りました。時々四つ葉があったりして、目の保養だったんですが。ここに草(クローバー)がある限り、犬のマーキングスポットになる危険性はずっとつきまとうのです。

刈り取ったクローバーの後には、ハーブのタイムを少しだけ植えました。根付くかはわかりませんが、香りがあるので犬は嫌うと思います。それにこのタイムなら、小さな子が通りすがりに手にとったとしても、危険はありません。タイムの香りは、そんなに強くないので本当はもう少し強力な匂いのハーブにしたいところですが、なにもないよりはましということで。

それにしても。犬のフン尿との戦いは、長期戦なのだなあと実感しました。結局、イタチごっこなのです。どんなに犬の嫌う臭いをふりまいたところで、雨が降ればまた一からやり直し。

晴れた日なら、木酢液の匂いはしばらく漂い続けますが、雨が降れば洗い流されてしまう。それは市販の忌避剤も同じこと。雨は、すべてを洗い流してしまう。

でも、何度雨が降っても、何度でも匂い付けをやり直し、頑張るしかありません。いったんマーキングスポットになってしまえば、通りかかる犬は全部、そこで排泄していくことになるので。それを防ぐためには、地道に、犬の嫌う臭いを発生させるしかない。

道路との境には、全体的にまた、木酢液を薄めたものをまきました。酸性が強いので、アスファルトにかからないように注意しながら(アスファルトを傷めないように)、敷地の土の上にまいていきます。土の上なら、どんなにかかっても安心です。木酢液は土壌改良材としても使われるもので、植物の活性化に役立ちます。

我が家は道路と接している面が広いので、そこに全部木酢液をまくとなると、かなりの量が必要です。木酢液以外の対策として、香りの強い植物を、今後は積極的に取り入れていくつもりです。今日はタイムと、それからドクダミを数か所に植えました。

ドクダミは、冬に枯れてしまうのが難点ですが、夏はいい働きをしてくれるのではないかと期待がふくらみます(^^)

なんといっても、人間にだってわかるくらいの、強烈な匂いですから。それでいて薬草。素晴らしい!ドクダミの弱点は冬に枯れることだけなので、なんとか冬の間に代わりに活躍してくれる植物を見つけて、組み合わせていきたいと思っています。犬は冬だろうとなんだろうと、365日散歩し、マーキングするでしょうから。

いろいろ書きましたが、犬に罪はないです。やらせているのは人間ですから。犬が排泄するのは自然なことですが、きちんとしつければ、決められた場所以外では粗相しません。それくらい頭のいい生き物です。頭が悪いのは、他人の家の前でも平気で排泄させる、飼い主の人間なのです。

あえて、植え込みで犬にマーキングさせる人

日曜日に、お気に入りの道の駅に行ってきました。

新鮮な野菜・果物、お菓子などなど、おいしいものがいっぱいで楽しめるので、ちょくちょく訪れています。天気もよくて、駐車場もいっぱいでした。

そんな中、犬を連れた人が目立ちました(^^;

我が家は今、犬のフン尿で本当に迷惑しているので、ついつい犬を目で追ってしまいます。フン尿させるなよ、と。疑いの目で見てしまう。

はっきりいって、マナー本当に悪いですね。お店の周辺で、散歩させてたりするんですけど、フンは拾っても、尿やマーキング等は平気で放置です。そういう人を何人も見かけました。尿やマーキングは、蒸発するからいいじゃないかという考えなのでしょうか?

お店の人が手入れしている植え込みや、遊歩道のようなところにもあえて犬を入れています。自然がいっぱいで、犬も気持ちよさそう。はりきって匂いをクンクン。そのうち、当然のようにフンをしたり、尿やマーキングをしたり。

私が見た中で、フンを放置する人はいませんでしたが。尿に関しては、放置が当たり前になっていました。見ていて腹が立ちました。

レストランで食事後、私が外のベンチに座ってアイスを食べていたら、ちょうど目の前の植え込みに小型犬を入れる人が・・・。

オイオイ、まさか目の前でフン尿させるのか?と思ってみていたら、やっぱり平気でさせていましたね。恥ずかしいとも、悪いとも思っていないんですね。感覚として。飼い主は年配の男性でした。

お店の人が手入れしているであろう植え込みです。まだ花は咲いていないけど、アジサイの緑がきれいでした。短く刈り込んであったそのアジサイに、足を上げて放尿する小型犬・・・。

アジサイの横には、赤いチューリップが咲いていました。それでも平気なんですね。花が咲いているすぐ横で、小型犬に放尿させる神経が、本当に信じられないです。その後も、植え込みの中を自由に歩き回らせ、嗅ぎ回らせ、ときどきマーキングらしき素振りをみせる犬。

飼い主は、もうやりたい放題、犬にさせていました。罪悪感は、全くないのがよくわかりました。

「うちの可愛いわんちゃんが、自然の中で気持ちよさそうにしているよ。さあ、自由にクンクンしなさい、フン尿でもマーキングでも、どんどん出しちゃいなさい」

そんな飼い主の心の声が、聞こえてきそうな光景でした。

整えられたその植え込みを見て、そこを手入れしている人に思いが至らないのでしょうか? 腹が立つと同時に、悲しいです。きれいな花を見て、そこに平気でフン尿させるなんて。

我が家の前でも、同じことが繰り返されてきたんだなあと。

人が見ていないことをいいことに、我が家の前は、いつの間にか近所の犬のトイレにされていたから。一匹がすれば、臭いがつきます。通る犬通る犬、みな、特定の場所で臭いに反応し、たくさんでなくとも、マーキングなどではほんのわずかでも、必ず足を上げたり、座りこんだりして、排泄していましたね。気付いて、対策をとるようになってからはだいぶ、改善されてきましたが。

犬は、他の犬が排泄、マーキングした場所には必ず、自分の臭いをつけようとします。

でも、そうさせているのは飼い主なんです。犬が悪いのではなく、これは完全に、飼い主の問題です。ちゃんとした飼い主さんは、散歩のときリーダーシップをとっています。犬に、勝手に臭いをかがせたりしません。嗅げば、したくなっちゃうのが犬なんです。だから、自由にそこら中を嗅ぎ回らせれば、犬は自然とそこら中にフン尿をしてしまうんです。させてはいけない場所で、臭いを嗅がせてはいけません。

フンを回収すればいいんだろ、なんて思わないでほしい。道路の上にすれば、回収してもそこに臭いは残りますよ。軟らかいフンなどは、本体そのものもかなり、残りますしね。後から来た犬が、大喜びで臭いを嗅ぎ、そこでまた、もよおすことになります。

草木が生えている場所には、必ず人の手が入っています。花はもちろんのこと、まだ花が咲いていない場所でも誰かが雑草を抜き、また、短く草を刈りこんだりして、景観を保っているのです。そこに、犬のフン尿なんてさせてはいけないです。

犬を飼う人は増えましたが、マナーは向上していないですね。どうして犬を飼う人の間から、フン尿問題をなんとかしようとする声が上がらないのでしょう。フン尿させるなら、自分の家の庭でしてほしいです。