東方の三賢者

星に導かれ、砂漠を越えて歩む確かな足取り。

前回書いたブログで、ふっと昔見た挿絵のことを思い出しました。クリスマスキャロルの歌詞集。
We Three Kings of Orient Are の挿絵が、確かこんな感じだったかと。

その本にいくつも載っていた曲の中で、私の好きなベスト3曲に入るのです、これ。

今も、ひっそり実家の押し入れの中に眠っているはず。

昔、高校の時の英語の先生が、ある日、授業の後で段ボール箱をたくさん持ってきて、それを廊下の端に並べました。

「これ、要らなくなったから。好きなの持ってっていいぞ」

ほとんどは、英語初心者向けの薄い短編小説だったり、参考書だったりしたのですが。中に、外国で子供向けに売られているような、絵本とカセットのセットがあったのです。

これ、アメリカの書店とかで、普通に売ってるっぽいな。面白そうだなあ。

Carol という字が、ちらりと視界に入りましたが、実際のところそんな英語は全然気にしていませんでした。挿絵が気に入ったのと、テープの中身が気になって、持ち帰ったのです。他にも、面白そうな小説を何冊か。

カセットの中身、歌だとは思っていなかったため、テープレコーダーで再生したときには少し、驚きました。歌ではなく、物語が語られているとばかり、思っていたから。

 

歌いだしから厳かな雰囲気で、少し悲しげにも聞こえるメロディ。これは確かに夜だ~と思いました。挿絵にあるような、静かな夜。粛々と進む東方の三賢者。
コーラス部分で、一気に明るくなる。

 

何度も繰り返される部分は、自然と覚えてしまいました。口ずさむと、挿絵の世界に自分も入りこむことができました。
星の光が優しく、救世主の誕生を告げている、その空気。

教会で聴けばまた格別の響きをもつ、素敵な曲ですね。

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